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究極のおもちゃを手に入れた。いたる所に穴があいている究極のおもちゃだ。顔をいれても手をいれても楽しいまさに楽しい事しか生み出さない究極のおもちゃだ。しかもこのおもちゃはなんと体を全部入れる事が出来たら服にもなるという優れもの。これを着る事が出来たら僕も究極体になれるかもしれない。
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ダラダラしていたら兄が小さいこいつを飛ばしてきた。突然の事にびっくりしたが完璧なるキャッチ。口も使ってキャッチ。完璧にキャッチしたと思いちょっと油断したら手を滑らせ落としてしまった。やってしまった。小さいこいつが下でひっくり返ってしまった。ピクリともしない。僕は今動揺している。
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兄が攻撃してきた。と思いきや僕の手をふにゃふにゃ触ってきた。それも何度もだ。意図が全く分からない。最初は噛もうとしたがただただ上下運動するだけのこいつを攻撃する意味が果たしてあるのかという考えから口をパクパクするだけの行動になってしまった事を僕は今非常に悔しく思っている。
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何か背中の方で気配がするが構わず手を舐めていた。ふと舐めるのをやめて後ろをチラ見してみたら何か見えた。なんだあれ。何事も無かったかのようにまた手を舐めようかと思ったがやっぱり何か変だ。軽く思考停止。勇気を出して見てみたらすごいいっぱいいる。とりあえず噛んでみようと思う。
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しっぽを振る作業はとても繊細である。激しすぎても緩すぎても良いしっぽの振りとは言えない。今のこのしっぽの振りがプロしっぽ振らーとしての一番良い振りなのである。表情も少し眠たそうにしっぽを振るのがプロしっぽ振らーのテクニックなのである。
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