私、某国でドルフィンスイムに参加したとき、インストラクターに「当番のイルカ、あなたの何かが気に入らないみたいなので外れてください」って言われたことがある。「このまま参加したらどうなります?」って訊ねたら「最悪、食われますね」と真顔で言われたのを今も時々思い出す。
「ショックを受けたと思うんだけど、人間同士と同じで、何らかの相性があるんだろうし、イルカはこれでけっこう好き嫌いが激しいの。全人類にフレンドリーな生き物ってわけじゃないから傷つかないで」ってめっちょフォローしてくれたし、代わりにエイがいっぱい遊んでくれたのでよき思い出。
「吹き抜けも螺旋階段も巨大な掃き出し窓も要りません。私に必要なのは、差し込みたいと思ったらそこにあるコンセント、メンテナンスが簡単な設備、外からゴミが入りにくい電動シャッター完備の窓、十分な水圧です。デザイン性は優先度最下位」と言ったときの建築士さんの目は衛宮切嗣だった。
そのあと様々な戦いがあり、ついに「リビングルームなど要らぬ」と言い出した私に、「家の要としてリビングルームだけは作らせてください! そのかわり、本棚を造り付けますから!」と謎の妥協案を繰り出してきた建築士。本棚さえあれば納得すると見なされた施主。
「それから……そう、キャットウォークもつけましょう! ねっ?」 猫の福利厚生を持ち出せば納得すると思われた施主。 納得しました。
薄い本を通販したら、表4(裏表紙)に宛先直書きで、それを封筒の窓から見える形にして送られてきてビックリしたけど、転売防止策としては最強だなこれ。海外から来る郵便物、このパターンが最近増えてるから踏襲したのだろうか……。
NHK、ベートーベン250プロジェクトのアンバサダーが稲垣吾郎さんなんだけど、「笑顔でゆっくり頷きながら聞く・相手の話で最も印象的だったフレーズをまず抜き出す・相槌は『はい』・自分の言葉は相手の話をさらに引き出す&膨らませるためのもの」という聞き手として完璧な構えに驚いた。
リンパ球の講義をするときいつも、「リンパ球にはT細胞とB細胞があり……つまりタイガー&バニー! 虎徹さんはBBJをサポートしつつ地道に敵を一体ずつ倒し、BBJは虎徹さんから情報を得てスタイリッシュな飛び道具を駆使します」って言えたらどんなにいいだろうって思うけど自重しています。
煽りなのか素朴な疑問なのか判別がつかないんだけど、「どうしていつも自分の本を自分で宣伝してるんですかプロなのに」というマシュマロをいただきまして。いやあの、プロだからこそ、自分の作品は自分で紹介し、宣伝しておりますよ。売り物だもの。自分以外の人の生活もかかってるもの。
女子校に通っていた中高の頃、何故か「トイレ行こっ」って誘い合う風習がありました。トイレくらいひとりで行けやと思いつつ、断固拒否するほどのことでもないので付き合っていたのですが、今思えばあれ、完璧な危機管理でしたね。トイレに不審者がいない保証なんてないんだもんね。
フレディ・マーキュリーの死が伝えられた翌朝、ブライトンで通っていた英語学校の先生は泣きながら教室に入ってきて、「授業どころじゃない」と言った。個人レッスンだったので、我々は目の前の浜に出て砂利の上に並んで三角座りして、寒風吹きすさぶ中、彼のフレディ愛を3時間聞いた。
そのあとパブで、ジャケットポテト(要は巨大ジャガイモ丸焼き)の付け合わせがチップス(揚げた芋)という謎のランチを彼の奢りで食べながら、さらにフレディ愛を聞いた。フレディの話はとうとう下校時刻まで続き、それでも足りなくて、彼はまたパブで午後11時まで喋り倒した。
私のリスニング能力は、あの特別すぎる1日でアホみたいに伸びたし、結局語学習得に必要なのは、誰かの心を受け止めたい、理解したいという衝動なんやなと今も懐かしく思い出します。同じ話が10回はループしたので、わりと途中で飽きたんやけど正直。でもそんだけの熱量で愛される人って凄いなと。
私、すぐにカバンに突っ込んだ本をビロビロにしちゃうので、がま口ブックカバーを買いました。すごく使い勝手がいい……。
AYANOKOJIさんのやつです。いろいろある。 ayanokoji-onlineshop.jp/fs/ayanokoji/c…
その日、人類は見てしまった。 猫がお水を空振りするところを……。
作家としてはともかく、医師としてはもう二度とマスコミにかかわることはないと思う。なんだよ、「コロナまわりでなんかガツンと来るエピソードないですか?」って。黙って通話を切って着拒にした。テレビ局に入って10年で、何が、誰が、まともだった若者をそんなにしちゃうんだろうね。
BBCニュースに出て来た心理学者さんが、ロックダウンを乗り切るコツは、「睡眠が何より大事! あと他人のためにいいことをして、お互いにいい気分になろう」のあと、「ニュース番組はあんま見ないで」って続けて、割とクールなキャスターがブフゥッってなったのちょっと可愛かった。
たぶんそういうちょっとした笑いの積み重ねが大事なんだろうなと思ったので、しょーもないことにもガスガス笑ってこ。とか言うてたら暴風雪・波浪警報が出たがな。おやおや。私はこれから七草粥を炊かねばならんのよ。
「緊急事態なんだから医者なら専門問わず重症コロナ患者を診ろ」なんて言われたら、かつて祖母が友人宅で倒れたと連絡を受けて駆けつけたところ、顔を見るなり「まだ早い、帰って」と言われた法医学の医者の可哀想な話を思い出すわ。私ですけど。
やはり山暮らしにおいて、インフラは「オール○○」にしたらあかんな。ヘーベルの人にオール電化がこれからの常識とか言われたけど、蹴り飛ばして正解だった。震災を経験すると、電気とガスとカセットコンロは全部備えておきたいものなのだ。なんなら炭と火鉢もある。
俺たちの白松がモナカが、いつの間にか愉快な新商品を出していた……。ヒカ碁を思い出すな~。 monaka.jp/product/igo-yo…
小学生で新選組にはまって、新選組ドラマを「でもこれ、みんな死んじゃうんでしょう。やだやだ」と泣きながら見ていたら、うんざりした母が投げやりに「その時代に生きてた人は、新選組じゃなくても全員死んでますぅ~」って言ってきたの、未だに大河視聴時、心の慰めになるときがある。
ところで今日は私、午後から休むんですが、死ぬほど渋っていた事務方が理由を聞くなり「イカナゴですか! それはしゃーないです存分に炊いてください!」って言ってくれたのハチャメチャにウケた。さすが兵庫県。
別に休む理由を言う義務はないですが、「イカナゴを炊かないと心が死ぬ人がそこそこいる・イカナゴは今やほしいときに手に入るようなブツではない・イカナゴをゲットしたらその日のうちに炊かねばならない」という厳然たる事実を思い出して貰えると話が早いのです。