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『日本のいちばん長い日』は『文藝春秋』に掲載された総勢30名の大座談会がもとになっており、この内容が凄い。陸海軍の軍人から侍従、当時獄中にいた共産党員までいて、それでいて会話が成立している。このとき司会だったのが半藤一利氏で、のちにノンフィクションを書き上げたというわけ。
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ユーチューブの歴史動画、まあ正直ウィキペディアのコピペレベルも多いのですが、それでも100万再生とか行っていて、新書数万部でなんとかブームとか言っているのがいかに狭い世界なのかと思われされますね。。歴史修正主義に対抗云々というならば、ここを真剣に考えないといけない。
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最近ではディープステート陰謀論が典型ですが、世界をAとBに区分して、諸悪の根源をAとし、それで世界史や社会のあらゆる現象を説明したうえで、あなたも目覚めて正義のBになれと説く。慣れれば「またこれか」となるんですが、この世界観が心地よいというひともいるようで、なかなか厄介です。
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犬養首相が暗殺された五・一五事件では、実行犯の海軍青年将校らに同情が集まり、減刑嘆願運動が起こった。それがのちに、高橋・斎藤元首相が暗殺される二・二六事件の引き金のひとつにもなった。この前轍を踏んではなりません。
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特定の娯楽が吊るし上げられているのを見ると、「三密だから」というよりも、「この非常時に不要不急なものに耽けるとはけしからん」という道徳的な価値観が紛れ込んでいるようにも見受けられ、これはほかの分野にも簡単に応用されそうなので、いささか不安です。
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国葬で使われた音楽については、「国の鎮め」「悠遠なる皇御国」などよりも、最後のJ-POPメドレーのほうが注目すべきと思うんですよね。卒業式みたいで陳腐という指摘もありましたが、その陳腐さこそ大衆的動員を可能にするので。
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そういえば、今年は連合赤軍事件より50年ですし、みずからを正義と盲信し、一切の妥協・批判を許さない運動は、かならず暴走するし失敗するという、普遍的な話につなげていきたいですね。。
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「竹槍では間に合はぬ」と指摘されて怒り出す国務大臣なる存在を、リアリタイムでみられるとは思いませんでした。。
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スポンサーじゃないので言いたい放題。メディアはこうでなければ。。
垣間見える商業五輪の醜さ スポンサーで成り立つ聖火リレー:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/102034
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真珠湾攻撃について、直前に日米交渉がまとまったら攻撃を中止せよとの指示にたいして、現場の指揮官や幕僚が「無理」「士気にかかわる」「出かかった小便はとめられない」と答えたという話がありますが、五輪もそんな感じになってまいりましたね。。
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それにしても、日本政府が『いつまでも先進国と思うなよ』という著作の準備でもしているのかと思うほど、五輪関係は本当に日々どうしようもないニュースが入ってきますね。。
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今般の戦争を受け、ロシア音楽までキャンセルされる事例もあるらしい。明らかにやりすぎ。帰京したらロシア料理でも食べに行こう。
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「空気」が支配するこの国では、gotoキャンペーンは補助金云々よりも「旅行していい」というお墨付きの面のほうが実は意味が大きく、逆に今回の東京除外は、各地の「自粛警察」にゴーサインを出したようなもの。連休中は、なにか事件が起きないか心配です。。
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この動画について、気の利いたことをツイートしてバズっても、一週間後には誰も話題にしていないのは目に見えているので、それよりも、粛々とこの手の事案を集めて年表化する、つまりフローよりもストックに重きを置く、ということに最近注力しています。先日の放送でもそういうことを述べました。
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毎度思うのですが、「好きなアーティストが政治的発言して残念」って新鮮でいいですよね。こちらは、好きなアーティストがみんな戦争協力しているのがデフォルトなので。
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こんなことまでするなら、いまからでも五輪やめればいいだけだと思いますよ。。
西村大臣「金融機関から働きかけて」発言、撤回せず 飲食店の酒類提供巡り 自民党幹部「誤解招く」と注意要請:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/115615
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『中央公論』のキャンセルカルチャー特集、すごくよい。被害者でもないのに被害を代行する便乗者、炎上が怖いという事なかれ主義、ぜんぶ批判されている。これが出てくるまで、ずいぶん時間がかかったものだ。。
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東京オリンピックは、たしかに負の感情でわれわれをひとつにしている感はある。これがUnited by Emotionか。
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政治と音楽の話ですが、「軍歌の覇王」と呼ばれた古関裕而の評伝『古関裕而の昭和史』は、「軍に命令された」でも、「嬉々として軍歌を作った」でもなく、経済事情などから「軍歌を作らざるをえない状況に追い込まれていく」という怖さを、契約書や印税計算書などを読み解くことで解明しています。
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禁酒云々は、科学というより、空気への働きかけ。なんとなくヤバいぞ、という雰囲気を作り出すための。これもなんども繰り返していてひとびとの感覚が麻痺しているので、だんだんと過激なことをいうようになっている。そして空気を読むことに長けたポピュリスト首長がやはり前に出てきてしまう。
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ところで、某保守系雑誌をチェックしていたら、さきの大戦突入をめぐる政治家や軍人の無謀さ、無計画さを解明した名著の著者が、「ピンチはチャンス!」「日本人は空気ですぐ賛成に回る!」と東京五輪については猛烈推進の立場になっていて、さすがに笑ってしまった。歴史の教訓とは。。
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よくこれで収拾がついたなあと思うのですが、収録場所が料亭で、みな他人が話している間は食事していたので(当時はおいしい料理が貴重)、静かだったらしい。このあたり、今月の『文藝春秋』にまとめてあるので、よかったらみてみてください。
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すべて終わったあとに、一億総懺悔みたいな空気にならなきゃいいなと。まずもって招致した人間の責任でしょう。