第6波ではワクチンも治療薬もあるにもかかわらず、全国の死者が過去最多となっています。政府がオミクロン株をあまりにも軽視したことは一因です。緊急事態宣言についても「感染力は強いが弱毒、医療崩壊の心配はなく、重症者数も死者数も増えないので必要ない」という判断でしたが、大間違いでした。
コロナ患者の急増で医療提供体制がひっ迫したことにより、東京ルールの適用件数=搬送困難事案が急増、未だに250件/日を超えていますが、消防庁によると、それによる死者数はカウントしていない、厳密には出来ないそうです。このコロナ「以外」の間接的死者についても、重く受け止める必要があります。
本日、新規感染者数の7日間移動平均・対前週比が91.4%となり、約2ヶ月ぶりに減少傾向に転じました。ただし、本日の減少については昨日が休日だった影響も考慮しなければなりません。陽性率が極めて高いことからも、しばらく高止まり、あるいはリバウンドする可能性もあります。警戒を続けてください。
本日時点で新規感染者数の7日間移動平均・対前週比が101.8%となっており「見た目の数字は」明日・明後日にもピークアウトしそうです。実態としては検査が追いついておらず陽性率は39.9%、実際にはこの数倍いるとされています。新規感染者数も実行再生産数も、あくまで参考程度のものとご理解ください。
そもそも高齢者の3回目接種も間に合っていないにもかかわらず、政府の「オミクロン株は感染者が増えても重症者・死者は増えない」という楽観論のもと強い制限をかけず、その結果、医療提供体制はオーバーフロー、社会経済活動はストップ、死者は過去最多となったわけで。第6波対策は大失敗と言えます。
本日の都内新規感染者は18,660人。7日間移動平均は101.8%に、このままいけば、明日・明後日にはピークアウトする見込みです。ただし、高止まり・リバウンドのリスクも極めて高い水準です。この3連休も気を抜かないようにしてください。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
「死者が多いのはコロナ以外をカウントしているから」という人もいますが、一部を除けばコロナが死因です。新規感染者のうち無症状は2.7%、みなし陽性は2.6%です。本日時点で酸素投与が必要な入院患者は14.4%です。インフルエンザではこうなりません。5類にしても防げません。まずは現実を見ましょう。
全国の1日あたり死者数が、3日連続で過去最多を更新しています。重症化率・死亡率が低くても、分母が増えれば分子も増えます。簡単な理屈です。だからこそ、感染拡大を抑えることが必要でした。「オミクロン株は弱毒だから、感染者数が増えても大丈夫」と主張していた皆さん、本当に反省してください。
「新規感染者が増える→ 重症者・死者は増えていないから大丈夫、気にせず経済を回そう→感染拡大に拍車がかかる→ 医療提供体制がひっ迫→ それでも重症者・死者は増えていないから大丈夫、経済を回そう→遅れて増えてくる→どうなっているんだ」を、もう6回繰り返しています。そろそろ学びましょう。
都内の雪はこの後がピークとのこと。公共交通機関にも影響が出る可能性がありますので、今日は早めに帰りましょう。まだ帰れない人は、くれぐれも足元に気をつけてください。救急医療がひっ迫、搬送困難事案が250件/日となっており、転倒・骨折で119番をしても、受け入れ先を見つけるのは難しいです。
明日は都内でも降雪が予想されます。1月の積雪でも転倒・骨折による119番が急増しましたが、当時よりも救急医療がひっ迫しています。東京ルールの適用件数=搬送困難事案は250件/日を超えており、ほとんど受け入れ先は見つからないものと考えてください。その意味でも、不要不急の外出は控えましょう。
ノーマスク・反ワクチン団体の活動については、これまでも警視庁には対応をお願いするとともに、私のTwitterでも注意喚起してきましたが、中には売名行為でやっている輩もいるとのこと、結果的に宣伝になってしまっては思うツボですので、今後は特に予告することはせず、粛々と対処しようと思います。
そもそも第6波の全国的拡大を防ぐためには都市部が先行するのが合理的ということで、柔軟な対応を求めていましたが、当時はあくまで8ヶ月だと。それが小池知事が政府から言われたという「それはいかん。みんな足並みを揃えていくんだ」です。実際にはもう少しエグいやりとりでしたが、詳細は控えます。
政府としても昨年からファイザーが足りないのはわかっていましたが打てる手もなく、しかしそれが明るみになってしまうのを避けたかったようです。一方、都としても政局にするつもりはなく、政府がしっかりやってくれるならばと引きましたが、結果、この体たらく。小池知事がイライラするのも当然です。
何が言いたいかというと、これは「対岸の火事」ではないということ。医療提供体制などの差はありますが、大都市としての環境はあまり変わりません。感染状況が大阪の後を追うようであれば、東京も同じ状況に陥ることはあり得ます。決してピークアウトをゴールと思わず、油断のないようにお願いします。
大阪が「医療非常事態」を宣言しました。軽症中等症病床がオーバーフローし、使用率103.5%に。これはピークアウトすれば即ち、改善されるわけでもありません。死者は本日だけで29人、1月からの累計は183人で東京の2倍以上。第5波を上回る勢いです。やはり、オミクロン株を舐めてかかってはいけません。
本日の都内新規感染者は17,113人。火曜では過去最多、7日間移動平均の前週比は120.6%。未だピークアウトはせず、増加傾向が続きます。重症者は51人(新・都基準では153人)、ピークはさらに先になる見込み。死者11人も発表されました。内訳など詳細はわかり次第お伝えします。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
感染が最下流に移行しており、医療機関・高齢者施設での院内感染・施設内感染、中高年層の重症化・死亡が増えています。感染対策にも限界があり、入院患者・入所者にとっては逃げ場がありません。これを防ぐには、やはり上流である市中感染を減らすこと。これを若年層にも理解いただく必要があります。
また豊中市保健所か。本日、大阪府が発表した死者は40〜90代の16人、うち14人の死因が新型コロナ関連です。亡くなっている人のうち、高齢者施設の「蘇生の希望なし」かつ「直接の死因はコロナではない」が多数であるかのような誤解を招く発信は不適切です。豊中市に限ってはそうなのかも知れませんが。 twitter.com/toyonakame/sta…
対象は都内在住の濃厚接触者(保健所だけでなく感染者本人からの連絡も含む)。陽性でも確定診断にはなりませんが、受診時の検査を省略できます。キットをスマホなどで撮影・保存し、受診時に提示してください。なお、陰性でも感染の可能性を否定するものではありません。自宅待機は継続してください。
都内で「濃厚接触者になってしまったが検査の予約がとれない」という方が増えていることを受け、都として抗原定性検査キットを配布することにしました。これで、みなし陽性の判定もスムーズになると思います。申込はtokyo-testkit.comから。2日ほどで届くようです。明日2/8から受付開始します。
宿泊療養施設の使用率は昨日時点で59.8%、都は「希望者全員が入れる」ことを目指し、職員も76→146人に倍増させました。この後も11,000室まで増やしていく予定。酸素・医療提供ステーションなどとあわせ、分厚い体制がとれています。民間ホテルの協力はもちろん、都庁職員の努力にも感謝申し上げます。
東京都は実はかなりのペースで宿泊療養施設を増やしており、本日も4施設・550室を新たに開設、計30施設・7,790室となりました。また「感染拡大時療養施設」も本日1施設・65床を開設、計2施設・415床に。無症状〜軽症の患者が病床を圧迫しなくなったことにより、医療機関がバッファを確保できています。