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治虫を “ うじむし ” と読んだ うじ虫は蛆虫なのにね 初対面の時、うじむし先生ですかと聞けず “ てづか先生ですか？ ” と聞いたらムッとされてボクは “ てつか ” ですと言われ 作品を確かめたら全て “ てつかおさむ ” とルビられてた 無知を詰め込んだ自画像の正体は見果てぬ夢のてんこ盛りだ
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背中の痛みに半泣きしながら漸く描き上げた１枚につくづく老いたなぁと思う 707の連載を始めた55年前、27歳のボクと言うワシが居た 稼ぎになるなら読者をその気にさせるためなら、タメラウことなく戦闘場面に意気込んだものだ 戦記物はイヤダとゴネておきながらドカンと潜水艦を真っ二つにした……
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１隻を葬れば120人からの命が消し飛ぶ 漫画だから許されると自分に言い聞かせて描いて少年たちに読ませた 今はもうそんな漫画に筆を当てたくない カネを積まれてもね 老いたせいだろうね 目の前に命を脅かされる危機のない長閑な海に ジュニアのペラがユックリと回る ヤッパリ平和がいい……
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３千枚の夢を見ていた 夢の下絵は２年を費やして千枚を超えた ギンガギンガと題した、アンドロメダ星雲の第３の地球を目指す親子３代に渡る宇宙戦艦 “ 大和 ” の航海記 人類の宇宙大移動に道を拓く100年航海の、壮大なドラマに酔っていた1975年のワシがいた…
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有終を意識すると老境の常なのだろうが、筆運びが日毎入念になる 他に不快を残さずに逝きたい思いがそうさせるのかな？ 見果てぬ夢に終始してきた人生も此れまで楽しくもあった 「 青の６号 」も作品として見果てぬ夢の最たるものだが、今日の色紙は定番ながら入念な１枚になったね（笑）
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色紙に気持ちを込めると、82才の脳裏を駆け巡る見果てぬ夢の心地良さに酔っていたりしてね 気がつくと医師に止められている夜明かしを繰り返してる 老いたから味わえるフィーリンググッドは命にかえても惜しくない…オーダーで描いた１枚だが、707ファンも自分流の707フィールを楽しんでいるのかな…
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９月６日午前３時８分大きな横揺れがきた 家具の転倒も物の落下もなかったが長い30秒だった その時筆を当てていたのがこの１枚だ
「青の６号・ＡＯ６」の色紙タイトルは「ガーフィシュ・ホラー」だったのだが「９０６・horror」に書き替えた 函館の震度５弱 “胆振東地震” の生き証人になった１枚だ
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ロボットを描くと不思議に幸せな気分になる ロボダッチから派生したロボタントを少しづつ進化を楽しんで描く 一足飛びの進化ではなくわずかな進化を楽しむ 短足時代のボクらから年月をかけて、長い足を手に入れた今時の日本の若者が眩しく目に映るように、時をかけて育てる楽しみがたまらない……
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入籍という言葉は好きじゃない 共に暮らして20年余 ついてははなれずケンカなし 年の差23歳 足して141歳の晴れて夫婦誕生となった 入籍 でした 未だ互いに慈しむあいだがら 小沢さとると旧姓順子に変わりなし 入籍に代わる言葉って何かあるかな 婚姻と入籍は同義語？ かなあ……
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どうやら危ない老頭児の命も年を越せそうだ 見てくれ、今年最後の大判色紙「ロボット59」が、１年半を掛けてたった今仕上げの朱赤を差して完成だ 59は連載を始めて早々に“100点コミック”がポシャっちまってね もう１度命を吹き込んでやりたくて、少しづつ筆を当てて除夜ギリギリの完成だ ゴ～ン！
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取るに足りない照射問題で好戦的なヒゲ元隊長さんなら兎も角 こんな時に海自のアホ幹部や陸自の幹部までが 韓国ムンジェイン怪しからんの大合唱は醜い限りだ ましてやお笑いバカタレ共までがまるで此処を先途とばかりに 隣国対して罵詈雑言の何様ぶりだ お先真暗な日本を見る気がして うんざりだ
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手塚漫画をパクッて描いた64枚の報酬５万円には天にも昇る心地がした 高卒の初任給が７千円の時代のことだ その「ルミ死なないで」がボクのデビュー作らしいが 制作した覚えはあっても掲載されたどうか全く知らない 最近になって掲載誌のコピーを目にしたのだが それはもうミステリーとしか……
