スターウォーズがどんどんつまらなくなっていくのは延々ジェダイとシスの話ばっかりやってるからだ。善か悪かしかない物語は畑がやせていくばかりだ。現に善悪どっちでもないマンダロリアンはあんなに面白いじゃないか。
タイカ・ワイティティが今度スターウォーズ撮るんだけど、インタビューで言ってたことに同意する。「年表の隅っこの誰誰の前日譚ばっかりやってると、物語が委縮する」
ウルトラマンデッカー6話「地底怪獣現わる!現わる!」、脚本打ち合わせに行くたびに地底怪獣の数が増えていくのに笑った。
「せいぜいご利用ください」の「せいぜい」は「どしどしご応募ください」の「どしどし」と同じような意味なのに、ドラマの悪役が「せいぜい頑張るんだな、わはははは」とか使いまくったせいですっかりネガティブな言葉になってしまった。
よく社会問題を扱った作品なんかで「考えさせられるね」みたいに、他の人よりちょっと偉くなった気分にさせられるけど、それが娯楽の一つなんだということは自覚しておきたい。「あー笑った笑った」「泣いた泣いた」とたいして変わらない。「あー考えさせられた考えさせられた」
ツイッターを見て腹が立ったら「あー怒った怒った」と回線を切る。自分と関係ない問題で「怒る」のもひとつの娯楽なんだから。
みんながサッカーで盛り上がってる時、「ステゴサウルスのオスが交尾するためには、めちゃめちゃペニスが長かったはずだ」という洋書を読んでいる。
次回ウルトラマンデッカー「らごんさま」は久々の田口清隆監督&私めの脚本です。しかも出演してたりもする、お恥ずかしい。
「人間が一番怖いね」という人に怪獣の怖さを思い知らせてやりたい
知り合いが「孤独のグルメ」でデッカイ蟹の作り物を作ったらしいので、みんなで画面に拍手喝采などした。実質二日で作ったそうだが、絶対接着剤の匂いが抜けてないはずなので、主演の人は頭がクラクラしたと思う。
樫原監督に「昭和の仮面ライダーは連合赤軍事件が影を落としている」と言われて、なるほど(アジトという言葉、ゲバコンドル、鉄玉クレーンなど)。今回シン・ショッカーの根本にあるのは「個人の内面・幸せの追求」でなんだかカルト宗教みたいなのである。キイになる人物はカルト二世。まさに時代。