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その他色んな外交の内幕話として、トランプ、オバマ、金正日、マクロン、キャメロン、メイ、プーチン、メルケル…その他色々がどんな感じでどういう発言をしたとか、「あの会議でこういう事を言ってきたので私がこう言って皆で爆笑になりました」レベルの小話が満載で、単純に面白い本でした。(続
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あと安倍氏はどんな些細な行動でも「それをやったのはこういう理由です」的に明確な言語化をしてる所が凄かった。ちなみに”モリカケ”は自分に非がないと確信してるので徹底的に反論してるが、”サクラ”についてはとにかく自分の非を具体的に明確にして謝りまくっていて、そのメリハリも印象的。(続
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中国の爆発的成長と米国の相対的衰退の中で安倍氏的なリバランスがなければ既にウクライナのような問題が火を吹いてた可能性もあるわけですが、安倍氏は必要な法整備はしつつ最右派の強硬論に引っ張られてやり過ぎないために野党の非妥協的態度もうまく利用して適切な所に落ち着いたという事かも。(続
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それ以外でも安倍氏は凄い強引なイメージあるがむしろ非常に調整能力が高く、例えば集団的自衛権関連で自民党最右派がやりすぎる可能性を野党を利用しバランスさせつつ落とし所を探るなど、細かい党派が先鋭化しバラバラにならないようにするスキルが抜群で、これは今の野党が参考にすべき点かも。(続
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印象的だったのはTPP交渉を選挙の後にすると自民党議員の一部が「絶対反対の公約」を掲げる人が出てくるから、先にオバマと交渉して既成事実を作りその後選挙ではその補償策を公約にするほうが戦いやすいと判断したとか、とにかく「協力を取り付けて話を通す順番とか緩急の判断」が凄い冴えてる。(続
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反面特に自分が大事だと思うテーマにおける「敵」にはかなり「徹底して戦う」という感じ。アベノミクスに反対した経団連会長を更迭したり、集団的自衛権関連で法制局長を変えたり等、普段は案外妥協しまくってるが「これは譲らん」という時には明確に態度で示すという”緩急”が凄いある。(続
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第一次政権を一年で辞めざるを得なかった後再起するために地元選挙区で300回も20人以下のミーティングをして人に会いまくったり、官邸メンバーともかなり意識して食事したり雑談したりして仲間感を醸成する事を徹底してやったとか、「他人に協力してもらう」ことにかけてるエネルギーが凄い。(続
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あと安倍氏は色んな「自分の功績」とされる案件について聞かれた時に常に「あれは岸田さんが頑張ってくれて」「あれは甘利さんが」「あの時の谷垣さんの演説は素晴らしかった」とか必ず言う。若い議員とかスピーチライターとかの貢献も取り入れた事があれば必ず名前を出すような感じが徹底してる。(続
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安倍回顧録で印象的なのは、「あの時●●さんが私のこの意見に賛成を表明してくれたのは本当にありがたかったので、その後●●年の選挙では必死に電話をかけまくって協力した」みたいな話がめっちゃいっぱい出てくる。助けてくれたら絶対忘れず返す人間だと思われる事を超重視してる感がある。(続
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新着記事です。日用品の買い物や電気代など物価高を実感する事が増えて心配ですよね。しかし実は日本には他の国にあまりない『インフレを乗りこなす才能』があります。それはどういう能力でどうすればいいのか?ヒントはスシローのイタズラで大激怒する国民性にあります。(続finders.me/articles.php?i…
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そういう「当然のちょっとした相互融通」の話すら、脊髄反射で極端な「老人に死ねと言うのか!」みたいな論争にしていたら助け合って国を立て直して行くなんてできないからね。「敵」が全部悪いことにする20世紀的な党派争いをやめて、具体的な改善を徹底的に積んでいける環境にしていきましょう。(続
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岸田首相が出産一時金の増額原資を後期高齢者医療制度の見直しで捻出する方針を示したのは大きな一歩。これは「老人は死ね」って話ではなく統計的にも老人が今一番カネ持ってるのだから貧困老人には別立てのケアをしつつ国の未来の為に多少は飲んでくださいという意思決定が出来たのは凄く大きい。(続
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ツイッターでは「日本は重税感の割に福祉が足りてない」的な世界観を当然視してる人は多いが、それは誰か悪人(自民党が、または左翼勢力が)がちょろまかしてるからではなく世界一の高齢化で現役世代とのバランスが崩れてる事が最大の要因なのを直視した上で解決を目指さないとどうしようもない。(続
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牛乳とコッペパンだけの写真に「大阪維新の給食はこれだけ。それに比べて韓国の給食は凄い」的なツイートがちょいバズってて、「マジで?」と思い大阪市のサイト見たら普通に当然副菜やらシチューやらもついてて、維新の宣伝も時々ヤバいけど反維新も大概やなと思ったwとはいえメニュー見てると(続
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今”人類の歴史上4位”の大ヒットになってる映画『アバター2』が、(多分)世界で唯一日本だけ3位になってる珍事について考える記事を書きました。個人的にはAKBのドキュメンタリーが1位とかなら頭抱えるが、スラダンと「すずめの戸締まり」ならいいかなと思ってますw(続
note.com/keizokuramoto/…
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え?アベノミクス終わっちゃうの?
まだあまり知られてませんが岸田首相肝煎りの有識者会議「令和臨調」がこっそり『アベノミクスとの決別』を提言したと金融関係者の間で話題です。その背景を解説し、今後の日本経済やいわゆる”MMT”について考察する記事を書きました。(続note.com/keizokuramoto/…
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年末記事finders.me/articles.php?i…更新です。今年の漢字は『戦』だとかタモリが『新しい戦前』と言ったとか話題ですがそれを本当に戦争にしないためには
『憲法9条を尊重しない野蛮で邪悪な自民党政府が全ての元凶なのだ』
というような前世紀の遺物の思考停止を超えるリアルな議論が必要です。(続
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欧米という人類社会の2割もいない特権階級の論理をあまりに無批判にそれ以外に押し付け、ローカル社会の特有の課題解決に向き合おうとしないムーブメントに力を与えすぎているから逆に過剰に強権的な政治で埋め合わせをする勢力も出てくる。そこに新しい”双方向性”を打ち立てるのが日本の役割。(続
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一神教的な視点からすればローカル社会のそれぞれにあるお地蔵さん的な偶像を「こんなものただの石だ!」とか言って全部破壊したくなっちゃうんですよね。しかしその社会にとってバラバラの個人になってしまわずにお互いの協力関係を保つためにそのお地蔵さんが必要だったりするって事なんですよ。(続
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自分は別に萌え絵が凄い好きでもないが、萌え絵批判派の人が「性的潔癖主義が過剰な欧米文化」を絶対化しそれ以外の人類社会の文化的豊穣性を野蛮視して否定する様子には凄い反感があります。そこの独善性は徹底的に相対化してこそ党派性を離れて女性の貧困とかを具体的に解決する道も見えてくる。(続
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「性行為は正常位のみ許される」的な規範を大真面目に持っていた文化圏と、春画のような文化を当然のように許容してきた文化とではあるべき着地点が違って当然で、その差異を無視した高圧的断罪をしまくる事が、現実レベルでの女性問題の解決を行っていく上での巨大なノイズになってしまっている。(続
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欧米はそこが過剰に潔癖主義的だからこそ、過去に性的少数者を弾圧しまくった歴史がある一方今度はまた逆の過剰を全世界に押し付けているんじゃないかという批判は当然あるべきで、「今の”国際社会”ではこれが当然でそれ以外は野蛮」という目線自体の背後に宗教的独善性がないか検討されるべき。(続