そもそも第6波の全国的拡大を防ぐためには都市部が先行するのが合理的ということで、柔軟な対応を求めていましたが、当時はあくまで8ヶ月だと。それが小池知事が政府から言われたという「それはいかん。みんな足並みを揃えていくんだ」です。実際にはもう少しエグいやりとりでしたが、詳細は控えます。
ノーマスク・反ワクチン団体の活動については、これまでも警視庁には対応をお願いするとともに、私のTwitterでも注意喚起してきましたが、中には売名行為でやっている輩もいるとのこと、結果的に宣伝になってしまっては思うツボですので、今後は特に予告することはせず、粛々と対処しようと思います。
明日は都内でも降雪が予想されます。1月の積雪でも転倒・骨折による119番が急増しましたが、当時よりも救急医療がひっ迫しています。東京ルールの適用件数=搬送困難事案は250件/日を超えており、ほとんど受け入れ先は見つからないものと考えてください。その意味でも、不要不急の外出は控えましょう。
都内の雪はこの後がピークとのこと。公共交通機関にも影響が出る可能性がありますので、今日は早めに帰りましょう。まだ帰れない人は、くれぐれも足元に気をつけてください。救急医療がひっ迫、搬送困難事案が250件/日となっており、転倒・骨折で119番をしても、受け入れ先を見つけるのは難しいです。
「新規感染者が増える→ 重症者・死者は増えていないから大丈夫、気にせず経済を回そう→感染拡大に拍車がかかる→ 医療提供体制がひっ迫→ それでも重症者・死者は増えていないから大丈夫、経済を回そう→遅れて増えてくる→どうなっているんだ」を、もう6回繰り返しています。そろそろ学びましょう。
全国の1日あたり死者数が、3日連続で過去最多を更新しています。重症化率・死亡率が低くても、分母が増えれば分子も増えます。簡単な理屈です。だからこそ、感染拡大を抑えることが必要でした。「オミクロン株は弱毒だから、感染者数が増えても大丈夫」と主張していた皆さん、本当に反省してください。
「死者が多いのはコロナ以外をカウントしているから」という人もいますが、一部を除けばコロナが死因です。新規感染者のうち無症状は2.7%、みなし陽性は2.6%です。本日時点で酸素投与が必要な入院患者は14.4%です。インフルエンザではこうなりません。5類にしても防げません。まずは現実を見ましょう。
本日の都内新規感染者は18,660人。7日間移動平均は101.8%に、このままいけば、明日・明後日にはピークアウトする見込みです。ただし、高止まり・リバウンドのリスクも極めて高い水準です。この3連休も気を抜かないようにしてください。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
そもそも高齢者の3回目接種も間に合っていないにもかかわらず、政府の「オミクロン株は感染者が増えても重症者・死者は増えない」という楽観論のもと強い制限をかけず、その結果、医療提供体制はオーバーフロー、社会経済活動はストップ、死者は過去最多となったわけで。第6波対策は大失敗と言えます。
本日時点で新規感染者数の7日間移動平均・対前週比が101.8%となっており「見た目の数字は」明日・明後日にもピークアウトしそうです。実態としては検査が追いついておらず陽性率は39.9%、実際にはこの数倍いるとされています。新規感染者数も実行再生産数も、あくまで参考程度のものとご理解ください。
本日、新規感染者数の7日間移動平均・対前週比が91.4%となり、約2ヶ月ぶりに減少傾向に転じました。ただし、本日の減少については昨日が休日だった影響も考慮しなければなりません。陽性率が極めて高いことからも、しばらく高止まり、あるいはリバウンドする可能性もあります。警戒を続けてください。
コロナ患者の急増で医療提供体制がひっ迫したことにより、東京ルールの適用件数=搬送困難事案が急増、未だに250件/日を超えていますが、消防庁によると、それによる死者数はカウントしていない、厳密には出来ないそうです。このコロナ「以外」の間接的死者についても、重く受け止める必要があります。
第6波ではワクチンも治療薬もあるにもかかわらず、全国の死者が過去最多となっています。政府がオミクロン株をあまりにも軽視したことは一因です。緊急事態宣言についても「感染力は強いが弱毒、医療崩壊の心配はなく、重症者数も死者数も増えないので必要ない」という判断でしたが、大間違いでした。
専門家も「分母が増えれば分子も増える」と警鐘を鳴らしていましたが、メディアが繰り返し弱毒説を報道したこともあり、世論が楽観論に傾いてしまいました。ワクチン接種が進んでも治療薬が開発されても、ウイルスに対してやるべきことは変わりません。深く反省し、あらためて原点に立ち返るべきです。
第6波では「感染拡大を気にせず経済を回そう」という一部の大きな声が足を引っ張った感もあります。感染拡大下で経済は回らないというのも、そろそろ学習すべきです。国会までも5類の議論に走ってしまったのも残念でした。どう考えても拙速です。焦る気持ちはわかりますが、回らないものは回りません。
第6波ではある程度の死者数が出ることも世論が割り切っている、犠牲を社会的に許容した「コンセンサス」の結果だという人もいますが。得られたものがあったなら良いのですが、死者が過去最多となっている上、経済も回っていないのが現状です。そのようなコンセンサスにも達していないのだと思います。
私の地元・練馬区では自宅療養者の健康観察について、170ヶ所の診療所・200ヶ所の薬局の協力を得ることにより、保健所の負担を分散させています。2類を5類に云々の議論よりも、こういう努力が先ではないでしょうか。制度をいじっても、中身がついてこなければ意味がないので。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
今度は「死者のほとんどはコロナが死因ではない」というデマが流れていますが。都が1/1〜2/12に発表した死者123人のうち、コロナが死因ではない(原疾患、外因、搬送・検死での陽性判明も含む)のは29人、第6波では市中感染の拡大により増えていますが、それでも多くはコロナです。現実を見ましょう。
なお、死者については医療機関の報告・遺族の確認が必要なため、亡くなってから公表されるまでに1〜2週間かかることもあります。感染〜発症〜重症化〜死亡〜公表にかかる期間を合わせると、かなりのタイムラグがあるので「いま増えていないこと」は何の安心材料にもなりません。ピークはこれからです。
「検査数が減る一方で、陽性率が上がり続ける」という現象が起きています。昨日時点でも41.2%。第5波までを見ても、このような傾向はなく。検査需要は減ったが市中感染は収まっていないこと、さほど検査が飽和していることの現れです。陽性率が下がってくるまでは、新規感染者数も高止まりしそうです。
ワクチンの3回目接種については「オミクロン株に効かないのだから打っても意味がない。弱毒なのだから感染して免疫をつけた方が良い」という人もいますが。これは複数の意味で間違っています。結論から言えば、やはり打てる人には打っていただきたいということになります。理由はツリーにて述べます。
①そもそもオミクロン株を「弱毒」たらしめているのはオミクロン株の性質だけでなく、ワクチン接種、治療法の確立、治療薬の開発などさまざまな要因が合わさったことによります。病原性だけでいえば武漢のオリジナル株やアルファ株と変わらず、未接種者にとってのリスクが下がったわけではありません。
②確かにオミクロン株に対する「感染予防効果」は落ちており、第6波ではいわゆるブレークスルー感染も増えていますが、それとは別に「発症予防効果」と「重症化予防効果」は保たれています。特に入院リスクは未接種者と比べて、2回接種で5分の1、3回接種で23分の1まで低くなるというデータがあります。