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ここで結論です。子供たちへのmRNA型生物製剤の接種は副反応のリスクに加えて、子供たちの免疫システムの発達を阻害します。子供たちにはmRNA型生物製剤の接種は決して行うべきではありません。また、医療従事者への四回目の接種についても同様です。武漢型抗体に頼らない戦略への転換が必須です。
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どのみちmRNA型生物製剤の追加接種の効果は低いのですから、医療従事者への追加接種は実施すべきではないと思います。サル痘の感染拡大も含め、より破綻的な事態を招くだけだと思います。どのようなプラスの要素があるのでしょうか、大いに疑問です。
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四回目の接種により免疫系がダメージを受けてしまい、48歳以上の生ワクチンの効果が消滅し、本来は大丈夫なはずがサル痘にかかってしまう。またそれより若い医療従事者に生ワクチンを接種した結果、免疫が弱っているため本来弱毒化されたウイルスが元気に増殖を初めて重症化する可能性が考えられる。
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今回、政府は医療従事者に4回目の接種を勧めようとしています。医療従事者がどのくらい二回接種、三回接種を行っているのか知りませんが、少なくとも言えるのは四回接種すると免疫抑制が決定的になってしまうだろうということです。国内でサル痘の流行がおきた時を考えてみましょう。
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ここで、長尾先生のコメントを載せたメルマガを紹介しておきます。mRNA型詠物製剤による免疫抑制効果はシステマティックに解析することが重要です。これがどのくらい今後医療にインパクトを与えるのでしょうか?
mag2.com/p/news/536036
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現在、国内には大量の天然痘用の生ワクチンが備蓄されています。ここで問題になるのはmRNA型生物製剤の免疫抑制効果です。mRNA型生物製剤の接種は免疫抑制を招くことは広く理解されるようになり、欧米ではVAIDSと言う言葉さえ生まれています。
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日本人は48歳以上の人は天然痘の生ワクチンを接種ずみ。したがって、接種された人は子供の時期に生ワクチンによるポックスウイルスに対する免疫のトレーニングを受けています。ポックスウイルスの抗原性はかなり共通しているため、サル痘に対しては生ワクチン接種済みの方は心配しなくてもいいはず。
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生ワクチンであればinnate antibodyからの一連の反応がおきて子供たちの免疫系が鍛えられるからです。この主張は妥当であると思います。子供へのmRNA型生物製剤の接種は行ってはならないことです。実は、以上で考えたことはサル痘(Monkey poxvirus)対策についても関連する問題です。
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彼はビデオの最後のところで、子供には絶対に接種しないように心からお願いしたいと述べ子供に接種することは死刑を宣告をするのと同じことだとまで言っています。一方で、彼はこどもに対するワクチン接種の全てをやめろといっているわけではなく、弱毒化した生ワクチンの接種は推奨しています。
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この6週間から8週間の間に、前回感染した時にできた抗体が効かなくなるほどに変異が進むという可能性は低く、これは問題にはならないでしょう。まれに重症化する子供がでてくるのは、この6週間から8週間の間に最初に誘導された抗体が効かないウイルスに感染したケースであると彼は考えています。
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接種していなければ、最初の感染で誘導された抗体は6から8週間で減衰し次に感染したウイルスが最初に感染したものと別のものであったとしても、またIgMの結合から始まる一連の反応がおきることになるというのが彼の主張です。つまり、接種をしなければ子供は変異型に対しても柔軟に対応できる!
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接種によって誘導された大量のIgGによるinnate antibody誘導の阻害反応は不可逆的であるとも彼は主張しています。つまり、一度接種してしまうと現在流行している変異型ウイルスに対するIgM抗体ができることはなくなりますし、他のウイルスによるトレーニングにも支障をきたすものと思われます。
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mRNA型の接種でできた特異性が高いIgG抗体は実際に新型コロナウイルスが体内に侵入してくるとスパイクに即座に結合してしまうため、IgMの結合から始まるinnate antibodyを生み出す反応がおきなくなります。加えて、あまりに大量に一つの抗体を作ってしまうことの弊害ももちろんあるわけです。
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innate antibodyが形成される一連の反応がブロックされてしまいます。これは抗原原罪が生じる仕組みと同じこと。mRNA型生物製剤の問題の一つは体内で生成するスパイクタンパク質の合成量の制御ができない点。そのため、大量のスパイクが合成され、その結果、大量のIgG抗体が産生されてしまいます。
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また、子供の頃に多様なウイルスに接触して免疫記憶を作ることによって異物を異物として認識する訓練を行うことは自己と非自己の認識能力を高める上でも重要であるというのも理解できるところです。ところが子供たちに武漢型スパイクのIgG抗体を強力に誘導するものを接種するとどうなるのでしょうか。
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特異性が低いIgMはやがてIgGに変換されて一定の特異性を持つ免疫記憶が形成されます。重要なのは免疫記憶の多様性です。この場合、適度な量の抗体ができるため、免疫記憶ができる一方で、血液中の濃度は比較的早く低下します。そのため、抗原原罪はおきにくく、次のウイルスに対応することが可能です。
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液性免疫が誘導される仕組みを考えるとIgMが特に重要です。子供の時期に多くのウイルスや細菌に接することが重要で、そのことによって自然免疫もトレーニングされますが、さまざまなウイルスと接することによって様々な抗原に対する抗体が誘導され多彩な免疫記憶が誘導されることが重要という主張です
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これらは抗体1ユニットあたりの結合力は弱いのですが、束になって結合することによりさまざまな抗原に結合することができます。これらは体液性免疫の最初のステップではたらきます。大人でもIgMとかIgAは重要なはたらきをしていますが、こどもでは特にこれらが重要だというのが彼の主張です。
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innate antibody、これは生来の抗体とでも訳せばいいと思いますが、これが子供では重要な役割を担っています。初めて種々の病原体に接するわけなので当然と言えば当然ですが、このような機能がなければ人類はとっくの昔に絶滅しているでしょう。innate antibodyとはなんでしょうか。
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それに加えてinnate antibodyがよく機能する仕組みの両方を子供は持っています。大人では、既にさまざまな病原体に接して生じた免疫記憶がはたらきますが、こどもはナイーブである、つまり、まだ病原体にあまり接していないため、一から免疫を構築していくことが特に重要です。
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さまざまな病原体に接することで子供たちの自然免疫はさらに強化されます。子供たちにとって自然免疫のトレーニングは重要ですが、それに加えてさまざまなウイルスや細菌に接して多様な免疫記憶を獲得しておくことは重要です。こどもは元来、自然免疫の高い能力を持っています。
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ウイルスに暴露された人の全てで抗体ができるかというとそんなことはなく、自然免疫の段階で処理されてしまうケースも多いのです。特にこどもは自然免疫能力が高いことが知られているため、親が感染しても子供が感染しないことは十分考えられることです。
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今回は体液性免疫、それも子供たちに対するmRNA型生物製剤の接種がどのような結果を招くかについてフォーカスします。血液中の新型コロナウイルスに対する抗体を測定すれば、これまで新型コロナウイルスに感染したかどうかがわかります。NとかSの抗体価を測定すればいのです。
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