小沢さとる(@ozawasatoru2005)さんの人気ツイート(いいね順)

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齡86才(歳に非ず)も半ばに至り 小沢さとる の生涯を通して最後の一枚となる作品を本日描き上げた それがこの「命の特攻」と名付けた“ゼロ戦と大和”だ 全身の激痛に耐えながら感覚の失せた手ゆびに筆を握らせ 文字通り目視の遠隔誘導で筆を運ぶ三日間に渡る不眠不休の悪戦苦闘の産物だ
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近ごろ認知症の進行が加速してる 何時まで自分でいられるのかな……ま…明日に向かって 今日を精一杯生きる しかない……か せめて元気に行こう!
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まだまだ走れると思ってる83老だが 目の前に迫ってきた免許の更新はしない 16歳で小型を取得して以来 、大型・大型特殊・二種を手にしてきたが 70過ぎて一つづつ返上して今は中型だけ 67年の間に14車種を乗り継いで 160万キロ走って 人身事故はなし その履歴を大事にして終止符を打ちたい
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描ける 描ける ウソだろ?階段転落から70日 イタミ シビレ マヒが混在する右手指は鍼灸にいう“鷲手”状態 無理矢理4本指グリップで筆を当ててみたのも気まぐれだ 描けるなんて思ってもいなかったんだ もう生涯“絵筆は握れない”そう確信していたからね この“まさか”は悩ましい
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未だ転落前の5倍の時間を要するけどとにかくタマゴローが描ける 86老のわずかな余生に光明が宿った 描きまくるぞ!“旗ふりタマゴロー”は爺の“守護神”だからね
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突然だけど、「ロボダッチ」を描くぞ! 100てんコミック以来32年振りに筆を執るんだ! メッタヤタラに描き飛ばすぞ! 寝食にも老頭児(ロートル)の余命にも構っちゃいられない! ロートルパワーの全開だ! 作者の中で営々と進化を重ねてパワーを蓄えてきたんだ! バクハツだぁっ!!!
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突然右半身の感覚が戻った 小指に紙面を感じる…夢かと思ったが筆を走らせてみた…描ける四十五日ぶりに絵が描けた やったと思ったが束の間の糠喜びだった次の瞬間 右半身に激痛が走り耐え難い痛みに打ちのめされて嫌な予感が走る…階段落下の全身打撲で老体が無事である筈もない…よね
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今日 2月3日 まさかの85老になった ハッピーバースデーを素直に嬉しく味わってる 人生最後の誕生日だろうからね すごい数ですね 宅配のドライバーがビックリしてた ありがとう!! 届けられた趣向を凝らした数々のプレゼントにも感無量の思いが募る 85歳を人生の集大成とする一年にしたい
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階段転落 全身打撲に打ちのめされて以来70日 2度と絵筆は握れない 逸早く覚悟して余生の設計図変更を試みたら それもそれで短い余生に新たな目が開いて 不思議に胸が踊ったね ところが“旗にタマゴロー”が此処まで描けちゃうと また余生の設計を考え直さないとね…扨々…でもね
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初対面の時だった 挨拶にテヅカ先生ですかと問うたらムッとした面持ちでマジに言われたボクは“テツカ”だってね 確かに作品の作者名にはテツカオサムorてつかおさむとルビが付られてた でも周囲の誰もがテヅカ先生と言ってたけど面と向かえば“先生”としか呼ばないから今になればテツカ先生は幻だね
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もう一度新作②を見てくれ 背景にジュズつなぎに飛ぶ白い光彩は特攻隊員達一人一人の体から神の手によって 一足先に天国へ召されて行く「魂」だ 魂が失せて命だけになった隊員にはもう未練も呻吟する命の葛藤も洗い流されて 心穏やかに桿を握り大和もまた豪快に全力航走する 最後の一枚に合掌
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気付かれない様に忍び寄る認知症の気配はとっくに気付いている 病もうが痛もうが旅立つその日まで元気だけは手放さないと決め込んでいる86老には 進行を遅らせる手立てとして毎日机上で手にする器具類を “見える化”して置くために作業場の引き出しを全廃してスタンド方式にするのも必要な手立てだ
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1隻を葬れば120人からの命が消し飛ぶ 漫画だから許されると自分に言い聞かせて描いて少年たちに読ませた 今はもうそんな漫画に筆を当てたくない カネを積まれてもね 老いたせいだろうね 目の前に命を脅かされる危機のない長閑な海に ジュニアのペラがユックリと回る ヤッパリ平和がいい……
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昭和29年の夏に描いた「ルミ死なないで」は48頁の短編だが日の目を見ることは無かった 月刊誌「少女」の増刊に載せると言って受け取ってくれた編集者が社に持ち帰る途中 都電の網棚に置き忘れてしまったせいだ ところが 絵柄もストーリィも全く別もののルミが増刊に掲載され画料も受け取った…
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85老ともなると今日を精一杯生きても明日の約束はない 近ごろは旅立ちに備えて身辺の整理が生活の主体になってる 連れ添って25年の愛妻は23歳若い 出雲の神の粋な計らいには只々感謝あるのみだが 4年前に描いた二人の為の色紙に 改めてわずかな余命に賭ける思いをつづってみた 笑ってくれ!
