1
3・11のあとに、日本人が一致協力できたのは教育勅語の精神が生きていたからだと書いていた本があったが、今回もうまくいえば「教育勅語の精神が生きていた」といえるし、うまくいかなければ「教育勅語の精神を取り戻さねば」といえるので、この手の論法は無敵だなと思う。
2
この動画について、気の利いたことをツイートしてバズっても、一週間後には誰も話題にしていないのは目に見えているので、それよりも、粛々とこの手の事案を集めて年表化する、つまりフローよりもストックに重きを置く、ということに最近注力しています。先日の放送でもそういうことを述べました。
3
政治と音楽の話ですが、「軍歌の覇王」と呼ばれた古関裕而の評伝『古関裕而の昭和史』は、「軍に命令された」でも、「嬉々として軍歌を作った」でもなく、経済事情などから「軍歌を作らざるをえない状況に追い込まれていく」という怖さを、契約書や印税計算書などを読み解くことで解明しています。
4
店舗への嫌がらせとか、感染者への差別とか、絵に描いたような愚挙が連発していて、「歴史の教訓とは」という感にとらわれます。
5
コロナ禍で約100年前のスペイン風邪が気になり、『昭和天皇実録』を開いてみたところ、昭和天皇(当時は皇太子)が1918年冬の最初の流行でいきなり感染していた(その後、秩父宮や山県有朋なども続々と感染)。おかげで免疫ができて、感染が拡大した局面でも、モリモリ働くことができたわけですが。
6
いまはコロナ禍でどんどん新しいニュースが報道され、古いものはすぐ流れ去ってしまうので、あえて振り返りました。たった1ヶ月でこの惨状です。
脅迫・中傷・投石・落書き・密告…多発する「コロナ差別事件」の全貌 @gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/722… #現代ビジネス
7
特定の娯楽が吊るし上げられているのを見ると、「三密だから」というよりも、「この非常時に不要不急なものに耽けるとはけしからん」という道徳的な価値観が紛れ込んでいるようにも見受けられ、これはほかの分野にも簡単に応用されそうなので、いささか不安です。
8
なんという感染者狩り。。
【独自】陽性判明後に行方不明→厚労省が警察に捜索を依頼できる仕組みを検討→保健所反発 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag… @nonbeepandaより
9
「空気」が支配するこの国では、gotoキャンペーンは補助金云々よりも「旅行していい」というお墨付きの面のほうが実は意味が大きく、逆に今回の東京除外は、各地の「自粛警察」にゴーサインを出したようなもの。連休中は、なにか事件が起きないか心配です。。
10
あちこちで日記などが残ってないか調べ歩くと、空襲で燃えたと同時に、断捨離で処分したという声を聞くように。歴史家にとって、断捨離は空襲と同じくらい怖い。
11
政治的には、これだけ長いのに、大したことは何もできなかったという評価になるんでしょうけども、つぎの政権がデタラメで大混乱した場合、相対的に、安定していたという評価に落ち着く可能性もあり。。
12
「マスゴミに騙されない!」と息巻いているのに、SNSの使い方がちょっとうまい政治家にはまんまと乗せられてしまう人は、どういうメディア・リテラシーをしているのだろうと思う。
13
毎度思うのですが、「好きなアーティストが政治的発言して残念」って新鮮でいいですよね。こちらは、好きなアーティストがみんな戦争協力しているのがデフォルトなので。
14
公式サイトにも「戦時歌謡の旗手」などと書かれ、軍歌というワードが徹底的に避けられていますが、それは大問題です。
#エール(#朝ドラエール)視聴メモ
<朝ドラ「エール」と史実>「軍歌」はやはり“タブー”か。古関裕而の曲を「戦時歌謡」とごまかす問題点(辻田真佐憲) news.yahoo.co.jp/byline/tsujita…
15
禁酒云々は、科学というより、空気への働きかけ。なんとなくヤバいぞ、という雰囲気を作り出すための。これもなんども繰り返していてひとびとの感覚が麻痺しているので、だんだんと過激なことをいうようになっている。そして空気を読むことに長けたポピュリスト首長がやはり前に出てきてしまう。
16
スポンサーじゃないので言いたい放題。メディアはこうでなければ。。
垣間見える商業五輪の醜さ スポンサーで成り立つ聖火リレー:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/102034
17
「竹槍では間に合はぬ」と指摘されて怒り出す国務大臣なる存在を、リアリタイムでみられるとは思いませんでした。。
18
真珠湾攻撃について、直前に日米交渉がまとまったら攻撃を中止せよとの指示にたいして、現場の指揮官や幕僚が「無理」「士気にかかわる」「出かかった小便はとめられない」と答えたという話がありますが、五輪もそんな感じになってまいりましたね。。
19
ところで、某保守系雑誌をチェックしていたら、さきの大戦突入をめぐる政治家や軍人の無謀さ、無計画さを解明した名著の著者が、「ピンチはチャンス!」「日本人は空気ですぐ賛成に回る!」と東京五輪については猛烈推進の立場になっていて、さすがに笑ってしまった。歴史の教訓とは。。
20
たしかに結果的に感染は広がらないかもしれない。しかし「もしも」のことを考えて、中止プランも準備しておくのが、リアリズムというやつじゃなかったんですかね。これでは「9条バリアでワンチャン平和!」と変わらないのでは。
21
それにしても、日本政府が『いつまでも先進国と思うなよ』という著作の準備でもしているのかと思うほど、五輪関係は本当に日々どうしようもないニュースが入ってきますね。。
22
こういうときに首相が責任をもって指揮に当たらず、五輪も自分の主催ではないなどと逃げるから、小池氏のような空気の魔術師が出てきて、世の中をかき乱すことになる。これではなんのために官邸に権限を集中させてきたのかわからない。
23
こんなことまでするなら、いまからでも五輪やめればいいだけだと思いますよ。。
西村大臣「金融機関から働きかけて」発言、撤回せず 飲食店の酒類提供巡り 自民党幹部「誤解招く」と注意要請:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/115615
24
東京オリンピックは、たしかに負の感情でわれわれをひとつにしている感はある。これがUnited by Emotionか。
25
もともと利権のためのイベントなのに、多様性だのなんだの綺麗事でコーティングするから、少しでも綻びがあると、内部の汚い部分がすぐ出てきてしまう。ここまで空気が悪くなるともうそれが止められない。開会後の空気の変化で、ふたたびコーティングができるかどうか。。