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1週間お騒がせしました。不満ですが政策決定は政治が行うものです。マスク着用を個人が主体的に選択できるのはパンデミック対応で大きな前進なのは間違いありません。日本ではまだ早いと疫学者として思いますが、この選択肢を選ぶところまで来たのは率直に明るいニュースと捉えて下さい。1/6
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他感染対策などを賢く組み合わせたり、記念日の関係者が主体的に考える機会になったり、という意図含めてADB見解がありました。ADB「マスク着用・不着用について本人の意思を尊重すること」、政府方針「卒業式の教育的意義を考慮し児童生徒等はマスクを着用せず出席することを基本とする」。だいぶ違う
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明日はK氏が専門家の知見を踏まえただの言うでしょう。だけど、他人を感染から守る効果が期待される訳で、そのためには感染して軽症で済む人や無症状者も思いやりを持ってマスク着用することが求められる訳であり、政府方針のような話は専門家は一切していなかったようだ、と皆さん思い出して下さい。
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出来る範囲でベストをするしかないのでしょうね(僕より冷静で頭のいい官僚の人たちはそうしてきた)。「混雑場所では高齢者と妊婦はマスク」とか「交通機関ではリスクの高い人がマスク」とかなるのはツラい社会(専門家が言う話ではなくなったが)。弱者を皆で守れれば良かったけど。後は決定に従おう
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科学的見解を最も詳細に、でもわかりやすく報道してきたNHKですが、緩和の中で科学文化部のニュースは次第に稀少となり、プロデューサの判断は主に政府のアドバルーン情報さえ流す媒体へと変化しました。世の中が変化したのでしょう。見ている方は区別がついていないでしょうが情勢につき開陳します。
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NHK朝ニュースはADB関連の話(卒業式の見解)は全くカバーなく、政府のアドバルーンがメインでした(ちょっと残念ですが国民にとってはどうなるかは重要です)。このトレードオフのない判断は政治主導であり、明日に何かが起こる場合はそれは科学的に支持されないでしょう。
www3.nhk.or.jp/news/special/c…
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(一般人口における)マスク着用の有効性に関する科学的知見、について短く要点をまとめて報告させていただきました。科学的観点からは屋内環境でのマスク着用は推奨されるものであると考えます。mhlw.go.jp/content/109000…
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そもそも心理が主なTrade offの着用話で「政府は...屋内は原則として推奨しているマスクの着用について、個人の判断に委ねることを基本とするよう見直す」のはナゼか。5月開催の国際イベントのメンツの引き換えに再生産数が永続的にやや上がりし(その後展開は皆さんご存知)というのが良いとすると。
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要請(実は「呼び掛け」はここだった)
→法が解けて対策は個人が主体的に選択することに
→個人の判断、と周知
→しなくて良い、と伝わる
LibertyとFreedomの違いも混同して上手に日本語で使ったままで進み、実質「しなくて良い」にいきなり行く、となっている件。
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本来は「他者に感染させない効果」のほうが期待され、「自らを守る効果」は不十分なわけですよね。これらを決められるなら(Unsoundかも知れませんが)「政治が主導しています」とご説明いただく必要があります。行動制限がないことが喧伝される社会の中で着用だけで防衛してももはや厳しいのか。。 twitter.com/triangle24/sta…
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いやあ密室で黙ってられなくてすいません。でも言葉にしたほうが(しないより)正しい方向に向かうと結論したので。官邸の意思を鑑みて「出歩かない」の和文ドラフトしてセンモンカに出させようとしているのはMHLW幹部です(ずっと読み人知らず)。本来有能な人達が真に能力を発揮できる体制とわ何か?
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「ならいい」=>頭の狂いそうな政策実装の歪みはないということ。それ自体が良いかどうかは感染症疫学者としては誤っていると思われるが、その良し悪しを議論する以前の問題として、価値判断に加えて説明責任・政治責任もきっちり果たした国であってもらいたい。
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総理大臣(か背後の官邸の政治家)が「不織布マスク着用をやめると再生産数が〇%くらい上昇しますし、外して良いと言ったら元に戻しにくいですが、それは私どもの責任です。しかし私の責任で外します。高齢者の皆さん、死亡リスクが更にあがりますが、社会活動がもちません、ごめんなさい。」ならいい
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政治家がマスクはずすって決めてるから、高齢者は妊婦さんは人混みを避けるべきだって専門家に言わせるんだって。すごいよね、この国。
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それに僕みたいにアホな単細胞でなければ闘わないだろうし。でも、科学的根拠が積み上げられてきていて、社会が様々な意見を持つ状態のマスク着用について、単に一切不要だと政治が決断するのはだいぶおかしいな。ね、総理側近のKさん。それで普通のおじさんに戻れる日を考えたけど思考をやめた。9/9
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エクストリームな専門家仕事が生まれる構造自体は改善の道がなく、例えば厚労省ではどうにもならない。政治主導の構造の中、厚労省でできるのは上司である政治家の言うことを聞いてただ執行するか、余りにもアレで瑕疵のリスクがあるならばセンモンカを動かして正しい方向に導かないといけない。7/9
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だから次にパンデミックがあっても、少しだけ成熟(あるいは退化)した同じようなことが似た体制で繰り返され、ある日突然胃のえぐれる暮らしを数年する人が出るでしょう。少なくともできることは不条理に対処できる保障的仕組みを作っておくことくらい。大学人に頼りすぎない国民の思考も必要。8/9
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でも自分がやってきた役割を任せられる次の奴なんて意図して作れませんよ。やりがいはあるけれど、得をする要素は一切ない。ただの大学の先生がある日突然に、窓に石を投げられはじめたり車のタイヤを刺されたりカミソリを送り付けられたり殺害予告をされたりする。何度も命を失う思いをするだけ。6/9
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実装が無茶苦茶な状態は少しだけ自分で変えることができた。だけど、まだまだ泥縄がたくさんある。それで、とりあえず若手については一定の実力がつくまで政策関与はそっとしておいてやってほしい。使命感を持つ者が残れば、いつかその子だけが頭ひとつ飛び出て追い付いてくると思うので。5/9
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現状日本人の感染症理論疫学の若手は研究を主戦場にして精一杯。自ら論文を書いて生きる残るのでいっぱい。これまで指導をしてきた子はみんな研究を最重視している。実は僕自身が政策関与が一番嫌いだった。10年前、国外で高い質の研究を経験でき、日本の政策が無茶苦茶なのは気にしなかった。4/9
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国の会議の構成員に関しても、今回のパンデミックは政治的本音と科学が相反しすぎていて本当につらい。人命に直結するので御用バカは絶対できない。また、科学者として言うべきを言わないと「専門家の責任を果たしていない」と社会に問われる責任を負う。しかし、そのセンモンカって何なのかね。2/9
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実は専門人材の中でここに死の谷がある。しかし、幅広い感染症の専門性の中でも疫学は制御に直結するので一定の重要な役割を担う。特に理論疫学は観察されない事象の定量化やシナリオ分析に基づく決断、近未来のリスクを見据えることに使えるので、仮に逃げたいと思ったとしても逃げきれない。3/9
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ちょっと考えたいこと。リップサービスで脱マスクのコメントを出す政治家に対して、何も権限のない単なる大学の先生がピリピリしたり、ファイティング可能性さえ想定したりしないといけない生活ってそもそも何なんだろう。何度もぶつかったこの経験から明日へ繋ぐべきベターワールドは何だろう。1/9
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3回目になります(全3回)。持続的にできる感染対策について皆さんと考えたいと思うのです。
buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…