551
「酒呑童子さん、ありがとうございました」
マシュが深々と頭を下げる
「ええのええの、それより旦那はんのとこいったってやあ」
マシュが去った後、酒呑童子は血塗れの手を舐め独りごちた
「ああ、甘いわあ、役得役得、うふふ」
552
戦闘中
酒呑童子がドラゴンと対峙
大剣を弾かれ、首を刎ね飛ばされた
「酒呑!!」
「まぁ見とき、旦那はん」
飛ぶ首が嗤い、ドラゴンの喉笛に噛み付き
その瞬間
首の無い体が宝具を発動、首ごと酒に沈めた
「見惚れたやろ?」
首の無い酒呑が言う
「はい…!」
(…でもどこから声だしてるんだろ)
553
#FGO
ジャックザリッパー
「おかあさんたち
みーーーーーつけた」
554
#FGO
サロメと藤丸立香の別れ
「さようなら!
決してヨカナーンではないけど、とっても素敵なあなた」
555
「サーヴァント、召喚に応じ参上したっす。じゃ…」
目の前のマスターが号泣してるのを見て動揺するマンドリカルド
「も、もしかして期待はずれっすか!?」
「ううっ、違うのあなたにきて欲しかったの、でも、そうだよね、あなたは『あの時』のあなたとは違うんだよね」
『グッバイ、マイフレンド』
556
ボス戦
宝具で焼き払われる
前衛も後衛も全滅
「令呪を持って命ずる!」
藤丸立香の声が響く
「皆、戻ってきて!」
サーヴァントが復活
「重ねて命ずる!魔力装填!」
NPが満タンになる
「重ねて命ずる!絶対に勝って!!」
サーヴァント達は頷く
そして忠実にマスターの命を遂行した
『令呪三画』
557
藤丸立香はオベロンの第三スキルを使いたがらない
必要な時は謝りながら使う
「ごめん、ごめんね」
「オベロンごめん、お願い」
ある日あまりにムカついて胸ぐら掴んでやった
「マスターが!サーヴァントに!謝んなよクソが!!
お前達が生き残る為に手段なんて選ぶなよボロボロの癖に!舐めるな!」
558
#FGO
ゴッホ
「嘘、うそうそうそ!!全部が嘘!
あはは!今日は世界が嘘だらけ!!ゴッホだって嘘だらけ!!
あはは!あはは!あああああああ!!!」
559
藤丸六香、あだ名で呼ぶほどきっとサーヴァントと仲良かったんだろうなあ
人理も修復して、異聞帯だっていったんだろうなあ
こんな藤丸がたくさんたくさん溢れているのでしょうか
560
「私は藤丸五香、藤丸立香の「いつか」が私!」
「俺は藤丸四香、死んでしまった哀れな立香!」
「僕は藤丸三香、見つからなくなって消えた立香!」
「わたしは藤丸二香、不吉で呪われた悲しい立香!」
「最後は藤丸一香、人でなくなった藤丸立香」
「「「「「全員全員、失敗した!!」」」」」
561
「藤丸立香はね、
選択肢を間違えちゃいけないの
些細な事でも
間違えた立香は
『藤丸立香』じゃなくなるの
どうやったら藤丸立香じゃなくなったって気付けるかって?
負けた時、人理修復、異聞帯攻略ができなかった時
その時やっとわかるの
「ああ、私は違ったんだ」って」
『主人公の条件』
562
「皆さ、藤丸立香は間違えても令呪や石でコンテできると思ってるでしょ?
違うんだよ
あの瞬間に「負けた誰か」が切り離されるの
本体は気づかないだけで、藤丸立香じゃない何かは令呪を失い永遠に彷徨う」
「あなた今までいくつ彼らを生み出した?
数えきれないよね!
