小川一水(@ogawaissui)さんの人気ツイート(古い順)

76
みんな履いていないのが当たり前だった靴下なんてものを、文明開化とともに履くようになったのだから、みんなつけていなかったマスクなんてものを、今世紀からずっとつけていくことはあり得る。……しまったな、89世紀の未来を描いてるときにこの点は見落としてたな。
77
というか。 疲れてツイッターとソシャゲとネトゲしかできないオタク、疲れて新聞とゴルフと麻雀しかできないサラリーマンと同じのような気がしてきた。やばい。
78
ウクライナ戦争には無論反対だしロシアを非難するものだが、そのほかの、戦争にどう向き合うかといったことでは、何を言うのも空疎に思えてキーを打つ手が進まない。震災の時のような義務感と無力感のウロボロスがぐるぐる回り、しかし天災ではなく人災なのだということが、さらに追い打ちをかける。
79
多分、きっぱりしたことを言う魅力ある人物にひと押しされると、人間はその声に乗ってしまうんだ。一大決心をしたつもりで、晴れやかな気持ちで(第二次大戦開戦のときに、そういうことを書いた日本人はけっこういた)、
80
そうはなりたくない。 だからこの先、きっぱりしたことを言う魅力ある人物に従って、晴れやかな気持ちで行動に出るわけにはいかないのだ。今のこの、悶々としたやつを、抱えて転がしていかねばならぬ。
81
ふと思ったのだが、食って最初から快楽だったのだろうか。 というのも、「生き物は寝てるのがデフォルトで、生きるため仕方なく起きてるだけ」という話を読んだから。それがまことなら、摂食行動だって、生きるため仕方なく始めたことにならない?
82
一人称は書きやすいけど難しい気がしてる。本気でやるなら、文章全部をそのキャラクターのボキャブラリーの中に収めなきゃいけない。言葉も漢字も世界認識も、そいつが知ってるものしか出てこないはず。まあたいていの場合はそこまで厳密にキャラを作らないけど……。
83
すごい。先頭から末尾まで連なった正常性バイアスの特急列車だ。 twitter.com/kuroda_osafune…
84
同感です。溺れてる人を眺めて「どんな顔で助けを求めるのかな」と論評するような仕打ちに感じる。 twitter.com/Anna_Kaski/sta…
85
"麺"って宇宙的にどれほど普遍的な構造物なんだろう。いや宇宙ラーメン重油味という柞刈さんのはあったけど、あれはたしか地球発祥だったから。外文明において麺はどのように発達するのか。炭素系以外・非知性からも麺は出るのか。
86
ツイッターの過去発言を掘り返すやつ、あまりに臆面もなく前言を翻し続ける人を指摘するのは必要だけど。もともと人間なんて10年間に言ったことを全部思い出すことはできない存在でしょう。過去未来の言説のすみずみまで平仄が合っていることを求めるのは無理だよ。
87
ハリポタ不死鳥の騎士団を読み続けているが、強力な敵と対峙する重苦しい展開が続く中、魔法省だとか聖マンゴ魔法疾患傷害病院などの、不思議でふざけた感じの新しい施設を訪問するくだりになると、作者の筆が生き生きするのがわかる。面白い光景を描きたいその気持ち、わかるわかるとなっている。
88
鉄道駅がロシア語案内を撤去した件はよくない。 今、つまりこの戦争の始めの数か月は、おれたちはプーチンが悪くてもロシアの国民や文化は悪くないと知っており、互いに思いやるような発言もしていた。が、戦争が長引けばそういうのは忘れられてしまう。案内撤去はその流れを後押しする。
89
戦争は長引くかもしれないし、長引けば小さな変化が積もっていく。戦争前にはそんなにロシアに悪感情を抱いていなかったということも、いつの間にか忘れ去られて、憎むのが当然の別の空気に変わってしまうかもしれない。 昔あったそんな動きを、またしてもやらかすことはない。
90
聞けばロシアのほうでは最初は西側に同調してプーチンに反対していたような人も、制裁で暮らしが苦しくなったせいで西側にいじめられているように感じて、政権支持に回っているという。それはまったく仕方ない、遠くの同情の声よりも、目の前にパンがない事実のほうが強い。そこは憎むべきではない。
91
侵攻や虐殺は明白に邪悪であり、許してはならないが、それとは別の感情を抱く余地はずっと残しておきたい。
92
ロシア全体を締め付けても、戦争を動かしている中枢まで効き目が届かないというか、そういう構造だからこそ勝手に戦争を始められたのだという仕組みがわかってきて、外からあれこれ言っても仕方ないという無力感はある。だが、わざわざ断絶を深めるのに手を貸すようなことはないと思って、上記、言う。
93
ロシア金本位制回帰のうわさ、超大国ソ連が莫大な金インゴットを遺していたのかもしれないという想像と、実は何もかも横流しされていて金庫を開けたら空っぽかもしれないという想像が、交錯する。
94
金属って鉱脈としてあるていど目星が付くから採掘・精錬できるところあるので、人間がいったん地殻から吸い上げた後は、人間の都合で移動させられてしまうから、後世見つかりづらくなるのを心配している。ゴールドは大事に保管されているといっても、一度人間が滅びたらもうわからない。
95
ある惑星上の文明が金属を利用できるのは、鉱種と鉱脈形成のサイクルによっては、一回きりってこともあるんだろうな。採掘の痕跡があって、元素として存在しているのはわかっているのに、散逸しちゃってもう回収できない。 ……と思ったのだが。
96
惑星ごと全部バラせば発見できる。なんなら遺跡のある地塊にほど近い海溝底あたりまで絞り込める。 恒星間旅行始めたばっかりの若い文明が、滅亡痕跡のある他の星を見て、金属ないなってスルーしていくのを尻目に、抜け目なく滅亡惑星を再利用していく老練な恒星間文明もあるかもしれん。
97
若手恒星間文明「宇宙旅行してて文明が滅びてるのを見ると、元素の惑星内散逸で悲しくなりますよね」 中堅恒星間文明「オッまだ海溝底100km掘れない? 新しい海溝鉱山できてるよ」 老成恒星間文明「慌てて掘り崩すもんじゃない。その星の人々の100万年の足跡が、地層から読み取れるんじゃぞ……」
98
なんかマトシャ構文なる概念が漂ってきたのだが、あれ単に語尾が面白いってだけじゃないよな。一度は凄絶な闇に足首引っ掴まれた彼が、生きてだすだす言ってるってことが愛おしいのだよな。
99
昨日辞書読んでたら明治の文豪が高利貸のことをアイスと呼ぶ書き方をしていて、その理由が「氷菓子」と同じ音だからとあったので、日本人は漢字が消滅する日までこの手のことを楽しむだろうな。
100
図書館でのバトルシーンを書きたいけれど、本を武器にしたくないという方を見た。本を大事にしたい気持ちはわかる。わかる上で、敵が本をクッソ雑に扱ってくる想定はしてもよくない? 本を足場に駆け上りとか、本雪崩で攻撃してくるとか、本を燃やしまくって火攻めとか、……(万死に値)。