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『チェンソーマン』第1話、マジで完成度高い。たとえ連載マンガでも第1話は〝読み切れる〟ことが重要で、「主人公が変化成長して何かを手に入れた」という満足感を読者に与える必要がある。 これだけ娯楽の多い時代、第1話で「面白いものを読んだ」と満足できないと、読者は第2話を読む気になれない。
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①主人公はカネが無くて ②まともな生活がしたくて ③この世界には〝悪魔〟がいて ④デビルハンターという職業がある …って説明を扉ページとタイトル見開きの3ページで終えているんですよ。マンガ版『チェンソーマン』第1話。ヤバくないですか。手際が良すぎるッピ…
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①主人公の背景 ②主人公の目標 ③世界観設定 ④このマンガは誰が何をするマンガなのか
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一昔前だと蕎麦を打ち始める人が多かった印象です。珍しい例では、歩いて日本を測量して歴史に残るレベルの高精度の地図を作っちゃった人もいますね。 twitter.com/koukiwf/status…
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『チェンソーマン』なあ…。創作和食屋でビーフカレーを注文したら謎のスパイスで味付けされた食べたことのないビーフカレーが出てきた、みたいな感じなんだよなあ…。「ビーフカレーという食べ慣れた料理のはずなのに…なんだ、このウマさは!? こんなビーフカレーが存在していいのか!?」みたいな。
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普通の少年マンガなら「最強のデビルハンター」とデンジは出会って才能を見いだされ、彼の導きで「デビルハンター養成学校」を目指すことになり〝入学試験編〟が第1巻の後半に来るんだけど、天才藤本タツキ先生なのでいきなり公安のトップに犬として飼われる。
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チェンソーの悪魔「デンジ!寝坊だぞ!!」 デンジ「うーん…あと五分…」 悪魔「今日が何の日か忘れたのか?入学試験があるんだろ!?」 デンジ「いっけね!」 悪魔「ったく…。今すぐ出発だ!」 デンジ「って、試験について来るつもり?」 悪魔「そうだが?」 デンジ「バカ!狩られちまうよお!!」
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新約聖書から『チェンソーマン』まで共通する〝死と復活〟の展開とか、『HUNTER x HUNTER』から『ヒロアカ』『鬼滅』『呪術』『怪獣8号』等々に共通する〝入学(入団)試験〟の展開とか、「王道」の展開はたくさんある。でも重要なのはその展開をなぞることじゃなくて、読者が気持ちよくなれるかどうか。
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この見開きも上っっっ手いよなぁ…(※単調になりがちな説明的な会話シーンを、カメラアングルをぐるぐる動かすことで緊張感とスピード感あるものにしている) (※画像出典:『チェンソーマン(7)』)
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ツイッタ民「見ろよこの会社!創業8年なのに12年モノのウイスキーを販売してるwwwタイムパラドックスwwwギャハハ」 酒オタク「ウイスキーには〝カスク売り〟や〝ボトラーズ〟って文化があってぇ…」
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「炎上、炎上はいかがですか?」 マッチ売りの少女が呼びかけても誰も立ち止まりません。 「はぁ…いいねが欲しい」 少女はマッチを1本こすりました。するとどうでしょう!少女の言葉は大炎上し、たくさんのいいねが集まったのです。 「なんて暖かいんでしょう」 少女はもう1本マッチをこすりました。
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RTX3080「みんな!出荷先でも頑張ろうね!!」 RTX3080「うん、ボク頑張るよ!!」 RTX3080「ばいばーい」 RTX3080「さーて、ボクのご主人様はどんなヒトかなあ?ハイエンドゲームで遊ぶかなあ…VRchatかなあ…」 人類「AIでエロ絵描け」 RTX3080「えっ…」 人類「AIでエロ絵描け」 RTX3080「はい…」
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2019年にイギリスに行ったとき、ド田舎のスーパーがバイトの求人を出していて、東京よりも高くて驚いたのを覚えている。ロンドンのマクドナルドでは、有人レジがわずかで大半がタッチパネル式になっていた。経済史から言えば、この2つのできごとは同じ1つの現象の裏表だ。
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人件費が高ければ、機械(=資本)を導入して労働を節約するインセンティブが働く。これが、ロバート・C. アレン『世界史のなかの産業革命』で語られているストーリーだ。
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日本でも昨年あたりから、ようやくタッチパネル式の自動レジをコンビニでよく見かけるようになった。それでも、最寄りのマクドナルドには未だに有人レジしか存在しない。ロバート・C・アレンの言い分に従えば、機械を導入するよりも、日本人を働かせるほうが安いからだ……ということになる。
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チョコレートの歴史の何が面白いかというと、現代まで続く超有名企業の名前が次々に出てくること。例えば19世紀の初頭、とあるオランダ人の承認がカカオを絞ってココアパウダーとカカオバターに分離する技術を発明した。この発明者の名前がバン・ハウテン。英語読みではヴァン・ホーテンになる。
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とはいえ、たしかココアの発明者のバン・ハウテンさんの作ったチョコレート工場と、現在のヴァン・ホーテン社には、資本的には直接のつながりはなかったような……? うろ覚え。
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ミルクチョコレートは家庭でカカオ豆から手づくりしても、あまり美味しく作れない。というのも「コンチェ」という、溶けたチョコレートを一晩中かき混ぜ続けるという工程を経ないと、ザラついた口溶けになってしまうからだ。工場の機械で作る方が効率的なのだ。で、コンチェを発明したのがリンツさん。
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今でもリンツ社の商品ラインナップには何のフレーバーも飾り気もないただのミルクチョコレートがあって、かなり強気なお値段で売っている。「口どけの良さではどこにも負けませんが?」みたいな、企業の矜持を感じる。#実際めちゃくちゃ美味しい
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電話番号登録が必要になったヤフコメ民が大挙してTwitterに移動してくる様子を「ゲルマン民族の大移動」になぞらえている人を見掛けたけど、それじゃまるでTwitterがローマみたいじゃん。 ここにローマのような文明などない。
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筋肉の悪魔、俺は原作マンガでは必要な存在だったと思う。あの第2話のおかげで、「①悪魔の被害者が登場して→②デンジが助ける、という能力バトルもののお約束をこのマンガはやるんだな」と読者をミスリードできる。「んなわけねーだろバーカ!ギャハハ」ってタツキ先生がするために必要だった。
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ラーメン屋のテレビの野球中継を見て「ったくフォームがなってねえよ!」とか「ここで代打?監督は何考えてんだ!!」とか、プロに向かって文句をつける素人のおっさん。テレビ越しだから言っているのだと思っていた。実際には本人に直接言いたかったんだ…とTwitterが教えてくれた #知らなくて良かった
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ポケモンで例えると「この育成のリザードンにソーラービームを覚えさせるかどうか悩むんですよね」と言っているマスターボール級の人に対して、「こいつバカだw同じほのおタイプの技なら威力1.5倍になるの知らねえのかよwマスターボール級も大したことねえなw」とクソリプするエアプがたくさんいる。
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作家業をしていると、資料の読み込みで生活の役に立たない雑学ばかりが身につく。たとえばビールの王冠のギザギザの数は(ほぼ)世界共通で21個だ。力学的に3の倍数だと安定するが、18個だと締め付けが弱すぎて外れやすく、24個では強すぎて外しにくかったことから、21個に落ち着いたのだとか。
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俺の夢は、こういう役に立たない知識をTwitterに垂れ流すことでフォロワーさんたちの脳の海馬を圧迫することです。