だって私もその1人だから!」
563
「君はどこで?俺キャメロット!」
「あーあそこキツイよね、私オリュンポス」
「俺は夢から覚めなかった」
「私はカルデア襲撃で撃たれちゃった」
「俺はORT」
「おしかったじゃん!私なんて嫌になって逃げようとしたらサーヴァントに殺されちゃった!」
「あー気持ちわかるな」
『藤丸立香の墓場』
564
「…みなさん、すごい、ですね
私なんて冬木に行って、全く動けなくて、そこでマシュもやられて、終わっちゃいました、あはは、うう、うえっ」
「そうだよね、怖かったよね」
「辛かったよね、皆同じだよ」
「でも頑張ったよ、私達」
「誰も褒めてくれないからね、せめて俺達は俺達を褒めないとな」
565
「令呪も、お気に入りのサーヴァントも、マシュも、自分が存在したことも、何にも残らないんだから」
「せめて『いないことになった誰か』同士、話くらいさせて貰わないとね!」
「そうそう、俺達恨んではないから」
「私達は終わっちゃったけどさ」
「「「「生き残れ藤丸立香、コノヤロー!」」」」
566
マシュだけサポートの新米カルデアからフレンド申請がよくあり
大抵承認しているのですが
多くはそこからログインがなく、
すぐ最終ログインが〇〇日前とかになるんですよね
そこのカルデアに思いを馳せたりします
ひとりぼっちのマシュはどんな思いなんだろう、そこの人理はどうなったんだろう
とか
567
「はじめちゃーん!修練場行くから付き合って!」
「わかったわかった」
「お姉ちゃん高難易度一緒にいってよー」
「分かりました、お任せください!」
「燕青!行くよ!」
「あいよ!」
「さあ、皆今日も頑張ろう!」
タイトル
『ある藤丸立香(だったもの)の
最後の日の会話』
568
立香は将来何がしたいの?
「俺実は看護師になりたいんだよなあ」
「私は手に職つけたくてそっちの進路にした」
「わたしは〇〇大行きたくて猛勉強中!」
「俺は就職しよっかなーとか思ってる」
「「「「とりあえず、献血いくか!」」」」
『バイバイ、藤丸立香の日常』
569
「私は藤丸六香!今日はエイプリルフール!立香をギャフンと言わせてやろうエリザベーブ!」
「あいつら遅いな…トウモロコシ畑で迷ってるのかな」
「せっかく用意したのに、どうして来てすらくれないの!」
「やだ、終わっちゃう
奇跡みたいな1日が終わっちゃうよ!」
『だって忙しかったんだもん』
570
#FGO
酒呑童子
「うふふ、うちの首 刎ねにきたん?」
571
藤丸六香は大切な支えを失った立香
「そう、いつも一緒だった
終局特異点で消えちゃった時だって、戻って来てくれた
ワイバーンの爪からも、騎士の剣からも守ってくれた
あなたがいなくちゃ私は、私は…
結局負けちゃったよ、ごめん」
『マシュを失った藤丸立香が藤丸六香なのではないかという考察』
572
「君さあ、マシュを1人の人間だって思ってないでしょ」
「オベロン…」
「過保護も行き過ぎ、お人形とでも思ってる?」
「そうじゃない、そうじゃないんだよ」
だってあの子は瓦礫で死にかけていた
だってあの子は私の前で燃え尽きて消えてしまった
「あの子は私にとっては
『死んでしまう子』なの」
573
(こんなガキに何が出来る?)
(Aチームがいれば…)
(ただの一般人の癖に!)
(ああ、ここもこんな感じなんだ)
「どしたの?キャスター」
「いいえなんでも!」
(あー、思い出すなあ、キッツイなあ)
『初期カルデアで
妖精眼で、職員の考えが否応なしに見えてしまうキャスターアルトリア』
574
「藤丸君、君しかいないんだ!」
(はー、ガッカリ)
「期待してるよ、はやくサーヴァントを沢山召喚しておくれ!」
(そうじゃなきゃ価値ないよ君)
(はぁ
怒鳴ってやりたい、ふざけんなって)
「食堂いこっか!」
(…私、色々思われてるんだろうなあ)
(マスターはそんなに鈍感じゃないのに)
575
#FGO
FGOホラーゲーム
入手
『マシュの写真』
解説
マシュがメリーゴーランドで笑っている写真だ。しかしこんな所に行った覚えはない。ONIランドとも時系列が合わない。どういうことだろうか。
見ていると写真からマシュのどこか幼い笑い声が聞こえる。