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本日２月３日を以って83歳と相成り候！ 恵方感謝感謝 誰彼問わずの感謝をぶちまけたい本日は晴天なり 中でもこの老頭児の細やかな人生に花を添え日々の喜びを添えて支えてくれる愛妻の順子には思いっ切りのありがとうだ 23歳年下の順ちゃんを杖と頼んで我世の春を謳歌するちょいわる爺にバンザイ！
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お帰りなさい！「ばらの合唱（コーラス）」まるで生き別れの娘に55年振りの再会を果したような気分だ うれしい！ 長生きはするものだﾈ 集英社と有馬弥生さんに、そして何よりも故平河内公平氏には厚い謝意をお伝えしたい 遠い昔 “ 週刊マーガレット ” に掲載された画稿30枚が里帰りを果してくれた
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２週間分の原画稿だが漫画の画稿が当然のように“ぞんざい”に扱われていた当時、掲載されたあと漫画画家の手元に戻されないことは或る意味当り前のことではあった そんな時代に斯くも丁寧に保存されていたことに驚くと共に編集に携わって居られた平河内氏の人柄が偲ばれて胸に詰まる思いだ ありがとう
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707に登場した“ＰＶ－２”だ 米軍から海自に供与されていた機体をモデルにしたもの 当時ＴＶで人気タレント教師の目に止り707は憲法違反との先生の一喝が引き金になって教育ママ達の恰好の餌食になってあわや連載中止の危機に……今、改めてＰＶ－２が愛おしく思えるね！
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海賊版ロボダッチは当然ながら目を覆いたくなる出来の悪さだ パッケージからしてヘドが出る 原作者のボクに一声の挨拶もないまま無断無許可、利用許諾の契約も無しで “ © 小沢さとる ” のクレジットまで入れているチョットやり過ぎだね “ 青島文化教材 ” さん
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「ロボダッチ」の原作者・小沢さとるは今日も意気軒昂だぞーっ！ わかったか？ アオシマ 海賊版なんか手に染めるなよ 文化教材も泣くぞ！ 善良で・無邪気で・純粋な「ロボダッチ」ファンを騙すなよ 欺くなよ 企業としてのモラルはどうしたの？ コラ！
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突然だけど、「ロボダッチ」を描くぞ！ 100てんコミック以来32年振りに筆を執るんだ！ メッタヤタラに描き飛ばすぞ！ 寝食にも老頭児（ロートル）の余命にも構っちゃいられない！ ロートルパワーの全開だ！ 作者の中で営々と進化を重ねてパワーを蓄えてきたんだ！ バクハツだぁっ！！！
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好きなんだよね “ くまもん ” 平和の化身のように見えるんだ 平成も秒読みに入ったよね 去り行く平成には83老にとっては感慨一入の思いがある 平和を実感させてくれた平成に、今更ながら募る思いは「ありがとう」の一言だね 命辛々の生の戦争を体験した年代だからかな さらば平成 令和に平和を
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43年前1976年（昭和51年）のロボダッチのポスター原画だ（A１サイズ）線描きのポジを取って１枚１枚手塗りで計６枚作った 更生会社のプラモメーカーの金庫がカラッポだったせいだ もちろん画料など払ってはもらえない キャラ作りからポスター制作と文字通り仏心で引き受けた……バカだね
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信用を失った更生会社が これから作るプラモの扱いを問屋に頼んで回るための 初弾59点のロボダッチを描き込んだポスターだったが それをＢ３の店頭ポスターにして小売店に配って回った ロボダッチのブレイクはこの小さな店頭ポスターから火が付いた
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古い・ダサイ・売れない、問屋から総スカンを食らった ＴＶ関係者・雑誌社の意見も一様に右並び 「面白いぞ、こいつは久々に問屋の力だけで売れる」「作ったモノは全部ウチに寄こせ！」たった一軒大阪は富士模型の三輪太一社長がドン！と胸を叩いた ５月２日、６ケース846点が富士模型の店頭に……
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その年何とかして７千万円を売り上げればメーカーも立ち直れる…結果は14億円を売った ちょいノロ・ちょいズル・ちょいワルのＱＸＺにぶりっ子タマゴローの旗ふり この泥臭いキャラが子供たちのクチコミに火を付けたのかなぁ あの子供たちもそろそろお父さんを卒業だろう？話しをしてみたいねぇ……
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30年ぶりのロボダッチの新作「それいけロボダッチ」に取り組む老頭児にとって気掛かりは心房細動だが 心因性と言うことで大丈夫貫徹もOK “それいけ ” だ 一足先に改憲を果したロボダッチ三原則の下に アシスタントを置かない老作者にとっては 体力勝負の労作になる 冷や水食らって それいけ老頭児だ！
1936年埼玉県生まれ。1957年『ルミ死なないで』にて漫画家デビュー。代表作『サブマリン707』『青の６号』。