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ただここで一点、問題があって果たして二十歳になったスクナは同じ判断をしていたか、ということなのです。比水は恐らくこれ以降も変わらなかった(あるいは変われない)でしょうが、スクナは成長すればまた違う価値判断をしていた可能性もあります(レッド)
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そしてスクナを動機づけていたのが”友情”に近い感情じゃないかと(レッド)
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少なくともスクナが一方的に比水を慕っていて、その感情を比水が利用していた、という間柄じゃない。スクナは比水の思想を百パーセントじゃないにしても、その意義も、危うさもその年の割にははっきりとよく分かっていたのだと思う。そしてその上で緑の陣営につく決断をしていた(レッド)
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比水がスクナを手ごまのように扱っている場面は一度もないはずです。親代わりのイワさんに対しては少し違いますが、紫に対しても、スクナに対してもかなりの敬意を払って常に接していました。そしてスクナもそれに応えていたのです(レッド)
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比水は非常に突出した知能と同時に子供めいた嗜好も持ち合わせている人間です。恐らく良い意味でも悪い意味でも大人になり切れなかった。そして比水は純粋なる同士として、同じ夢を見る仲間として、スクナを見ていたのだと思います(レッド)
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まず疑われるのは洗脳。強制。まだ判断力のない子供を騙して戦わせている、と考える人がいても不思議ではありません。しかし、比水とスクナの関係性にそのような陰惨な影は見当たらない。二人は一番、適当な言葉で言うと”友達”だったのだと思います(レッド)
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かなり厳しい戦いになる。また場合によっては国家から敵視される状況にもなる、というのに、戦いのかなり重要な局面を彼に任せています。これは世間一般的な良識からするとかなり問題のある構図だと思います(レッド)
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比水は当然、覚悟の上だったでしょうし、勝てる、という算段もあったのでしょうが、不思議なことにその先鋒に年端も行かない少年を起用しているのです(レッド)
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すごく大雑把に言うと比水には世界を変革しようとする野望があって、それをある種の革命に近い、かなり乱暴な手段で達成しようとしました。それゆえ、シロたちはもとより、赤、青の陣営をすべて敵に回して戦う、という羽目に陥ったのです(レッド)
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いつもは割と散漫にキャラを語るのですが、今日はピンポイントで考察させてください。「スクナが比水流に対して抱いていた感情と果たしてそれは正しかったのか」について です(レッド)
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次回はスクナ少年を選びたいと思います。ではでは!(レッド)
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そんな彼が今年の「K SEVEN STORIES」のある作品でどんなことを目の当たりにするのか。内容、当然、知ってますが――ちょっと切ないんですよね。それもあって今回ちょっと色々と表現に悩んだ部分があったのかもしれません(レッド)
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もしかしたらそれは草薙出雲の”美学”なのかもしれない。大人のダンディズム。バーのマスターのカッコつけ。いい意味でのええかっこしい。そういう意味合いもあるけど、私はサムライみたいに見える。運命を気高く受容するサムライ(レッド)
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仲間や友人を受け入れ、世界を受け入れ、運命を受け入れている。能動よりは受動の人なのかな、と。常に受け入れ、耐えている(レッド)
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だけど、悲嘆にくれない。前を向き、彼らの分まで必要だった行為をする。そこに気負いも悲壮感もない。この人を一言で言い表すと”受け入れる”というフレーズが自然と出てきます(レッド)
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基本的にはただ周防や十束たちと楽しく生きていたかったんじゃないかな。そしてそれは叶わなかった(レッド)
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もしかしたらこの人、思慮深いわりにあまり深いことは考えていなかったんじゃないかなと思います。考えていない、というより現状の変革をあまり考える必要がなかったというか(レッド)
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あまり激しく怒ったりもしないし、感情をあらわにもしない。かといってノリが悪いわけでもないし、空気は人一倍、読める。でも、輪の中心にいる感じでもない。考えれば考えるほど不思議な立ち位置の人だなあと思う(レッド)
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まずそもそもの見え方として少し飄々としている、というのがありますが、十束とかの方がもっとぬらりひょん然としている。多少、女ったらしなところもありますが、千歳というキャラがいますし、イメージの割に遊び人という風でもない(レッド)
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で、今日は草薙出雲。実はこの人を呟くのに一週間、考えていて、すごく悩んでます。ここまで悩んだのは初めてかな(レッド)
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Kはおかげさまで割と近い距離で皆さんとコンタクトを取ったまま製作が出来ましたが、それはひとえに皆さんのおかげです。Kファンは総じて性格が穏やかだと思う。本当に。なかなか難しいんです、本当は(レッド)
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という感じで今週は終わりにしたいと思います。来週はそうだな……吠舞羅の大物、草薙さん行ってみるか。ではではー(レッド)
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仲の良い漫才師みたいな感じなのでしょうか。距離感は近いけどべったりじゃない、みたいな。そういう意味で”ベストパートナー”なのかな、と(レッド)
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あとこれは勝手な印象ですが、この二人、互いの私生活や家庭環境などはよく把握しあっているけど、プライベートではあまり一緒に遊ばないイメージです。飲み会などがあっても割と他のメンバーもいて、一対一は少ないというか(レッド)
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思えばこの人たちは国防軍のころから一緒ですからね。きっと色々な経験値を経て今のような阿吽の関係性になったのだと思います(レッド)