子どもを入院させるときの社会的支援システムがアップデートされていないという話になるならまだしも、現場のそれもお隣さんのような方から小児科しっかりしろとか病院滅べとか言われるのはしんどいっすね、今気づいたのだとしたらそれまでは特に興味なかったんでしょ、それが社会の姿ですよ
他科の先生に「子どもに付き添ってる親の待遇がひどい、病院として小児病棟を改善するための対策や支援をしなくてはならない」と知っていただき、それを小児科以外の医師に伝えていただくのは大歓迎です、なんせ小児科は(NICUがなければ)病院経営にあまり貢献せず発言力が乏しいので
「わくちゃんの恐怖」「自然免疫で感染を防ぐ」などが持論で代替医療家の宗像久男医師、コロナ感染で入院中に死亡 ワクチンを打っていれば違ったのかもしれませんね ameblo.jp/mseconopinion/ second-opinion-munakata.com
子どもが「学校が怖い」って言うとき、学校関係者は「子どもの勘違い」「怖くても登校するのが義務」「学校に来ないと将来困る」「我慢できないとちゃんとした大人になれない」「一度来れば大丈夫」「家で甘やかしてるから」「病院行け」とか言って、誰もその子の怖さに共感してくれないのは何故なのか
小児科医は「とにかく親は具体的な話が聞きたいんだ」と思って、それができるように勉強するといいよ 「しっかり塗ってください」ではなく「チューブX本使って」 「調子悪いなら教えて」ではなく「X曜日になってもX℃が続くなら教えて」 「様子見て」ではなく「X月にまた来るまでにこれをやってて」
つまり疾患の診断治療のみならず治療予後と自然予後をしっかり知っておくことと、自分が話したい情報だけではなく相手が知りたい情報を察知する能力が必要だということですね、小児科だけではないけど
例えばB型肝炎は3歳以下の子どもが自然に感染するとその時の症状は軽く済んでもキャリア(ウイルスを体内に保有した状態)になりやすく、慢性肝炎から肝硬変や肝臓がんなどにつながりやすくなります。 症状が軽ければ良いというものではなく、子どものワクチンは子どもの時に接種する理由があります。 twitter.com/kuratamagohan/…
ワクチンが普及し子どもが感染症で簡単に亡くなる時代じゃなくなるとワクチンの効果がわからなくなる人が増えてきてしまう、というパラドックスは本当だなというのがわかるんだけど、だからといってワクチンの効果を再確認するために子どもが感染症で簡単に亡くなる時代に戻して良いわけがないんだぜ
これから親になる皆さまにおかれましては、お子さまの名前を考える際にはできれば「漢字変換のしやすさ」も基準に入れていただくと助かる人が増えます… 誰が助かるのかというととりあえず僕が助かるのですが、たぶん本人も将来助かると思います…
いくら頑張っても出てこない漢字があるの、でもそれをひらがなで出すと怒られるの、「申し訳ありませんが当院のPCでは出てきませんでした」と謝る作業が必要になるの…
もちろん名付けは自由ですが、自分の子どもが「目の前のこの人は自分の名前を漢字変換しようとして時間がかかってるんだな、困らせてるのかもしれないな」と胸がチクッと痛む経験を繰り返すとしたら、その負担はできる範囲で軽くしてもいいのではないかしら
せっかくいろいろな想いや願いや祈りを込めるなら、なおさら
これちょっとバズってますが、小児科医として毎日子どもを見てる立場としては珍しい名前とかそんなに気にならないんですよね、ハニイとかミニイとかキティとかもう見慣れたし ただ漢字入力がしにくいとそこで事務が数分滞るので結構しんどいよ、いらぬ不快感を産むかもしれないよという話なんです twitter.com/kamekurasan1/s…
「普通に考えて」っていうのはなかなか悩ましい言葉で、「普通に考えて飛行機っておかしいよね、あんな重いものが空を飛ぶわけないよね」とか「普通に考えてウイルスなんているわけないよね、目に見えないんだから」とか、なんでも言えちゃうんですよね 他の人の「普通」も知っていただくといいですね twitter.com/kuratamagohan/…
学校に行けない子どもがある日いきなり元気になって学校行きはじめることがあるんだけど、その子はそれまでに何もしてなかったわけじゃなくて自分の中で色々葛藤して成長した結果だったりするので、家や学校はその葛藤や成長を焦らず支える場所になってほしいですね、できれば行けるようになった後も
この「地域の人」は子どもに関わろうとしてくれるありがたい方ですが、世の中の悲しい家庭の存在を知らない幸せな方で、説教以外の教育をされてこなかった少し悲しい方なのでしょう twitter.com/senseiwakame/s…
「修学旅行きっと行ってみたら楽しいよ!」という教師の熱意と「修学旅行くらい行かせたい、思い出を作らせてあげたい」という保護者の善意に本心を言い出せず修学旅行に参加した結果、いろいろな体験と思い出と諦めが生じ部屋から出ることすらままならなくなった中学生の話を毎年聞きます
何かを思い知らされる時間にしかならないんだろうな、とか想像するとね
「修学旅行くらい」という周りの空気と戦うのは並大抵のことではなくて、さらに「行かない」と言い出すのは自分の近未来を正確に想像してしまった結果なんだと思うので、その心情はぜひとも尊重して欲しいし、それでも誘うならよほど本人にあった配慮をしなくてはならんよ、でも大体ほったらかしだよ…
本人はプライドがあるから地獄の中でもとりあえずいつも通り楽しそうに見せる技術を発揮してしまうし、教員の皆様はそれを見て「やっぱり行ってみたら楽しそうでしたよ!」とかマジで信じてしまうので、学校としてなんの反省もないまま未来に引き継がれていくのかなあ、と思いました
「ゲームのやりすぎ」という子を入院させることはあるんですが、子どもの治療というよりは「子どもが言うことを全く聞かない、疲れ切った、子どもが憎くてたまらなない、もう子どもを否定することしか言えない」となってしまった保護者に休息をとってもらい家族関係改善の一助にしたいなという意図です
保護者の疲弊しきってズタズタにされたプライドをなんとかしないと、肯定的対応だペアトレだスモールステップだトークンシステムだなんてムリムリムリと思うんだけど、入院して少し離れたあとは保護者の表情が和らいでることも多くて、某病院方式はよく知らないけどそんな効果もあるんじゃないのかしら
もちろん保護者に自分の大事なものをほじくられ続け保護者が自分のことで苦悩する姿を見続けて、誰からも認められる実感がないまま自らの存在を否定するようになってしまった子どもを、社会から守り世界への安心を得てもらうのが入院の最大の目的です ただ保護者を責めてもどもならんよ
たとえ本人が「もう耐えられない、家を出たい、助けて欲しい」とか大人に伝えてきても、一時保護はできたとしても虐待にあたる部分がないのでそのあとが続かない、親権停止できないので施設入所するにも親権者の同意が必要だけどそんなの誰も同意しませんよ、とか言って児相が二の足を踏むやつだ… twitter.com/gsh377djtai/st…
子どもの「他のきょうだいを置いて自分だけいなくなれない」って気持ちも利用されてしまうんだよね、自分も守られるべき存在だということに気づかせてくれる大人が周りにいて欲しいなあ