(少し修正) 「首から上が200kg弱」ですね。 キリンの首は体重の1割くらいの重さなので、大人のオスだと150kgくらい。メスだと100kg前後。頭が30kgくらいなので、首から上で100kg強〜200kg弱って感じです。 バーベルみたいに持ち手があるわけではないので、人力で持ち上げるのはそこそこ大変です。
私は日本人女性の平均より背が高いし、平均より少し力持ちだろうし、何よりキリンの持ち方を熟知しているので、キリンの解剖に関しては性別に関する苦労は皆無。 一般論では平均や中央値が大事だけど、個人の生き方は個人の特性次第なので、普通は○○みたいな言葉に振り回される必要ないと思います!
さらに気になった方は、拙著「キリン解剖記」も是非…! キリンの魅力が多くの方に伝わると嬉しいです🦒 twitter.com/AnatomyGiraffe…
radikoでタイムフリー視聴できるので、気になった方は是非どうぞ🦒 安住紳一郎の日曜天国 | TBSラジオ | 2020/09/20/日 | 10:00-11:55 radiko.jp/share/?t=20200…
@makkotwitt 今のご時世NGなのかもしれませんが、いろんな生き方の動物がいて、「ヒトの普通」が「生物の普通」ってわけではないって思えて、なんかいいな〜って個人的には思います!
「女性がキリンの解剖って大変ですねぇ」に対して、「キリンって首だけでも200kgくらいあるので、男性なら持ち上げられるというわけじゃないし、研究のやりやすさに雌雄差はあまりないですよ」と答えたのですが、何の意識もなく「雌雄差」って使ってました笑 そうか、普通は「男女差」か… #nichiten
しかし論文の最後が、「ヤマアラシの骨格を調べたら3割以上で骨折が見つかって、どうもよく木から落ちてるっぽい。落ちて怪我して細菌感染しないように抗生物質があるんじゃない?」ってのは、ええーーーー?!?!って感じだよ!笑 link.springer.com/article/10.100…
北米のヤマアラシのトゲの表面には、細菌の増殖を抑える効果をもつ遊離脂肪酸がついているため、トゲに刺されてできた傷が細菌感染を起こすことはとても少ないらしい。トゲの表面に抗生物質が塗ってある感じ。ヤマアラシ凄いな。 (先日解剖する機会があって、現在空前のヤマアラシブーム中)
北米のヤマアラシのトゲの表面には、鱗状の”返し”がついていて、一旦刺さったら抜けにくい構造になっているのだけど、なんとこの構造は、皮膚に差し込むのに必要な力も少なくする効果があるらしい。この表面構造がない場合に比べて、刺すのに必要な力は半分に、引き抜くのに必要な力は約6倍に。凄い。
「はずれ者が進化をつくる」、とてもよかった。進化の話というより、進化を題材にした生き方の話。子供向けですが、大人が読んでもグッとくるはず。 雑草魂とは、踏まれても立ち上がることではなく、「踏まれて立ち上がれなくても、大事なこと(=花を咲かせ種をつくること)は忘れない」ということ。
そういえば、キリン解剖記の感想で「著者が女性とは思わなかった」というのが多いのは、芽久という名前の字面が原因だと思っていたけれど、帯に「女性」という言葉が入っていないことも関係しているのかなとふと思った。 女性と挫折という二つの言葉は入れないで欲しいと編集さんに頼んだんだよなー。
大分にあるアフリカンサファリのYoutubeチャンネルは本当に最高なので、生き物好きはみんな見た方が良いと思います。寝落チーター可愛すぎ。 youtube.com/watch?v=t-EY8w…
🦁寸胴鍋で氷作ってライオンにあげてみた🦁 内容の面白さもさることながら、「Amazon欲しいものリストでもらったもので、飼育改善の試みをして、それをYouTubeで配信」というのが現代っぽい。これが収益にも繋がるようになると、さらに色々変わっていきそうだなぁ。 youtu.be/lyx9seTDTbo
アンコウのオスは、メスの体に噛みつき癒合し、結合した血管を通じて栄養を受け取ります。 血管が繋がることで、メスの分泌したホルモンが血管を通ってオスの体内にある精巣にも作用して、必ず発情が同期するそうです。確かに、いくら近くにいても、発情が合わなければ意味がないもんな〜。凄いです! twitter.com/sakana_bro/sta…
せっかくなので、絶滅したオオツノジカの雌雄の骨格も!棘突起の長さが全然違いますね〜! こういうことを知ると、博物館の骨格展示コーナーを数倍楽しめる気がします。写真はフランス国立自然史博物館の比較解剖学・古生物学陳列館で撮ったものです。
ちなみに、背骨の突起(棘突起(きょくとっき)と言います)の左右には、頭や首を支えるのに使う筋肉が付いています。突起が長いほどたくさんの筋肉が付着できるので、頭が重い動物や首が長い動物では、この突起が長くなります。 写真:バイソン、オオツノヒツジ、ヒツジ(角なし)(画像はwikiより)
私の講演では、「キリンやオカピ、ウマ、鳥などの首を解剖中に動かしてみた!」という動画をお見せしたりもします。首を引っ張って手を離すと、靭帯の力で首がビュンっと反り上がる様子が見られます。 普段重力を意識することはあまりないですが、私たちの体は「重力込み」の設計になっているのです。
私が項靭帯の存在を知ったのは、大学3年生の時。4頭目のキリンを解剖した時に初めてちゃんと観察して、「長い首を楽に支えるような構造があったのか…!」ととても感動しました。 (そんな日々をまとめた本「キリン解剖記」が電子書籍になったので、ご興味あればぜひ!) amazon.co.jp/gp/product/B08…
「化石になった動物は、どうして首が反り上がっていることが多いの?」に対する答え。実は、重力の存在が深く関わっています。
反芻を行うウシやシカに比べて、ウマの歯はとにかく長い。反芻獣が「咀嚼+反芻」で草を細かくするのに対し、ウマの仲間は咀嚼だけで草をすりつぶすので、高歯冠の長い歯によって歯が磨耗してなくなることを防いでいるのです。ごつい下顎の中に歯が埋まっている様子、いつ見てもすごい。
科博に収蔵されている哺乳類骨格標本のミニレプリカが手に入るクラウドファンディング、明日までだそうです。今回だけかもしれないので、ご興味ある方はぜひ。 今のところ、キリンの骨格が一番人気だそうです。骨でもキリンっぽさがあって、最高に可愛いですからね🦒🦒🦒 camp-fire.jp/projects/view/…
東大の横山先生の記事を読みました。重要なご指摘だと思います。心に留めておこう。 toyokeizai.net/articles/amp/4…
なお、その後の研究で、アルマジロは野生下で自然にハンセン病にかかることも明らかになっています。 海外でアルマジロを食べてハンセン病にかかる…ということもありえます。旅行先で特殊な生物を口にする時は下調べをしっかりすることをお勧めします。
たとえハンセン病の研究に繋がらなかったとしても、低体温保持や代謝のメカニズムも、必ず一卵性四つ子が産まれるメカニズムも、それ自体がとても面白い現象だなー!と思います。
こういうの見ると、役に立つとか立たないとかそんな議論意味ないと思ってしまうのです。あらゆる知識を積み重ねていくことの先に、想像もしないような成果が訪れるんだろうと思います。 上の画像はこちらより→jstor.org/stable/3015268…