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ご協力くださる方々のお陰で、日々、発達障害の方の脳画像を見ます。
脳画像には解剖画像と脳血流の画像がありますが(荒い表現すみません)、どちらも発達障害の兆候を判断することには使えません。私に能力がないという問題ではなく、脳画像で判断できるという科学的知見がまだ示されていません。
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おそらく脳波と思われる画像を使って定型の活動パターンとは異なるということで説明され、発達障害の診断を受けたという話を聞くことがしばしばあります。著名人が発信されたことで誤解が広まり、そのような医療を求める人が増えることを危惧しています。
過去のツイート↓をぜひお読みください。 twitter.com/IDEmRes/status…
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8月に発売される拙著の情報が解禁されました!
科学的な証拠から感覚過敏・鈍麻について一冊まとめて解説する初の書籍です。
感覚特性が「勘違い」「ワガママ」などではなく、脳の機能に由来することを知ってもらいたいと執筆した本書が多くの方に届くことを願っております。
amazon.co.jp/dp/4760826858?…
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4人組の高校生たちが、発達障害のお子さんで「洋服を買ったものの感覚過敏で着ることができず無駄になってしまった」という保護者の話から、感覚の特性に合わせて洋服を選べるレンタルサービスを形にしようとしているそうです。
実用に向けたモニターにご協力くださる方を探しているとのことでした! twitter.com/SKIES_inochi/s…
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自閉症啓発週間に合わせて、本日から4月9日まで、SB新書の発達障害関連本が無料で読めます!
本田秀夫先生の著書などの中、私の著書「発達障害の人には世界がどう見えるのか」も選ばれています。
よろしければこの機会に覗いてみてください。
sbcr.jp/news/424/
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「僕の大好きな妻」で発達障害について、良い面も悪い面も表現しようという姿勢を見ました。これを窓口に、発達障害について関心を持つ方が増えたらいいなぁと思いました。近刊の自分のASDの感覚の本も、それに貢献できたらと思いました。そこに来て、こんな形での発達障害の広がり方は悲しいです。
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不安と感覚と関係について研究知見をまとめましたので、是非お読みください。
自閉症の方が高い不安をもつ実態の紹介と、それが単に「気持ちの問題」ではなく、生理基盤に基づいたものだということを解説しています。
次回は不安が感覚を鋭敏にするメカニズムを紹介します。
note.com/m_ide/n/ncd891…
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#自閉症 者の多くは感覚過敏を持ちます。誰しもが苦手な刺激な刺激はありますが、感覚過敏を持つ人は極端に強く苦痛な感覚を経験し、日常生活を困難にするほどです。人の話し声、廊下をは走る音、鳴り続ける空調の音に苦しみ、具合が悪くなるとすれば、学校に行くことが困難になってしまいます。
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オムツのオシッコしたサインが、線が黄色から緑に変わるというものなのですが、色弱がある僕には良く見えません💦赤緑が苦手で、ぼんやりした色だとグレースケールで見えることがしばしばです。オムツを脱がせて直接見て確認しています。見えにくい方いないのかしら🙄
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発達障害の判断が、診断の方法として研究に基づいたコンセンサスのない脳波を用いて行われたということ、著名人がそのような発信をしたことで、この手法による診断を求める人が今後現れることに問題の本質があると考えます。
この記事を読んでいただけたら幸いです。
dailyshincho.jp/article/2022/0…
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ご報告が遅れましたが、SB新書から書籍が出ております。
ASDの方の感じる世界についての理解を深めるため、科学的知見や事例などを交え、広い層にも分かりやすいようにと意識して作られました。
ASDの方について理解を深めたい方が、比較的手に取りやすい内容かと思います。
amzn.asia/d/fe9COvS
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某著名人の方の発達障害の公表について、その伝え方が主に問題として取り沙汰されて、根本問題である診断手法の問題は見過ごされています。脳波による検査結果については、多くの方は何気なく見過ごし、違和感を持たないでしょう。そしてまた新たにその診断を受ける人が現れる連鎖になってしまいます。 twitter.com/IDEmRes/status…
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不安が自閉症者の視覚の精度を高めるという研究がEuropean Journal of Neuroscience誌に掲載されました。
不安を喚起する顔の画像を提示直後、ミリ秒単位の時間差の刺激の順番を答えてると、その精度が自閉症者でのみ向上しました。不安が高い人ほど精度は上がりました。
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ej…
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女性ASD児では、男性ASD児に比べて会話でより多くの単語を用いた。男性ASD児はよりゆっくりと会話したが、女性ASD児では使用した総単語数と会話割合が高く、定型発達者と変わらなかった。
男性/女性ASD間の会話における差が、後者を診断で見逃すことに繋がるのではと考察。
molecularautism.biomedcentral.com/articles/10.11…
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不安によってASDの方の知覚的な処理が向上するという我々の研究知見を紹介します。当事者の感覚過敏は、疲労、緊張、不安などによって強くなることが言われています。それは本人の「考え過ぎ」などではなく、実際に知覚精度が向上しているからではないかと考えます。
twitter.com/IDEmRes/status…
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NHK「おはよう日本」の撮影を行いました!
16日朝7時台に感覚過敏によるマスク着用の困難について放送されます。感覚過敏の解説、実験場面の紹介をしています。
“がまん不足”などと理解されないこの特性が、科学的解明が進められている脳の生理過程から起こることを多くの方に知ってもらいたいです。
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発達障害の方の80%以上で見られるDCDですが、例えばボールを的に当てる、ノートの枠に綺麗に字を収めるといった運動の苦手が見られることがあります。
我々の研究は、こうした自分の身体の外にある基準(的、枠など)を使いながらの素早い動作を自閉症の方は苦手としていることを示唆しています。 twitter.com/umemi_nanan/st…
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437人のASDをもつ児童を対象とした調査では、睡眠障害の併発率は約70%。
年齢が上がるにつれて32%は症状が改善したのに対し、23%は悪化した。
166名を抽出した縦断的な解析ではでは、最初の診断時に感覚過敏の症状があり、2回目に睡眠障害が現れ、その後に多動症が現れた。
spectrumnews.org/news/autistic-…
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発達性協調運動障害(DCD)とQOLの関係を調べたレビュー。
DCDのある児童は身体的・社会的活動における自己効力感、能力を低く見積もり、心理面でも抑鬱、不安、不適応につながりやすい。
自己能力評価の低下は就学前は見られないものの、8~10歳、12~14歳になると現れる。
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.…
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ASDの診断の男女比は4:1で男性が多いと言われていますが、4回の評価で発達の軌跡を追った研究で、1:1の男女比になったという研究。
ASD診断済みの妹弟(6ヶ月〜5歳)対象に観察式のアセスメントを行い、男女の評価バイアスを減らすための調整を行った結果。 spectrumnews.org/news/autisms-s… @Spectrumから
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多くの方から反応をいただき、沢山の事例が集まった「字を枠の中に書く」ことの苦手さと、枠の利用に関する”アロセントリック座標”の研究知見との関係について、せっかくなのでnoteにまとめました。
この不思議に多くの方が触れていただけたらと思います。
#note note.com/m_ide/n/n659c7…