あと昨今の左派論壇の風潮として自民党を悪魔化し、「実際に存在する日本の課題について解決を考える」というより「自民党がクズだからそれを変えさえすればバラ色なのだ」という論理に耽溺しがちなのが、政権交代を実現した民主党時代の左派と比べてもかなり良くない風潮なのではないかという話も。続
記事中では、安倍政権が駄目な理由はリベラルからはいくらでも思いつくだろうけど、選挙で日本人が長年選び続けた以上、「彼らが安倍政権を選んだ理由」については向き合ってそれを自分たちなりに代替しようとする意志が必要なのではないか、そしてそれは確実に存在するんだという事も書きました。続
「なぜリベラルは負け続けるのか」とは挑戦的なタイトルですがこれは岡田氏の本のタイトルなんですね。教条主義的になりがちな左派が選挙で勝てずにいる事に関して色々と理由があるでしょうけど私は結局「日本社会側の事情」を対等に見ずに理想を押し込んでいる所があるんじゃないかと考えています。続
また、この岡田先生の本を読んでいると政治的立場は左翼すぎて真逆!に感じるのに具体的な改革案については物凄く共感するという驚きがあり、そういう「立場は違えど同じ意見」の仲間との関係って大事だなとも思いました。以下はその「保守派からのメッセージ」的記事です。続note.com/keizokuramoto/…
今後とも「欧米的な理想」と「日本社会の実質」をどちらも否定せず完全に対等に扱い、相互に敬意を持って具体的な変化を積み重ねていく姿勢を広げていけば、欧米社会のように知的エリートがゴリ押ししたあげくバックラッシュに怯え続ける形ではない日本的調和を維持したままの変革が可能になるはず。続
これは企業の改革でもそうで、「GAFAじゃこうなのに日本の会社って駄目だよね」と言っていても日本はGAFAじゃないので同じ事は決してできない。改革派に「その社会の実情」を向き合う気が全然ないと、実現可能な代替案が見えてこないので過剰に「昔のまま」にしがみついてしまう結果になる。続
日本の組織が構成員に過剰な苦労を強いてしまいがちな悪癖をどうすればなくせるかについてお子さんの小学校のPTA改革を成功させた政治学者岡田憲治氏@ganaha22の例から考える記事をアップしました。ポイントはそもそもその古い制度が存在した意味を考えてから変えること。続note.com/keizokuramoto/…
続)でも、死去直前ぐらいの小田嶋隆氏のツイートを見に行くと、結構僕が好きだった頃のクスリと笑える鋭い視点みたいのが一瞬でも戻っていたように見えて少しホッとした。願わくばあの世ではその頃の感性で安穏に過ごしていただきたく思います。ご冥福を。
小田嶋隆氏の訃報を聞き、同じくネットで文章を書いてる人間として心に刻まれるのは15年ほど前まで僕も彼の文章を楽しみに読んでいたし幅広いファン層がいたのに、ある時期からツイッターの左翼エコーチェンバーの中だけで通用する紋切り型のいつも同じ切り口の話ばかりになってった恐ろしさ。でも(続
この映画の試みは良いと思うんだけど、実際には日本で一番金持ってる高齢層に莫大な国費が使われてる反面子育てや研究開発などに使えていない支出のバランスの悪さを『1%とか2%とか再調節させてくれるだけで全然違うのだ』という具体的な話ができてないからこんな極端な憎悪が噴出するのだと思います。 twitter.com/maesan/status/…
アマプラに来てる『燃えよ剣(V6岡田さん主演の最近の映画)』がメチャ良くて、週末アップする予定だったウェブ記事の仕事をやめてこの二日で三回も見ている(笑) ツイッター検索しても評価超高いのわかるわ。幕末は薩長側好きの自分も唸らずにはいられないかっこよさ。沖田総司役の人も超名演。→
見るからにバカバカしい風習的なものも日本で廃止できない理由は、実は「変えたい」人が日本社会のその部分を憎悪するあまり「そこにそれがあった理由」を理解する気がない事が多いからだ、という話をしたインタビューが公開されました。連続三回のインタビューの中編です。続minnanokaigo.com/news/special/k…
