昔、慶應義塾大学大学院で行政法を学んだ時「条文解釈には拡大解釈、類推解釈など色々ありますが、こういう文言を読んで『ウンコは当然流して良いんだな』と解釈することを勿論解釈と言います」と学んだことを、ふいに思い出しました。
交通事故の損害賠償請求で保険会社から金額の提示があっても弁護士が入るとグンと金額が上がるケースがあることは知られていますが,最近うちの事務所でやった事件で元の提示額から180倍まで上がったケースがありました。増額率で言うと過去最高。もし弁護士に依頼しなかったらどうなってたんだろう。
最近、自分が理解できない言語の刑事弁護を受ける事が増えたのですが信じられないほど役立つのが「LINE翻訳」です。完璧な翻訳ではないですが緊急に本国家族と連絡とったり本国にしかない証拠を短期間でかき集めるのに抜群の機能。外国語事件をやる全ての弁護士が絶対知っとくべきツールだと思います。
以前外国人事件でガチンコに争って無罪になった事件あったんですが,外国人だからっていい加減に起訴したことが明らかで,公判前整理手続の後のエレベーターで公判検事から「なんで捜査検事は起訴したんだ。なんで俺がこんな事件やらないといけないんだ」と愚痴言われて驚いた事ありました。控訴なし。 twitter.com/uwaaaa/status/…
私もチェックインタープリターで法廷通訳のミスを指摘して裁判所への意見書作成参加する事があります。ここで言いたいのは,じゃあお前は100%完璧な通訳できるのかと言われたら自分も恐らくできないです,同じくらいミスするかもしれません。だから通訳2人置くべきなんです。これは制度の問題です。
そもそも裁判所の法廷通訳人リストがどう作られるのか,世間で知られているのか本当に心配です。 裁判所で法廷通訳登録するのに語学能力試験は「ありません」。 裁判長と「面接」して,履歴書だけで通ります。 より優秀な完璧な通訳で法廷通訳をする人はほとんどいません。 通訳費用が安いからです。
通訳を2人置くと金がかかるという人もいます。でもそれでいいんでしょうか??通訳が酷いため,無実だったり1~2か月で釈放されるはずの人が異国の地で10年服役する危険が現実的にあるんです。そんな状況が日本に存在すること自体,少し費用がかかろうが絶対に対処すべき問題ではないでしょうか。
各所で何度も言ってますがこれは深刻な「制度」の問題です。この通訳人も実は優秀で誰にも起こりうる単純なミスだった可能性もあります。通訳人をもう1人置けば防げるんです。問題視されるべきは,通訳人に丸投げしてあとは一切責任から目を背ける裁判所の姿勢であり,声を上げない法曹の責任です。
日本の法廷通訳制度はあまりにも質が低く,本当にこの程度だと声を大にして言いたいです。 本当なら1~2か月程度の身柄拘束で釈放されたかもしれない人が, 異国の土地で10年近く服役する危険が生じるほどの考えられないミスが起こるのが日本の法廷通訳制度です。 news.yahoo.co.jp/pickup/6304497…
法廷通訳の深刻な状況①ーさすがに日本の司法制度の根幹を揺るがす事態なのであえて書きます。人口200万地方都市の地裁で外国関連の重大民事裁判の尋問やったのですが通訳の質が極めて深刻なレベルでした。証言内容を半分も訳せない、内容間違える、極めて簡単で重要な単語を全く別の単語に訳すなど。
初入閣の山下貴司法務大臣。東大法学部在学中に司法試験合格→コロンビア大学ロースクール(しかもフルブライト奨学生)→東京地検特捜部検事→駐米大使館一等書記官・法律顧問(従軍慰安婦訴訟などに勝訴)→司法試験委員(しかも憲法)→慶大講師兼任→わずか当選3回で入閣(しかも法務大臣)。
刑事弁護をしてて感じるのは,残念ながら警察官の中には平気で無責任なウソをつく人が驚くほどいるという事。 弁護士のほとんどは真剣に真実追求してるのに,警察にバカバカしいウソつかれるともはや脱力感を覚えるし,そういうウソが弁護士に通用すると思うのかな?と不思議な気持になります。
本日のプロレスラー浜田文子さんの裁判でご本人が「強すぎて誉めてもらえなくなった」旨発言したと報道され、浜田さんが自分を強すぎると評価しているかの様な印象が生じましたが、裁判で浜田さんは「強すぎて」という発言はしていません。報道機関も事実を確認の上、後に報道内容を訂正したようです。
私は、毎年人格・能力が優れている大学の後輩を1人選んでバイトと称して事務所で机をあてがってバイト代払って司法試験の勉強だけさせてるんですが、今年のバイト(書生という方が適切かも)は特に優秀で数百万円の奨学金が全額返還免除になったという通知が今日来たみたいで、とても嬉しかったです。
弁護士取材の時よく背後に分厚い本が並んでて「スゲー弁護士はあんな本読むのか」と昔は思ったんですが,実はあれ「書式集」で中身ほぼ読まないし,本屋も「箔がつく飾りになりますよ」ぐらいの説明です。先日取材に来た海外メディアもこの本の前で収録を希望して,世界中同じなんだなと思いました。
法医学で習ったんですが,酒で泥酔した状態のまま眠ると脳がストレスや疲れを発散できないメカニズムになっていて,朝起きると鬱状態になるそうです。なので,鬱で眠れない人が無理に酒の力で寝ると,どんどん鬱が悪化するそうで本当は酔いを醒ましてから寝るべきだとか。この情報結構大事だと思う。
まだ行政法を習っていた時に、大学院の実務家教員弁護士が教室で至極真顔で「行政法には『勿論解釈』というものがあります。トイレに『備え付けトイレットペーパー以外は流さないで下さい』と書かれていてもウンコは流して良いと解釈するのはその例です」と言った言葉 #弁護士に言われた衝撃的な言葉
裁判で法廷通訳を聞いてると「それあり得ないだろ」という誤訳が1日に必ず複数回出ます。ここで最も怖ろしい事実は大抵その通訳人の質自体はかなり高い事です。つまりかなり高度な通訳人も誤訳は決して避けられず,かつ,法廷内で誰もそれを指摘できないのが法廷通訳制度の現状なんだと思います。