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兄が攻撃してきた。と思いきや僕の手をふにゃふにゃ触ってきた。それも何度もだ。意図が全く分からない。最初は噛もうとしたがただただ上下運動するだけのこいつを攻撃する意味が果たしてあるのかという考えから口をパクパクするだけの行動になってしまった事を僕は今非常に悔しく思っている。
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変なやつが突進してきた。なんだこいつ。びっくりして足が跳ね上がってしまった。僕の体で止めたがまだずっと動いているからどいたらソファの下に入っていってしまった。せっかくどいてあげたのにお礼も言わずソファの下に入っていってしまった。礼儀がなっていない。追いかけて礼儀を教えようと思う。
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これは僕が小さい頃なのだが兄を攻撃している。この頃からやはり兄を攻撃できている。細胞レベルで兄は攻撃しないといけないとインプットされているのかもしれない。しかも突撃というシンプルかつ攻撃性の高い技だ。さすがの兄も変な声をあげている。嬉しい。たまには懐かしさに浸ってみる。
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兄の服が落ちていたから僕も着てみようと思って入ったらくっついた。しかも暑い。後ろから出ようとしても出れない。勢いをつけて前から出ようとしたら少し進んだ。命からがら顔だけなんとか出たが右耳だけが出なかった。なんだこれ。
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