私が認識する限り、コロナ禍において一部の専門家が主張してきた「楽観論」はすべて外れました。しかしそれが人々の行動に影響を与え、さらに事態を悪化させた側面があります。言論には自由だけでなく責任も伴います。政治家はもちろんですが、専門家やメディアの責任もそろそろ総括すべきと思います。
GWに旅行や帰省をしたい人が民間PCRセンターに殺到しているようなので、あらためて言います。「PCR検査で陰性=安全ではありません」。検査時には陰性でも、その後に感染する可能性は十分にあります。陰性証明など意味がないと思ってください。大切な家族や友人のためにも、今年はやめておきましょう。
鉄道の減便要請は、GWの休業やテレワークに民間企業が協力してくれていることが前提。その前提が整っていないのに減便しても逆に大混雑するに決まっています。次の平日は5/6(木)、5/7(金)だが「この間は減便で混んでいたから通勤はしないでおこう」となるわけもないので、やめた方が良いのではないか。
医療崩壊という言葉にピンとこない人も多そうなのでわかりやすく言うと「急病や事故で救急車を呼んでも受け入れ先の病院が見つからず、そのまま亡くなる」人が出るような状況です。現に大阪ではそうなりつつあります。解決するには通常医療を圧迫しないこと、つまり新規感染者を減らすしかありません。
何度でも言うけど、政府の水際対策がガバガバすぎる。5/1からインドも流行国指定するようだが、国内に入れてしまってから手を打つのは「水際対策」とは言えないし、原則禁止とか言っておきながら今でも毎日2千人ほど入国させているし。その結果、各国の変異株がバラエティ豊かに集結しているのが日本。
本日の都内新規感染者は1,027人。3ヶ月ぶりの4ケタとなりました。ここまでは想定通りですが、ここからどこまで増えるか。変異株の感染力を考慮するとGWで収まる可能性は低いです。少なくとも2週間程度の宣言延長は覚悟すべきでしょう。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
小池知事のキャンプ自粛要請、その心は「店で飲むのは怖いけど、屋外なら大丈夫だろう」とキャンプやバーベキューに出かけての感染事例が実際に増えているから。その意味で、路上飲みや公園飲みと同じくやめてくださいということかと思います。趣味のソロキャンプなどは楽しんでいただいて良いのでは。
今年のGWは昨年と違い、観光地のホテル・旅館は予約でいっぱいとのこと。昨年の夏はGo Toが行われていたこともあり、多くの人が旅行に出かけた結果、第2波が全国に拡大、医療体制が脆弱な地方では悲惨なことになりました。そして、東京の新規感染者数はGWがピークとなる見込み。嫌な予感しかしません。
「看護師500人をボランティアで派遣してください」というのは500人も派遣する余裕が医療現場に出来るくらいまで感染収束させてから言うべきで、順番が逆。確かにオリパラにも医療スタッフは必須だが、コロナ対応から引き抜くようでは本末転倒。そもそもその余裕がない状態で開催すべきではありません。
飲食店の営業について、酒類は提供だけでなく「持ち込み」もNGです。抜け道を探そうとする気持ちもわからなくはないですが、グレーゾーンはありません。協力金の支給対象になりませんのでご注意ください。堂々と宣伝しているお店もあるようなので、東京都からもあらためてアナウンスするようにします。
インドの二重変異株「B1617」感染者が都内でも初めて確認されました。スクリーニング検査ではN501Yしか検出できず、国立感染症研究所で行われたゲノム解析で判明したもの。海外渡航歴がなく感染経路も不明ということで、すでに市中に拡がっている可能性もあります。政府の水際対策はまた失敗しました。 twitter.com/ojimakohei/sta…
率先垂範という言葉があるけど、民間企業にテレワークをお願いするなら先ず、都庁を完全リモートにすべき。必要な窓口業務以外はすべてリモート。都議会もリモート。以前に提案したところ「現実的に難しい」と言われたが、役所でそんな言い訳を通用させておいて民間企業が付いてくるはずがないだろう。
なお、このうち「L452R」変異は日本人の6割が持つ白血球「HLA-A24」が認識できず、細胞性免疫がウイルスを排除する仕組みが働かないとのこと。つまり、今まで効いていた免疫が効かない可能性が高いです。今までは世界でも何故か日本だけ重症者・死者が少なかったのが、そうでなくなるかも知れません。
