今日、明日とアジアインフラ投資銀行(AIIB)の会議で北京に出張する。日本は未だにAIIBへの参加を表明していない。トランプ大統領の本心はAIIBに好意的であることは確かめられている。アメリカの意向ばかり気にしているうち、日本だけが取り残されぬよう、論陣を張らせていただく予定だ。
AIIBの国際諮問会議に出席して、日本が早く参加すべきと訴えてきた。委員からも日本のロボットなどの技術力は貴重だなどの声が聞かれた。会議の後金総裁は私に、米国から議員団がやってきて、出資金はいくらとかかなり詳細に質問を受けたと話された。米国に先を越される可能性が濃厚になってきた。
AIIB(アジアインフラ投資銀行)のモットーは"Lean,Clean,Green”である。会議の間に挟まれた昼食はツナサンドにサラダにコーンスープであった。まさにモットー通りであった。
誰もが安倍首相のためだけの大義なき選挙と思っている選挙がいよいよ明日投票日となる。もし安倍首相を信任することになれば、間違いなく森友加計疑惑は闇と消え、憲法改正がなされ、トランプ大統領への追随が極まり、高い武器を買わされ、自衛隊は戦地に赴くだろう。そんな国を望んでいるのだろうか。
昨日のUIチャンネルで高野孟さんが明らかにしたことだが、安倍首相はモリカケ問題を逃げるために、実質来年の1月まで国会を開かないでいるつもりのようだ。特別国会は首班指名だけで閉じようとしていて、臨時国会も開かないのではないかと。7ヶ月も国会を休むとは税金ドロボウではないか。
植草一秀氏が消費税導入の1989年と昨年の税収はほぼ同じなのに、消費税は3兆円から17兆円に上がり、所得税は21兆円から18兆円に、法人税は19兆円から10兆円に下がっていると指摘した。にもかかわらず更に所得税を上げる議論をするのか。法人税収を元に戻せば消費税を上げる必要はない。
日本が毎年出している核兵器廃絶決議案がまた一歩後退した。日本は核兵器禁止条約に反対したが、核兵器を廃絶しろと言いながら核兵器の使用を法的に禁止しろと言えないのはなぜか。そもそも廃絶しろというのも及び腰なのが更に明らかになった。「米国の核の傘に守られている」のは絵に描いた餅なのに。
希望の党の惨敗の原因は小池代表の民進党に対する排除の論理だと言われている。本当にそうだろうか。もし民進党の全員を受け入れていたら、希望の党=民進党となり、これまた惨敗していただろう。希望の党は独自に戦っていたら東京周辺では圧勝していたのだ。他党とは選挙協力で良かった。
なぜ希望の党は民進党からの離党者だけを受け入れ、独自に戦えば良かったのに、民進党との合流を求めたのか。やはり小池知事は選挙に勝ち一気に首相にまで上り詰めたいと言う権力欲に溺れてしまったのではないか。東京周辺では勝利できる、民進党を中に入れれば地方も勝てると。急いては事を仕損じる。
千葉の日中友好協会でこんな話から始めた。友好のためには民間交流が一番大事。しかし政府は日本から出国する人に千円税金を徴収すると言う。中国は爆買いでお金が流出することを避けるために、中国人の日本観光を制限すると言う。これでは両国政府は日中友好促進を望んでいないと言われても仕方ない。
世論が野党の背中を押して、特別国会の会期が安倍首相の当初の思惑より1ヶ月延びたことは喜ばしいことだ。安倍首相は当初モリカケ疑惑の追及を避けるために特別国会は審議なし、臨時国会も開かないつもりでいた。こうなった以上、しっかりとした追及を行わないと今度は野党が問われることになる。
中島岳志先生は保守とは人間は間違いを犯す、完全な存在ではないことを知っていることだと述べられた。それで伝統や習慣を大事にするのだと。それで絶対的存在の神を、或いは天皇を崇めるのだと。革命を起こす人たちが仲間内で内ゲバを起こして分裂しやすいのは自分は絶対に正しいと信じるからだろう。
北朝鮮は「非核化交渉は夢にも見てはならない」と論評した。北朝鮮は米国との休戦協定を平和協定にするための有利な条件を作るため、核開発を進めてきた。だから北朝鮮だけ非核化せよとの交渉は成り立つはずはない。米国も非核化すると言うならば交渉の余地はあるであろう。核兵器は使えないのだから。
