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今日は牛島満・長勇両中将が自決されたという「沖縄慰霊の日」。職業軍人のみならず、多くの民間人が犠牲になられた。謹んで哀悼の誠を捧げたい。戦後日本人が最も忘れてきたのが「節義を全うする」「けじめをつける」という精神ではないだろうか。都合が悪くなると逃げまくる保守言論人の醜さを思う。
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「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」と、かつて安倍晋三氏は、首相在任中に国会でこう答弁した。「赤木ファイル」により「関係」が白日のもとに晒されたのだ。議員辞職の上、赤木俊夫氏の墓前に謝罪にいくのが人間としての筋ではないのか。
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昨日、宮内庁の西村長官が定例記者会見で「天皇陛下は五輪開催が感染拡大に繋がらないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察」とコメント。一方、加藤官房長官は「宮内庁長官自身の考え」であり安心・安全の五輪開催に万全を期すとした。大御心の窺い知れぬ間は、軽々なコメントは差し控えたい。
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これもまた「拝察」ではあるが、「会場では酒類を販売する」と言い出し、無観客開催の方針を有耶無耶にした五輪組織委員会の運営方針を、天皇陛下は心許ないと軫念されたのではないか。感染を抑えようとの努力が見えないのを、五輪名誉総裁として案じられているのだ。しっかりしろよ五輪組織委員会。
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40年前、日本人一人あたりの国民所得、GDPは世界のトップクラスであった。だが、低成長経済によって順位を下げ、2年前には25位まで低落した。様々な原因がある。その主因は労働生産性の低迷、勤労意欲の低下、産業構造変化の遅れが挙げられている。現実は甘くない。祖国恢復の真剣な処方が必要だ。
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2003年、米国ブッシュ元大統領が主導して、イラクへの侵略攻撃が行われた。喧伝された大量破壊兵器は無くでっち上げだった。イラクの主権は侵害、人々は殺戮された。まさに「戦争犯罪」として断罪されるべき所業だ。この悪の行為を同じく主導したラムズフェルド氏が死亡。自らの罪を悔やんで貰いたい。
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上皇様は在位中、ご皇室と朝鮮半島との縁をお話になられた。歴史的な事実を率直に述べられ大いに歓迎された。だが相も変わらず、日本社会には「在日朝鮮人、韓国人に心ない」ヘイトスピーチを行う輩がいる。現代的な政治問題があり、抗議するのは当然にしても、批判の作法を崩せば逆効果になるだけだ。
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ヘイトスピーチ(憎悪表現)とは、自尊心が満たされない嫉妬、やっかみ、自己中の得手勝手な悲哀表現である。己に自信があり、余裕があれば、他人の事など気にならず、自己実現、社会発展、国家興隆に邁進していける筈だ。他を蔑視、差別しなければ自己を浮き上がらせられないのか。何とも悲しい連中だ。
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河野太郎大臣が6日、モデルナ社製ワクチンの6月末までの日本への供給量が当初計画から約6割も減っていた事を発表。しかもその事を大臣自身はGW前には把握していたという。発表が2ヶ月も遅れた経緯について大臣は「メーカーとの合意」が必要だったというが、この2ヶ月間、黙って何をやっていたんだ。
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西村経済再生担当相が酒を提供する飲食店に対し、取引先の金融機関からも働き掛けるよう要請する強権的な考えを示し、翌日には撤回。飲食店での無制限の会食が感染拡大を招くのは確かだが、協力金の滞っている自治体は多い。きめ細かく適切な補償もなしに要請ばかり続けては、猛反発されるのは当然だ。
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名古屋で再び開催された「私たちの『表現の不自由展・その後』展」への爆竹送付。関係者に怪我人が出なかったのは何よりだが、名古屋市はそそくさと中止を決定。それを呑んだ主催側も含め、何やら「予定調和」の印象が否めない。昭和天皇の肖像画を燃やす、燃やさないをチキンレースのネタにするなよ。
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先ほどのツイートで「表現の不自由展」の中止を主催側が「呑んだ」と表現しましたが、津田大介氏本人から「呑んではいないし、再開を目指している」と状況説明を頂きました。断定的であった表現を訂正します。また、爆竹送付も卑劣であり論外ですが、問題の根本についての議論は必要であると考えます。
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「批判することと、非難は違う」。批判には建設的なものもあれば、批判のための批判もある。しかし、批判そのものの本質は、気づいていない点を気づかせてくれるということにある。ただそれは、ある程度の双方向の信頼度がなければ成立しない。非難は、その本質そのものを否定しまうことになるからだ。
