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ミステリに限らず今の読者は伏線に対してかなりシビアに反応する。だから物語に寄与しない要素は排除しがちだ。登場人物は意味もなく煙草も吸わせられないし外国語も喋らせられない。書き手としてはもっと緩くていいんじゃないかと思うけど、いざ読み手の立場になるとやっぱりシビアになってしまう。
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インボイス制度反対を叫ぶ声に「今頃言っても遅いよ。決まる前に反対しなきゃ意味ない」と冷笑を浴びせるひとは、それがどんなに問題があっても規定路線であるという理由だけで何でも肯定するつもりなのだろうか。今からだって反対の声をあげるのに遅いなんてことないのに。
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すごいもの見てしまった。Disney+観られる人は見逃し配信あるから観た方がいい。羽生結弦をオーバードーズした気分。 twitter.com/mainichi/statu…
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防衛大臣と国家公安委員長がカルト宗教と関わり合いを持ってるって国家にとってなかなか深刻なセキュリティホールだと思うのだが、とりあえず塞ごうって気にもならないのかね。
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「唐揚げは揚げて終わりじゃないんだよ。揚げ油を片づけて油でぎとぎとの皿や鍋を洗って油が飛び散ったレンジまわりをきれいにするところまでが唐揚げなんだよ!」と妻が力説していた。
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Disney+で羽生結弦のアイスショーを観てたのだけど、6分間練習から試合での演技までをガチで再現してて、このまま優勝しちゃうんじゃないかと思った。
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消費税の逆進性、つまり「収入が低い人ほど消費税率の負担割合が上がるという現象」は導入のときから問題になってて、緩和策として売上1000万以下なら消費税を納めなくてもいいようにしたと僕は理解している。今回のインボイス制度はそれを撤廃してしまう。セーフティーガードをひとつ取り去るわけ。
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「オリンピックが始まって何日だと思ってるんだ。今の感染拡大に影響してるわけないだろ」とか言ってくる人、オリンピックの影響が開催日から始まると思ってるのかな。
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ここで明確になったのは、どんなに有能で必要な人材であってもハラスメント加害者になったら即刻職を追われるのがアメリカでは常識であり世界の趨勢となりつつあるということ。そして日本ではまだそうなっていないということ。 twitter.com/ywny/status/14…
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もともと伏線というのはミステリなどで謎解きがあった場合、作品の前のほうにその謎解きの正当性を担保させるような事実を紛れ込ませていくこと。この「紛れ込ませる」というのが眼目で、読んでいるときに伏線と気付かせないことが必要なわけ。
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あっけなく命が奪われるシーンを書くとき、僕は人の命が軽く扱われる理不尽さについて書いているつもりだ。その意識を持てなくなったら、僕はもう人の命を奪う小説は書けない、書いてはいけないと思っている。
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しかし最近は「ここに伏線があるからいずれ回収されるはずでは?」という読み方をしているように感じる。だけど初読の段階ですぐにわかる伏線というのは伏線として劣っているか、あるいは全然違うものだ。少なくともミステリではね。
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そうなると「○○が起きたから××が起きるはず」という予想が読者の中に生まれ、それが予想どおりになることで満足を得る、という読み方が広まってくる。これは正直、あまりよろしくないことだと思っている。先の展開が予想どおりでないと面白くないと思われてしまいかねないからだ。
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僕がミステリに惹かれている理由のひとつは、それが人の命を特権性のあるものとして扱っているからだ。現実では人間は何の理由もなく死ぬ。でもミステリでは一冊の本になるくらい深く重く扱われる。トリックが用意され動機も必要となる。逆説的な言い方だがミステリほど人の命を貴重に扱う分野はない。
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twitter.com/tadashi_ohta/s…
「今まで消費税払ってないのを払わされるだけだから何の問題があるんだ」みたいな反論ツイートが結構来るので、以前の僕のツイートを貼り付けておく。自営業者、フリーランスが置かれている状況というのを理解してほしい。
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だからって読者に「読み方を変えろ」と指示することなどできないし、するべきでもない。読書の楽しみ方は自由だ。「伏線」という「フラグ」重視で読んでもいい。ただし、ただ作者としては「それ伏線じゃないし」と心の中で抗議するけどね。
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豊崎さんの書評家としての経歴と技量には敬意を抱いてますが、どうして本の紹介をするのに媒体とか手法とかに優劣をつけるの理解できないし、書評できない人に本を薦める資格がないかのような物言いにも疑問を感じます。 twitter.com/toyozakishatyo…
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ミステリは人の死を扱う。それが紙の上のことであっても、作者である僕は人を殺している。その自覚なしに書くことはできない。もちろん僕もあっけなく人が殺されるシーンを書くことはある。でもそれは人の命を軽く扱っているつもりで書いているのではない。
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これは僕個人のスタンスなので、すべてのミステリ作家がそうであるべきとは考えない。ただ、人を殺す小説を書くことの社会的な影響については常に頭に置いてほしいと願ってはいる。娯楽であるからこそ慎重さが必要である、と。
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一方フラグというのは本来ゲームで条件をクリアしたかしていないかを記録し、次の展開へと進めるものだった。それが次の展開を予期させる事象が出現したことを「フラグが立つ」と呼ばれはじめる。さらに死亡フラグのように次に起こるであろう展開を約束するものになり伏線と見なされるようになった。
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作者が伏線と思わずに書いていることでも読者が違和感を抱けば「これは伏線かも」と先入観を持たれる。作者は伏線と思ってないからその先に何も展開を作らなければ読者は「伏線回収してない」と不満を持ちかねない。
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「クローズーップ現代」じゃないよ「クローズアップ現代」だよ。
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津原泰水さんとは30年以上前、インターネットがまだ存在していなくてパソコン通信で情報をやりとりしていた頃に知り合った。コミックフォーラムだったか冒険小説フォーラムだかでやりとりをするようになった。その頃津原さんはジュニア小説作家「津原やすみ」だった。