青い薔薇(@Trans_Blue0630)さんの人気ツイート(いいね順)

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精神疾患の当事者ではよく「治る、治らない」という話題になるが、病状を持ったまま新しい自分を見つけることも大切である。病は全て「負の遺産」ではない。右肩上がりの人生でなくても良い。山登りにおいても、急傾斜の道を急いで登るよりも、回り道をした方が美しい景色を見ることができるように。
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ストレスに強い私の娘。悩んだ時に一番大切なことはひたすら眠ることだと言う。15時間近く眠ることがある。夢の中で悩みの答えがある。起きた時に「もう、終わった」と悟ること。睡眠不足の時に悩みの波はMaxで、良く眠るとMinimumになる。睡眠は「浄化」である。
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統合失調症の平均寿命は一般人と比べて5〜10年短いと言われている。先日診察した中年女性の患者さん、乳癌だった。乳房にしこりがあるという段階ではなく、乳房全体が腫れ上がっていた。既にあちこちのリンパ節と肺に転移していた。自身の健康状態に無頓着すぎる。放置しすぎる。寿命が短い訳だ。
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更年期の女性。動悸と息切れで循環器内科に行って、めまいと耳閉感で耳鼻科に行って、右手の痺れと冷感で脳神経内科に行って、不安と冷や汗で精神科に行って、皮膚の痒みで皮膚科に行って、処方薬は10種類以上。産婦人科に行って、ホルモン補充療法を受けたら、全部治った。 #更年期障害
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ストレスにさらされた時の身体症状について ①吐き気、嘔吐型→受け入れられない現実を外に吐き出したい ②頭痛型→筋緊張性頭痛が多い。ストレスで全身ピリピリ ③動悸・息切れ型→心臓が鼓動するまで頑張った。せっかちで負けず嫌い ④下痢・便秘型→断腸の思い ⑤目眩型→足元不安定でフラフラ
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「時薬」という言葉がある。悲しみを癒す一番の薬は「時間」である。どんな悲しみも、時間が経つうち、次第に薄れていく。人によって、悲しみの大きさによって、その時間は様々である。しかし、時間と共に、痛んだ心は少しずつ再生されていく。これは確か。待つんだ。ひたすら待つんだ。
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脳の機能障害が精神疾患である 脳の機能が異常に低下する→うつ病 脳の機能が高まったり低下したりする→双極性障害 脳の一部が壊れている→統合失調症 脳の一部がなくなっている→認知症 脳の回路がクルクル回る→強迫性障害 脳の警報装置の誤動作→パニック障害 生来的に脳の発達が凸凹→発達障害
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適応障害の患者さんと接して感じること。率直に言うと彼らはストレスに弱い。嫌なことがあると直ぐに仕事を辞める傾向が強い。既に数回転職している事例が多い。ここで一言。調子が悪い時に仕事を辞めるという重大な決断を下すべきではない。まずは仕事を休んで結論を先送りして欲しい。後悔しない為に
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「心の病」というのは「脳の病」なのだ。 うつ病:セロトニン・ノルアドレナリン欠乏脳症 統合失調症:ドパミン出過ぎ病 パニック障害:パニック脳病 強迫性障害:神経細胞クルクル回る病 心は脳にあり、心の病は脳の機能障害なんだよ。
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「心の病」というのは「脳の病」なのだ。 うつ病:セロトニン・ノルアドレナリン欠乏脳症 統合失調症:ドパミン出過ぎ病 パニック障害:突然襲うパニック脳病 強迫性障害:脳神経細胞クルクル回る病 心は脳にあり、心の病は脳の機能障害なんだよ。
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医師になる前は、病気になると確実に治す方法があると思っていた。医師になってみて、確実に治す方法が如何に少ないかと目の当たりにして呆然とした。そして、医師になって30年近く経って、人間の自然治癒能力の凄まじさを実感した。基本的には治すよりも、治ることに手を貸す大切さを感じるこの頃。
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うつ病の寛解について。不安と食欲低下は早めに回復する。その次に不眠と抑うつ気分が回復する。ここまで2〜3ヶ月かかる。意欲が出ない、パッとしない感覚の回復は時間がかかる。これが難しい。回復するのに2年くらい必要な患者さんもいる。ちょっとずつ、諦めず、コツコツと治療を受ける。長い闘い。
