kemofure(@kemohure)さんの人気ツイート(新しい順)

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アメリカ(Reddit)でも同様の指摘がされていましたね。アメリカではポストコロニアル批評(脱植民地主義批評)が盛んなのを感じました。要約して簡単にご紹介すると、 「水星の魔女の問題は、南北問題をそのまま援用した上でそれを描くことを放棄したことで帝国主義的アニメとなっていることである」(続) twitter.com/nekoyanagi_910…
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日本のSNS以外では「スレッタとアーシアン気の毒だったね」みたいな穏健な意見が多いのに、日本のSNSだけ「水星の魔女は反革命の重要性を描いている」とか、アーシアンは処分とか(もっと過激な言い方している)、スペーシアンに感情移入してアーシアンを深く憎悪する人達が沢山いるの意味がわからん...
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水星の魔女がなぜ微温的な終わりになったのかはRedditの「製作側の女性に対する認識が影響しているのではないか」という分析が面白かったですね。やめなさいトマトは、スレッタの犠牲的な行為にも関わらず、彼女を怪物のように描いている等。物凄い長文(ほぼ論文)なので、以下、要約、抜粋してご紹介。
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海外(アメリカ)だと、水星の魔女、かなり不評な感じで、自分は海外の人に共感しちゃうので、海外の方が感性が近いのかもしれない。例えば、redditの水星の魔女エピソード24カテゴリのトップコメントはこう(以下、意訳です)。(続)
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バゴプラ(SF系WEBメディア)の水星の魔女の批評、凄く良く出来ているね。ご一読お勧め。以下、引用 「各話ごとにストーリーを盛り上げる衝撃的な展開を与えてはいたが、振り返ってみた時にそれが何らかの”全体”として物語を構成しているようには見えない」(バゴプラ 2期最終回/24話ネタバレ感想&解説)
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水星の魔女、自分が一番驚くのは「明るいハッピーエンド」的な捉え方をされている人々が多いように見受けられることで、本当に驚く。今回の最終回、自分はカタルシスのない、暗い終わりだと感じたので、捉え方が真逆なのは本当に驚き。三島由紀夫風に言うなら、「二十一世紀のように暗い」と感じた
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鶴見俊輔らが指摘するように、大衆と制度を橋渡しする、専門的な知識を持った理性的な専門家、すなわちテクノクラートを重視することで民主主義社会は成立する。逆に専門家を軽視すると、反知性主義によって社会は崩壊する。市民感覚の名の元に専門性を排せという主張は、民主主義の破壊を意味します
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コモンセンス(大衆の原初的感情)は専門家の役割を重んじ、大衆と制度を橋渡しをする人材として専門性を大事にすることで、始めて機能するんですね。これは日本だとリベラル派プラグマティストの鶴見俊輔とかが社会構造の基礎として述べています。逆に専門性を軽視すると様々な問題が発生(私刑や独裁等)
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政治学の話をすると、市民感覚(コモンセンス)が政治の基本というのは欧米の基本的な考え方ですが、市民感覚は「人を傷つけてはいけない」とか「困った人がいたら助けよう」とか、プリミティヴな感情レベルの話で、政治や法律にそのままでは適用できない。専門家とは専門性と学識で橋渡しをする役目
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上記引用は国際政治ch147小泉悠、高橋杉雄、大庭三枝「終わらない戦争」より。三牧聖子氏の記事を使い朝日新聞と朝日記者が専門家批判をしていることを分析して、感情論であるときっちり批判し返している対談で面白かった。小泉悠さんらの言葉通り、市民感覚の暴走を抑える為に専門家がいるんですよね
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大庭三枝「(市民感覚を大事にして専門家も)おいおい泣きながら戦争の話をするのかという話(略)日本の中では軍事とか安全保障について触れること自体が(感情論的に)ダメということが長く続いてきた。だけど今はそれが随分変わってきた」 三人とも朝日新聞と朝日記者めっちゃ批判してて面白かった
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(続)小泉悠「(市民感覚を大事にして)おいおい泣きながらテレビで戦争の話をしたら聞き取り辛い(コミュニケーションできない)じゃないですか。(専門家は物事を)感情を抑えて冷静に話すことが大事。そのことを、冷たいや人間味がないと捉えて批判する形になっている」 流石は小泉悠さん、論理的指摘
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(続)小泉悠「今回の問題は(朝日の記者が)そういう話(専門家によるエビデンスに基づいた話)をすること自体が市民感覚がないのだと言っている。えっじゃあ僕たちどうすれば言いんですかと。僕や高橋さんがテレビに出ると顕著なんですけど、『楽しそうに戦争の話しやがって』とか言われる」(続)
