宮沢孝幸准教授もそうだが、とにかくピークアウトと言い続ける。そうすればいつかは当たる。どなたかがギャンブルの「倍プッシュ」に喩えていたのが秀逸だった。ただし、ギャンブルにおいて損は取り戻せるが、感染症対策において失われた命と健康、経済のダメージは取り戻せない。騙されてはいけない。
色々言いましたが、私もあくまで個人的には、ピークアウトは遠くないと思います。ただ、私は専門家ではないので、具体的時期や収束速度、リバウンドの可能性についても「わからない」としか言えません。わからないので、最悪の可能性に合わせて備えます。それが、科学に対する謙虚な態度だと思います。
本日の都内新規感染者は21,122人。土曜では過去最多です。対前週比は129.8%、ピークアウトは全くしていません。病床使用率は55.1%、都基準の重症者は44人(新・都基準では131人)、死者は10人、すべて増加傾向。事態は悪化しています。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
あまり煽っても仕方ないので、事実だけお伝えします。 ①本日の陽性者は21,122人、7日間移動平均は17895.1人、対前週比は129.8%です。 ②65歳以上高齢者は1,844人、全体の8.7%です。 ③みなし陽性は543人、全体の2.6%です。 ④病床使用率は3,813人/6,919床で55.1%、重症者用は131人/750床で17.4%です。
⑤入院・療養等調整中は昨日時点で68,025人です。 ⑥本日発表の死者は10人、1月からの累計は59人、遅れて増えてきています。 ⑦ワクチン2回接種済みが9,873人、1回接種済みが146人、未接種が5,483人、接種歴不明が5,620人です。 ⑧検査件数の3日間移動平均は23938.0件、陽性率は昨日時点で38.2%です。
以上から言えることは ・少なくとも本日時点ではピークアウトしておらず、引き続き増加傾向にある ・検査が追いついておらず、数倍の感染者がいると思われる ・みなし陽性は増加要因ではない ・高齢者の感染が増えており、医療提供体制が悪化している ・死者が増えてきている です。警戒してください。
この状況で首都直下地震が起きたらと考えると、ゾッとします。コロナ患者の増加で救急医療がひっ迫しているので、傷病者の搬送先がない。避難所を野戦病院のようにしても、回すためのマンパワー・医療機器がない。あり得ない話ではないし、都として想定していないわけではないが、恐らく対応できない。
①実効再生産数のピークアウト=新規感染者数のピークアウトではありません。1を上回っていれば増加です。 ②12/29〜1/3は年末年始のため検査数・新規感染者数とも減少、休み明け1/4からは患者が殺到して急増しましたが、この凸凹も考慮されていません。 つまり、藤井聡さんはデータを読めていません。 twitter.com/SF_SatoshiFuji…
感染対策を否定しようとする「専門家」に限って、データの読み方やエビデンスの解釈が滅茶苦茶なのは何故なのか。願望が強すぎるとフィルターがかかってしまうのか。思い込みが激しすぎると事実も捻じ曲げてしまうのか。そんなのだから誰も耳を貸さないのではないか。もしかしてわざとやっているのか。
現在、都内の自宅療養者は8万2千人いらっしゃいます。50歳未満で基礎疾患がなければ、保健所からの連絡は原則、初回のSMSのみとなります。体調が悪くなった場合や食糧品・パルスオキシメーターの配送、その他お困りごとは24時間いつでも「うちさぽ東京(0120-670-440)」まで。お大事にしてください。
大阪の軽症中等症病床は使用率96.0%・運用率100.7%とパンクしたよう。もはや入院が必要な患者も入院できない可能性が高いです。重症者も121人、病床使用率19.8%・運用率40.1%と非常に厳しい状況です。東京はまだそのような状況に至っていませんが、対岸の火事と思わず、医療提供体制の維持に努めます。
豊中市は私の出身で、恥ずかしくて触れたくもなかったのですが。オミクロン株の致死率は決してインフルエンザ並みではないし、仮にそうでも感染者が増えれば死者は増えるし、現に大阪の致死率は全国トップです。いち公務員、まして保健所長の立場でこれを発信する感覚も理解できない。故郷が心配です。 twitter.com/toyonakame/sta…