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世の中にはやるべきこととやってはいけないことがある。前者は挨拶、礼儀と感謝で、後者は他人を無視したり邪険に扱うことだ。少なくとも、前者の範疇では「ありがとう」、「お疲れ様です」、「お世話になりました」は欠かせない。何故かって?人間として当たり前のことだからだ。くたばってもやれ。
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うつ病は脳病である。意欲が低下することをうつ病では思考制止と呼ぶ(統合失調症では意欲減退と呼ぶ)。何故そう呼ぶか?健康な時にはきちんと情報を処理して思考することができるが、うつ病になると思考が前に進まない(制止)のだ。いかに脳が疲弊して機能が低下しているかを物語る現象である。
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適応障害について。 仕事には4種類ある。 ①簡単にできる ②少し努力するとできる ③できるけど疲れ果てる ④全くできない ③が多いと、適応障害になる。
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病院で処方された睡眠薬や精神安定剤(抗不安薬)を他人に譲ってはいけません。他人から貰って内服してもいけません。麻薬及び向精神薬取締法違反です。
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精神疾患には、それなりに意味がある。統合失調症の患者さんは、芸術分野で素晴らしい作品を残すことがある。うつ病の患者さんはどうなのか?几帳面で頑張り屋で徹底的に仕事をこなす。つまり、神様が「こんなに頑張ったから、ユックリ休んで下さい」と言う警鐘である。そう思う。
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ヤクルト1000が売れている。これには理由がある。「腸脳軸」という言葉を覚えよう。下痢、便秘、腹痛などの腸の機能性疾患の患者を診察して気づく。腸の症状だけでなく、眠れない、落ち着かない、頭痛、食欲がない、意欲がないなどの精神症状を訴える患者が沢山いる。腸の不調で精神を病む訳だ。
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精神病(特に統合失調症)を薬を使わずにカウンセリングだけで治して欲しいという家族からの希望がある。この気持ちは良く分かる。家族はストレス論を重視するから。ちなみに、私も精神科医になる前は、カウセリングで治ると思っていた。標準治療は薬物治療である。カウセリングだけでは治らない。
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数時間待ちの5分間医療。当然、揶揄される。5分間診察するだけじゃない。カルテに要点を記入する、処方箋を書く、次回の予約をとる、検査オーダーをする。様々なやることがある。実は10分かかる。診察したら、次の患者を呼ぶまでに時間がかかり過ぎると言われるが、裏事情があることを理解して欲しい。
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うつ状態とうつ病の違い。 前者は恋人にふられた、残業が増えた、職場の責任者になったなど、病状はストレスの多寡により変動する。ストレスが溜まった時にはうつ状態になるが、ストレスが少ない時には安定している。 後者は、ストレスの多寡に関わらず、いつもうつ状態。うつ病は脳病なんだ。
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17歳で発症して、怠薬により5回入退院を繰り返し約40年間入院していた統合失調症の患者が、先日退院した。病状が良くなって退院したのではない。人格が荒廃して、陰性症状がメインとなり、寝たきりとなり施設に入所したのである。おめでたい退院ではない。退院時要約を書き終わり、感慨にふける私。
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精神科医が精神疾患を自ら経験したら患者さんの気持ちが分かることがある。私的なことだが、大学生の時、北海道旅行に行って、車ごと崖から転落して生死を彷徨う経験をしてPTSDになった。フラッシュバックや悪夢、車に乗れない状態が続いた。完治まで10年近くかかった。PTSDは大変な疾患だ。
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双極性障害の患者さんに贈る言葉。 「エンジンが調子良く回転する時期にはアクセルを控え目にし、回転数が上がらない時期には積荷の量を控え目にしましょう」
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最近の研究結果から。うつ病と双極性障害はかなりかけ離れている。遺伝子的に双極性障害は統合失調症に近い疾患です。ラツーダやエビリファイ、ラミクタールという薬が候補にあがります。とにかく、正しい薬物治療を受けるべきです。リーマス投与で、血中濃度が0.4なんて論外です。