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知り合いの飲食店から「酒類提供は時短を決めて厳守してきたが、明日から緊急事態で提供出来なくなる。これまでも通達を破るヤツはいたかも知れないが、食うためには仕方ないでしょう。パネルは徹底してますよ。感染の温床にはなってないけどな。それにしても酒店に売るなとは、西村大臣何なんだ」と。
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若い同志の姿勢がいい。「私は「シナ・チョン」やサヨクの悪口を聞かされるよりも、例えば瀬戸内海と由比ヶ浜で夕陽が美しいのはどっちかとか、北陸と九州でメシが美味いのはどっちか、そんな話を聞く方がよっぽど好きだ。余所様を変に貶さずにお国自慢をしていった方がずっと世の中のためになる」と。
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安倍前首相が対談で「反日的な人が五輪開催に強く反対している」と述べ炎上。一方で「AERA」も「あなたご自身、「反日的」でしょうか、「愛国的」でしょうか」とアンケートし炎上。弊会は五輪開催派の立場ではあるが、「反日」「愛国」という言葉の使われ方があまりにも薄っぺらすぎやしないだろうか。
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安倍前首相はかつて、演説にヤジを飛ばした人々に「こんな人達に負けるわけにはいかない」とムキになった。どうも世の中を敵か味方かだけに区別するクセがあるようだ。宰相の度量が感じられない軽い言葉だ。成果なき前首相のハッタリ政治について、毎日新聞でお話ししました。
mainichi.jp/articles/20210…
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「右派は日本軍がアジアで何をしたのか知るべきだし、左派もなぜ国民の多くが安倍政権を支持したのか知らなければ。価値観は個人の自由だが、まず事実を公平に見つめなければ議論にならない。みな耳障りのいい情報しか聞かなくなったのがネット社会の弊害だ」との、旧知の新聞関係者のボヤきに頷いた。
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「移民反対」「排外ヘイトスピーチ」を叫べば愛国者気取りで、警察に守られながらあっちこっちで嫌がらせデモを行う輩がいる。この様な醜悪な集団・個人を蔓延させてはならない。まず脆弱になってしまった自国の現状を克服するための思想、政治課題を追求すべきだ。お手軽さ、反知性主義に流されるな。
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「人生七味唐辛子。うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」。こんな面白いことを言っている人がいた。七味唐辛子は、軽く振りかけ合うぐらいならいいスパイスになって味に深みと豊かさを加えてくれるが、あんまりかけすぎると元の味を損なってしまう。大事なのは人生の下味だよ。
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最低賃金の引き上げにはコンビニ業界も悲鳴を上げているという。元々バイトの時給が最賃に近いうえ、24時間営業である事から影響が大きいそうだ。「支援がないのなら、深夜ワンオペもやむを得ない」と嘆くオーナーもいるのだが、そもそもなぜ「深夜営業を止める」という選択肢を本部は取らせないのか。
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小山田圭吾氏の辞任表明後、ツイッターに「はーい、正義を振りかざす皆さんの願いが叶いました、良かったですねー!」と書き炎上した従兄弟の田辺晋太郎氏は、父親の靖雄氏ともども安倍政権の「桜を見る会」に出席。広く国民の意見を汲むべき五輪の人事が「お友達」感覚で決められていたのなら問題だ。
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小山田圭吾氏の「炎上」劇について、まず欧米メディアで報じられたことが決定打となった。特にSNSによる拡散で彼の悪行は国際的に知れ渡った。開幕3日前にして、国辱的な失態と言わざるを得ない。一時的に彼を引き止めた組織委の対応もおかしい。任命責任も含め、組織委は国民に向け説明するべきだ。
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五輪で再燃する日韓関係。国の方針である「福島県産の食材は食べない」を選手団が踏まえていることはともかく、李舜臣にちなんだ国威発揚横断幕を「反日」と目くじらを立ててどうなるのか。意趣返しの挑発で相手側の激昂を喜ぶ運動は卑しく、何も生まない。「日本は下劣な国です」と逆宣伝したいのか。
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フランスでのアジア人差別について考えさせられた。「私は差別されなくてよかった」と胸をなで下ろすのでもなく、一緒に差別に加担するでもなく、毅然と「面倒な人」を引き受けて差別に反対することこそ、人種差別撤廃を1919年のパリで訴えた日本の理想に適うのではないか。
gendai.ismedia.jp/articles/amp/8…