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学術論文の翻訳にDeepLを積極的に活用してみたところ、いくつか興味深い発見がありました。DeepLの訳文の精度はここ最近飛躍的に向上しており、感覚としては人間の訳者とほぼ同等の質を達成していると思っていたのですが、意外な分析結果が出ました。
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バルファキスの『Another Now』が講談社によって『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』と改題されている件について書くのはこれで最後にしようと思いますが、なぜこれが問題なのか表面的にわかりにくいと思うので、以下説明です。
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翻訳をする者としては、DeepLのようなプログラムに対して優位性を保つためには、人間が読んで身体的・生理的に心地よい文章が書けるように腕を磨くことが大切だという結論が得られました。そのためには、やはり様々な文体で書かれた作品を日英両方でしっかりと読み続けることが鍵となりそうです。
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修正箇所を詳しく分析してみると、DeepLの翻訳に大きなミスはないものの、人間が呼んで微妙に違和感を感じたり、意味がとりにくかったりする箇所が多かったようです。辞書的な正確性にはほぼ問題がないので、DeepLの次の課題は人間が生理的に受け付ける文章を一発で生成することだと言えます。
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当初の手応えとしては「修正率はせいぜい20%~30%だろう」と思っていたのですが、実際に比較分析をしてみると、修正数は約800箇所、修正率は約80%にのぼりました。これはDeepLを使用しているときの感覚とは大きくずれた結果でした。
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英語原文が約4000語の論文で、DeepLによる訳文を見ながら翻訳を進めるという方法を採りました。そして人間による訳文が完成した後、これをMicrosoft Wordの「比較」機能を使って、DeepLの元の訳文と比較してみました。
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11月25日「ブラック・フライデー」に、アマゾンの従業員たちはストライキを計画しています。日本でも来週に記者会見が開かれます。
今年に入り、アマゾンは3ヶ月でなんと17兆円の利益をあげましたが、労働者の賃金は下げられ、労働環境も最悪なままです。#MakeAmazonPay
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日本の学術Twitterが特殊すぎて混乱中。カナダの大学で学んでいた頃は、自分の仕事を批判されてdefensiveになる教授はひとりもいなかった。少なくとも人文科学では、学科や学部全体として、学生からの批判を奨励するという方針が共有されていたから。
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まとめると、今回の改題は必然性に乏しく、著者からの信頼を悪用しており、著者の政治信条にも反するものであったと言わざるを得ません。こうした改題がまかりとおるような今の日本の商業出版文化を変えるために、私たちは批判の声をあげつつ出版の「もう一つの今」を想像するべきなのかもしれません。
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11月26日「ブラック・フライデー」に、Amazonの従業員たちがストライキを計画しています。
パンデミックの影響でAmazonは従業員1人当たりなんと7000万円の追加の売り上げを実現しましたが、それでも労働環境や待遇は改善されず、人間が奴隷扱いされています。#MakeAmazonPay
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…それは公衆の品位を下げ、政治の劣化につながる文化的退廃だ。この風潮に対抗するためには、左派こそ礼節と品位を保ち、文化的であり続け、公共性というものの規範を示していくべきなのだ」。こう主張してきたバルファキスが自著の表紙に「クソったれ」などという言葉を進んで使うはずがありません。
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まず、原著の題は『Another Now: Dispatches from an Alternative Present』です。内容は2008年金融危機の後で然るべき改革が行われたパラレルワールド「もう一つの今」に住む人たちが、この今の人々と社会制度について議論するというものです。原著には「shit」「f**k」等の言葉は一切登場しません。
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第三に、「クソったれ」という言葉を表紙に印刷するのはバルファキスの作品の場合は特に問題が大きいと言えます。バルファキスは(主にジジェクの影響で)次のような批判を続けてきました。「21世紀の政治家たちは、ベルルスコーニからジョンソンやトランプまで、下品で露悪的な態度を公然ととっている…
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ヤニス・バルファキスからメッセージです。@yanisvaroufakis
日本からも22日に記者会見、25日にアマゾン本社前でデモが予定されています。以下の公式ウェブサイトをご覧ください。makeamazonpay.com/map-ja/
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ところが講談社は著者へ邦題の意味を英語で説明しませんでした。「改題を一任されたのだから、わざわざ著者に英語で説明する義務などないだろう」という反論を百歩譲って認めたとしても、「クソったれ」という言葉を特に必然性もなく使うことは著者からの信頼へ敬意を表していると言えるでしょうか。
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つまり、原題にも原著の内容にも文体にも「クソったれ」という言葉を使う根拠も必然性も一切ないのです。これがこの改題が不適切である第一の理由です。
第二の理由は、手続き上の問題です。バルファキスは日本語ができないため、改題は講談社へ一任するという形をとりました。信頼を示したわけです。
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Since the publication of the War on Normal People in Japanese, a few major media outlets in Japan have reached out to us with requests to do an interview with @AndrewYang about his ideas. Let us know by PM if anyone from Andrew's team is interested. @HumanityForward
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本文の指摘もさることながら、結びの以下の言葉にも深く同意します。
「そもそも大学教授がゼミの学生などを動員し、大人数で一冊の本を訳すという日本の習慣自体が異常なのであり、責任が分散することもあってか、そのようにしてつくられた翻訳書は......
vegan-translator.themedia.jp/posts/43261892
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斉藤幸平さん『人新世の資本論』への伝説のレビューがAmazonから削除されていました。説得力のある批判だったので斎藤氏からの応答にも興味がありましたが、Amazon側からの一方的な削除というまさかの展開に。
レビュアーの@LesThanUsefulさんがnoteに全文を再掲しています。note.com/lessthanuseful…
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少し生々しい話になりますが、翻訳の現場のリアルをお伝えします。最後までお読みいただけたらありがたいです。 kenjihayakawa.com/support/
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ラムザイヤーの論文は読む価値があると思います。ゲーム理論を誤用して歴史的問題を経済的問題へ還元する戦略の欺瞞性を学ぶことができますし、現代資本主義社会の起業文化で「勝ち組」が酷い搾取を自己正当化する方法がこれでもかという露骨さで展開されているからです。
sciencedirect.com/science/articl…