安倍首相はトランプ大統領との会談でインド太平洋戦略を提案すると言う。日米豪印で中国を包囲しようと言うのだろうが、何と狭い了見だろう。一帯一路構想には豪印は参加、米も参加を検討している。米中首脳会談はゴルフなどやってる暇はなく、今後50年の方向性を議論すると聞く。米国はしたたかだ。
私が名誉顧問の依頼を引き受けた香港の会社がバミューダへの法人登記をしていたことを取材で知りました。ただ経営や事業には全く関わっていません。顧問料は個人として受け取っており、適正に税務申告をしています。日中友好のために協力してくださっている企業です。ご心配をおかけしました。
勉強会で浜矩子先生の講演を聴いた。安倍首相とトランプ大統領の類似点は幼児的凶暴性にあると指摘。しかし2人の違いは、トランプがアメリカファーストと引きこもり型に対し、安倍は世界の中で輝く国づくりなどと拡張主義的なことで、よりタチが悪いと述べた。私が彼を大日本主義と呼んだ所以である。
さらに浜矩子氏は、本来日銀は政府から自立していなければならないのに、安倍首相が「政府と日銀は親会社と子会社のようなものだから、連結決算していい」と述べたことに対して、それでは“悪代官と越後屋”の関係ではないかと酷評した。債券市場も株式市場も死に体化しており、経済の根底を腐らすと。
フィリピンのドゥテルテ大統領はアセアン首脳会議の前に、南シナ海問題はそのままにしておいた方が良いと発言された。実に正しい判断である。中国とアセアンとの間で南シナ海行動規範を作る状況が強まってきた。以前から申しているように当事者間で解決すべきで日米がちょっかいを入れる問題ではない。
珠海では来年開通する香港、澳門を繋ぐ55キロの世界最大の大橋の一部を車で走らせてもらいました。最大の難関は空母のように大きいパイプを海に沈めて繋ぐ技術だったそうです。その技術を日本から学んだと工事責任者の方は何度も日本に感謝していました。民間の日中交流は世界最大の橋を作りました。
また珠海では中国の友人が私の友愛思想に共鳴して、友愛国際医院を建てることになり、その現場を見て来ました。空港から車で5分の所にあり、日本から癌などの放射線治療のため重粒子加速器を導入することになります。日中友好のシンボル的病院です。
広州では顧問委員会議長として国際金融論壇会議に参加しました。私はスピーチの中で、党大会で習近平主席が世界は運命共同体であり中国は大国になっても決して覇を唱えない、生命共同体としてグリーンを守ると述べたことを引用し、一帯一路構想を実現するためのAIIBに日本が参加すべきと主張した。
国有地が森友学園に不当に安く売却された問題で安倍首相は「検査院が調査する」と逃げてきたが、その会計検査院が事実を認めた。昭恵夫人担当政府職員が関与したことは明白だ。役人はまずい記録は破棄したと言う。ならば妻が関与していたなら総理を辞めると言った以上昭恵氏の証人喚問しかないだろう。
日馬富士が貴ノ岩を殴打して負傷を負わせた事件に続いて、白鵬が立ち合い不成立ではないかと、土俵上で不満を示した事件が起きた。これでモンゴルの力士に対する過剰な批判が起きないか心配である。日本人の力士が実力不足の昨今、大相撲を支えてきたのはモンゴル力士であることを忘れてはならない。
広州の従都という田舎町で開かれたグローバルガバナンスを議論する国際フォーラムに招かれ三日間参加した。最後は人民大会堂で習近平主席と我々元指導者が1時間半にわたり会談した。主席は「一本咲くのは春でなく、百本全て咲くのが春である」と述べ、あと3年で貧困を完全になくすとの決意を示した。
習近平主席は我々との会談で、朝鮮半島問題に関して、基本的に米国と北朝鮮の問題であるが中国は国連の制裁を全て実行している。朝鮮半島の非核化を求めるが戦乱は避けねばならない。緊張緩和して平和交渉に戻そうと、あくまで対話による解決を主張した。私は主席に米朝交渉への中国の指導力を求めた。