…という記事finders.me/articles.php?i…を書きました。他にも色んな論点とかマッキンゼーにいた頃の思い出話とかしてるのでぜひ記事も読んでいってください。 また、そういう「米国型エリート像」を超えるビジョンがシンウルトラマンの斬新さだという以下の記事もどうぞ。 twitter.com/keizokuramoto/…
そう考えると松本杏奈さんにまつわる世間の感情的コジレは、単に「閉鎖的な日本社会って嫌だよね」で終われない課題を提示している。若い人が争いに巻き込まれてスポイルされないように、米国ではもう手遅れになってしまった「分断」を超えつつ相互尊重できる文化を作っていくのが”大人”の役割です。続
「専門的職能のある存在」が治安その他込みで考えれば国際比まあ納得できる給与を保証しつつ構造的円安を利用し裾野の広い産業が崩壊しないようなバランスを考えていくことがこれから大事で、実現できればこんな圧倒的なイノベーションはないし日本でGAFA的存在を押し上げることも初めて可能になる。続
日本の一部エリートは「米国みたいに社会の逆側が崩壊しても自分たちを優遇してほしい」と思いがちなんですが、そのしっぺ返しは必ずやってくる。でも逆に「気持ちよく推して貰えるマーケティング」を生み出すことができれば、それはエリートの活躍と社会の周縁部の安定の両取りを可能にする。続
米国で銃乱射事件などが止められないのは、「GAFAを生み出す為の個人へのエンパワー」と表裏一体の現象だからで米国の良い部分だけを取り入れたくてもその副作用としての米国の暗部的崩壊を避けるために日本社会は必死に抵抗せざるを得なくなる。そこで「当然抵抗が必要だよね」という理解が必要。続
だから「松本杏奈さんを応援できない日本社会って終わってるよね」と批判する前に、そこで「我らが代表として気持ちよく推せるマーケティング」の方法をちゃんと考えるべきでそうしないといずれ日本社会でも妊娠中絶を認めないとか銃規制を決してさせないレベルの「大反撃」を食らうことになる。続
自分は「アメリカ的な理想主義」は大好きなんですが、実際の彼らはその「実装」面において社会の辺境部分がムチャクチャになっても全然OKという精神で作られている事には注意が必要で、日本でも同じ理想を追いたければ、現実の日本社会とのすり合わせを今の何百倍も丁寧にやる必要があるんですよ。続
アメリカ型エリートは「見た感じの完璧な爽やかさ」の背後で骨の髄までネオリベ精神に満ちているので「自分を売り込める”弱者救済の理想像”を描いてそこにお金を集める」事は得意だが一方で公立学校の学区ごとの予算が全然違いすぎるような格差の根本問題は放置されてしまう「米国あるある」になる。続
「過剰に古い社会をディスるマーケティングをしない」事が大事な理由は全く同じことが米国でも問題になってるからで、名門大の学生が自分たちの輝かしさを誇る時に地元社会を無意識にディスりがちな事が社会全体の強烈な分断に繋がり「あらゆるリベラル派の理想に全力で反撃する人たち」を生んでる。続
松本杏奈さんをメディアを通じて見ていた印象では別に米国絶対主義者ではなくたまたま自分には合っていたという感じだし周囲のサポートに感謝している様子も十分感じられました。そこで「無理解な周囲に抑圧されてそれを独力で跳ね返し成功したストーリー」でマーケティングする事自体が間違いで。続
この記事は告知する前から既にプチバズってるんですが、それだけ多くの人の感情を刺激する要素が詰まっているんでしょう。ここで「若い女子学生を応援できない閉鎖的な日本社会批判」する前に考えるべきは、そもそも「我らが徳島の誇らしい代表」マーケティングだって可能だったはずということで。続
徳島から米国名門大に留学中の松本杏奈さんの炎上事件に関する記事を書きました。問題は「挑戦する女子学生を応援できない閉鎖的な日本社会」でもなく「故郷に後足で砂をかける恩知らずな女子学生」でもなく「無駄に古い社会をディスるマーケティングの手法」にあります。続 finders.me/articles.php?i…
シン・ウルトラマンの斬新さは、アメリカ型に「常に他人にアピールする動き」でなく武道の達人のようにシュッと合目的的に動く造形の斬新さが、人間の時の神永新二のキャラと合わさって『陰キャだけどカッコいいヒーロー』を誕生させたことにあるというnoteを書きました。(続note.com/keizokuramoto/…