インドで猛威を振るっている「二重変異株」が日本に上陸しました。2つの変異(E484Q+L452R)を併せ持ち、感染力増強と免疫回避の両方が備わっています。つまり感染力が強く、かつワクチンも効かないということ。重症化・死亡リスクも高いとされ、日本国内で流行すれば確実に悲惨なことになります。
5/1(土)、5/2(日)の2日間「ノーマスクピクニック」なるイベントが予告されています。全国で同時多発的に開催されるようですが、少なくとも都立公園では利用ルールとしてマスク着用が明記されています。何らかのトラブルになる可能性も高く、これから公園事務所・警視庁とも相談し対応を検討します。
1年以上、飲み会もカラオケも旅行も行かず、もちろんGo Toイートやトラベルの恩恵も受けられない医療従事者が、飲み会やカラオケや旅行で感染してきた人を診るときの気持ちを考えたことはありますか。怒りとか悲しみとかではなく「心が折れる」そうです。もうちょっと想像力豊かに生活してみましょう。
あまり報じられていませんが、東京でも拡大しているN501Yは若い世代も重症化する可能性が高いです。大阪の重症者内訳を見ると、3月末から20〜40代(基礎疾患なし)が増えています。大阪では3月からN501Yが拡大、現在7割を占めています。このことから「N501Yは若い世代も重症化する」と推定すべきです。
変異株は子どもも感染しやすく、重症化リスクも高い「可能性がある」時点では動かないのが日本の最悪なところ。海外での症例はあっても国内ではまだだから、自分たちは正式に確認していないから、というのがすでに驕り。まずは厳重に対策してみてムダだったら、ムダだったね良かったねとやめれば良い。
海外のデータによると「N501Y」にはワクチンが有効だとされていますが、日本では供給が遅れています。つまり、しばらくは丸裸で変異株と戦わざるを得ません。繰り返しますが、感染スピードも重症化リスクも従来型とは明らかに違います。基本的対策は変わりませんが、これまで以上に警戒してください。
イギリスで発生し、大阪でも過去最多を記録するなど猛威を振るっている変異株「N501Y」が東京でも拡大し始めました。一昨日・昨日のスクリーニングでは計39例を確認。感染力は従来型の1.7倍、子どもにも感染しやすく、基礎疾患のない20〜40代も重症化しています。かなりまずい状況だと思ってください。
ワクチン接種を受けた60代女性が亡くなったという報道が出ましたが、死因はくも膜下出血です。接種との因果関係は評価できていませんが、海外での治験や接種事例でもワクチンとの関連は認められていません。あくまで「接種後に死亡」であり「接種により死亡」ではありません。 mhlw.go.jp/stf/newpage_17…
「コロナはただの風邪」の人たちが新たに「反ワクチン」を主張していて、もう地獄絵図。マスクも嫌だ、PCR検査も嫌だ、ワクチンも嫌だ、じゃあどうしろと。全部に逆らいたいだけちゃうんかと。ワクチンに関しては接種しない権利も保障されていますから、人様の接種する権利は奪わないでいただきたい。
本日の都内新規感染者は986人。検査数が20%程度減っています。また65歳以上高齢者が260人と全体の1/4強を占め、ボリュームゾーンだった20代を大きく上回るという、異常な年代分布。これも積極的疫学調査の方針転換の影響と思われます。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
この件は「日本モデル」の失敗を現しているので、政府にとっては不都合かもしれませんが、公にアナウンスされるべきと思います。見た目の感染者数は減ってくるか高止まりすると思いますが、検査の網を替えたからであり、網にかからない潜在感染者は増えているという認識をもってもらう必要があります。 twitter.com/ojimakohei/sta…
厚労省から発出された事務連絡「新型コロナウイルス感染症に関する保健所体制の整備と感染拡大期における優先度を踏まえた保健所業務の実施ついて」 mhlw.go.jp/content/000717… その根拠とされる、国立感染研の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」 niid.go.jp/niid/images/ep…