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(続)高橋杉雄「(曖昧な市民感覚ではなく正しい)エピデンスで議論しないといけない。エピデンスで議論することが嫌な人がいる」 大庭三枝「エピデンスの元で(予算を)作るということが大事」 小泉悠「そういう話なんですよ。今回の問題はそういう話(専門家によるエピデンスに基づいた話)を」(続)
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(続)小泉悠「三牧聖子さんは別に記者さんが言ったようなことは言ってない訳でしょう」 大庭三枝「でも、ネット上では三牧聖子さんの意見としてそれが広がってしまっている」 高橋杉雄「専門的な知識を振りかざしてっていうのはたぶん僕のことなんですよ。防衛費の議論を真正面からやっているので」(続)
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小泉悠さんが朝日新聞と朝日の記者に激怒して大批判したと一部(国際政治学業界)で超ホットな話題の国際政治ch147小泉悠、高橋杉雄、大庭三枝「終わらない戦争」視聴。上記ほんとだった!以下、同動画より引用 小泉悠「専門家が振りかざして威圧しているという風に記者の人が言っている訳ですよ」(続)
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飯田一史さんの本は何冊か拝読しておりまして「いま、子どもの本が売れる理由」(筑摩書房)が、下記をより突っ込んで分析していて面白かったです。物凄く大雑把に解説すると、今、児童書は凄く売れていて、子供達は日本の歴史において最も読書家な時代になっていることを分析。これは教育政策の成功(続) twitter.com/seikaisha_maru…
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「NHKクローズアップ現代 誰も助けてくれなかった 告白・ジャニーズと性加害問題」見ているんだけど、凄まじいね。 ・ジャニーズに入ったばかりの未成年を狙う ・声を挙げても全て揉み消される。城壁に小石を投げるもの ・ジャニーズ事務所はマスメディアを完全に支配しており、一切報道しない(NHK)
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今日のNHKニュースウォッチ9、chatGPTに対する敵対的攻撃(自然言語処理AIに対する質問の文章を工夫することで、禁止されたアルゴリズムを回避して違法な情報を引き出す手法。防御方法がなく問題になっている)の特集。これ本当に大問題なんだよね。NHKで専門家が指摘していたようにAIの巨大なリスク
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めちゃめちゃ大雑把に言うと、動物みたいな固定の行動適応がない代わりに、文化の刷り込みがそれを代行し、抑鬱的リアリズム(現実認識能力が高いと行動にブレーキが掛かる)等に対処していると。例えば「漫画ワンピースの影響で勇気を持って一歩踏み出せました」みたいなことが想定されていると思われる
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昆虫とは無関係の余談ですが、最近読んだ進化心理学の本ではヴィンフリート・メニングハウス「ダーウィン以後の美学」も面白かったです。進化心理学的に芸術を解釈する進化論美学(音楽とか小説とか色んな技芸を進化適応で解釈)の本です。欧米だとそんな学問が出来ていることに驚きましたね
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「虫嫌いの背景には、病原体の感染を避けようとする過去の進化的圧力によって形成された心理的メカニズムがあり、それが都市化によって強化」(東京大学,同記事) 過去の進化的圧力(虫を忌避する遺伝子が病原体を避けて有利に生存)があるという進化心理学的仮説が、SF的でミステリ的で面白かったです
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上記記事は、東京大学 公式サイト「なぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ―進化心理学に基づいた新仮説の提案と検証―」(Why do so many modern people hate insects? The urbanization–disgust hypothesis)です。サイトに掲示してある論文URL先でジャーナル論文が読めます。
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山田風太郎が、「フロイト心理学はミステリとしてよく出来ている。誤っているとしても(名探偵の謎解きのように)『よくできた話』だ」ってこと言っていたけど、それを思い出したな。心理学とミステリには通じるところがあるね(隠された謎を論理推論で謎を解く)
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「(人類の大半に見られる昆虫の忌避は)病原体回避行動を生み出すための心理的適応(略)食事や睡眠・休息を行う居住環境に侵入してきた生物は感染症リスクが高いため、侵入してきた生物を、野外にいる生物よりも嫌悪する傾向」(東京大学,同記事) これ読むと、昆虫食が一般化の可能性は完全にゼロと思う