あまりネガティブなことばかり言いたくはないですが、最近の「コロナ禍もあと少し、オミクロン株で最後」みたいな根拠のない楽観論もやめた方が良いと思います。その可能性は低いし、再び強毒の変異株が出てこないとも限りません。希望は必要ですが、緩めてしまった気持ちを引き締め直すのも大変です。
「欧州を見習って規制緩和せよ」という人もいますが。3回目接種の進捗率、医療提供体制、ロックダウンなどの法制度、重症者数・死者数の増加への社会的許容度、すべて日本とは違います。出羽守とまでは言いませんが、WHOも時期尚早だと警鐘を鳴らしており、まして日本においては現実的ではありません。
東京都は実はかなりのペースで宿泊療養施設を増やしており、本日も4施設・550室を新たに開設、計30施設・7,790室となりました。また「感染拡大時療養施設」も本日1施設・65床を開設、計2施設・415床に。無症状〜軽症の患者が病床を圧迫しなくなったことにより、医療機関がバッファを確保できています。
宿泊療養施設の使用率は昨日時点で59.8%、都は「希望者全員が入れる」ことを目指し、職員も76→146人に倍増させました。この後も11,000室まで増やしていく予定。酸素・医療提供ステーションなどとあわせ、分厚い体制がとれています。民間ホテルの協力はもちろん、都庁職員の努力にも感謝申し上げます。
都内で「濃厚接触者になってしまったが検査の予約がとれない」という方が増えていることを受け、都として抗原定性検査キットを配布することにしました。これで、みなし陽性の判定もスムーズになると思います。申込はtokyo-testkit.comから。2日ほどで届くようです。明日2/8から受付開始します。
対象は都内在住の濃厚接触者(保健所だけでなく感染者本人からの連絡も含む)。陽性でも確定診断にはなりませんが、受診時の検査を省略できます。キットをスマホなどで撮影・保存し、受診時に提示してください。なお、陰性でも感染の可能性を否定するものではありません。自宅待機は継続してください。
また豊中市保健所か。本日、大阪府が発表した死者は40〜90代の16人、うち14人の死因が新型コロナ関連です。亡くなっている人のうち、高齢者施設の「蘇生の希望なし」かつ「直接の死因はコロナではない」が多数であるかのような誤解を招く発信は不適切です。豊中市に限ってはそうなのかも知れませんが。 twitter.com/toyonakame/sta…
感染が最下流に移行しており、医療機関・高齢者施設での院内感染・施設内感染、中高年層の重症化・死亡が増えています。感染対策にも限界があり、入院患者・入所者にとっては逃げ場がありません。これを防ぐには、やはり上流である市中感染を減らすこと。これを若年層にも理解いただく必要があります。
本日の都内新規感染者は17,113人。火曜では過去最多、7日間移動平均の前週比は120.6%。未だピークアウトはせず、増加傾向が続きます。重症者は51人(新・都基準では153人)、ピークはさらに先になる見込み。死者11人も発表されました。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
大阪が「医療非常事態」を宣言しました。軽症中等症病床がオーバーフローし、使用率103.5%に。これはピークアウトすれば即ち、改善されるわけでもありません。死者は本日だけで29人、1月からの累計は183人で東京の2倍以上。第5波を上回る勢いです。やはり、オミクロン株を舐めてかかってはいけません。
何が言いたいかというと、これは「対岸の火事」ではないということ。医療提供体制などの差はありますが、大都市としての環境はあまり変わりません。感染状況が大阪の後を追うようであれば、東京も同じ状況に陥ることはあり得ます。決してピークアウトをゴールと思わず、油断のないようにお願いします。
政府としても昨年からファイザーが足りないのはわかっていましたが打てる手もなく、しかしそれが明るみになってしまうのを避けたかったようです。一方、都としても政局にするつもりはなく、政府がしっかりやってくれるならばと引きましたが、結果、この体たらく。小池知事がイライラするのも当然です。