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2022・昭和97年2月3日 小沢さとる 86歳のバースデーに数多の嬉しいメッセージとお心使いに心から感謝します ありがとう!
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タマゴローなら描ける 今のボクにはこれが救いだ 全身の痛みはガマン出来るが右手指のシビレと痛みがもう手の込んだ画面を描かせてくれない それでも「旗振りタマゴロー」なら何とか描ける「旗振りタマゴロー」はボクの救世主だ こいつを元気あふれる一枚に仕立てるのが昨今のボクの生き甲斐なんだ
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タマゴローなら描ける 全身の痛みはガマンの程度だが 手指の痛み・シビレ・マヒには打ちのめされそうになる それでも時間をいとわなければタマゴローは描ける せいぜい元気ぶって何とか握った絵筆で 目線の軌跡を追う何とももどかしい作業だがタマゴローなら描ける
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さて、ボクの中では最高傑作としているそのクライマックスのフレーム仕立てのプロセスだが 共に棺桶に入ってあの世に行く筈が 気持ち一転してヤフオク出品を決めた 何いっ!? だよね でもね、決めたよ 出すぞーっ! どうしてだって… 聞かない聞かない…
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「キミ、これに色をつけてみて」 ベレー帽のじゃが芋オッサンが無造作に投げて寄越した画用紙に 「これ、テストですか?」と思わず気色ばんで聞くと 「あっ、イヤイヤ」 と思いの外うろたえて見せた 日当700円の当時としては破格のアルバイトに応じて出合った手塚治虫と手塚漫画との初対面だった…
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突然ですが「 ロボダッチ 」に飛び入りキャラを加えました その名はロボダッチ “ アマビエAI ” だ 新型コロナウィルスハンターは超強力対ウィルスウェポンだ ウィルスよ、人類をナメルなよ、覚悟しろ! いっくぞーっ!
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描いても 描いても 描ける 嬉しいかって イヤ実は困ってる 困惑してるんだ 旗ふりタマゴローを苦もなく描けるとなったら“余生の設計変更”を また…余儀なくされるからだ…
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見果てぬ夢に溺れて漫画家を名乗るのもおこがましい老頭児のために寄せられるファンの厚情にボクは幸せ者だと思う 個々に謝意を伝えるのは難しくとも奮い立って“ロボダッチ”と“707”のエンディングストーリィだけは何としても息絶える前に仕立て上げて逝こうの一念が今日を支えてくれる ありがとう!!
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描いて見た 旗ふりタマゴロー 70日ぶりの絵筆は苦肉の4本指で握った変則グリップで試してみた なんとか筆を落とさずに描き上げたが筆圧が定まらない 主線に安定を欠くが思ったより手指のコントロールが出来た もう1枚欲をかいてみるか…
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顔を合わせて一言交わした覚えも無い存在だが その非凡な才能には畏敬の念すらあった 巨星墜つと言う言葉があるが彼にはそぐわない 遥かなアンドロメダ星雲の彼方に 一際異彩を放つ巨星の一つとして居場所を移して光り輝いているにちがいない それがボクにとっての “松本零士” だ 合掌