(承前)地下鉄サリン事件の時、解毒薬のPAMは首都圏にあるだけでは全く足りませんでした。 薬卸業者は社員を東京行きの新幹線に乗せ、新幹線の停車する各駅でその周辺でかき集めたPAMを受け取らせ、東京へ必要な量を運ぶという決断をして、東京にPAMを届けました。
(承前)さらに自衛隊も化学兵器が使用された際の為に備蓄されていたPAMの放出を決め、東京へと送りました。 そのような薬卸業者、自衛隊の協力もあり、東京でのサリン中毒患者の治療は可能になりました。 また自衛隊の医官は、治療に対するアドバイスも行いました。
(承前)有機リン中毒の治療薬PAMは、農薬などの中毒だと1日2本使用するが、サリン中毒の治療には2時間で2本が必要。 あれだけ大量の被害者の治療に必要なPAMはまさに想像を絶する量です。それを集めるのは本当に大変だったと思います。 まさに日本中の協力なくしては不可能でした。
(承前)地下鉄サリン事件で要請された患者全員を受け入れるという決断をした聖路加病院は、 院長の日野原先生がかつて東京大空襲で病院に入りきらない患者が亡くなるのを見た苦い経験から、大災害に対応できる造りにし、対応の準備も出来ていた。 そのことが多くの人命を救ったんだと思います。
(承前)地下鉄サリン事件の際、外来をストップして患者全員の受け入れを宣言した聖路加病院、 有機リン中毒と見抜いて解毒剤PAMの投与を始めた医師、 PAMの在庫を日本中からかき集めた薬卸業者、 備蓄のPAMをすぐに提供した自衛隊。 どれが欠けても被害はもっと大きくなったはずです。
(承前)現在のコロナ禍は、地下鉄サリン事件以上の未曽有の事態だと思います。 ただ、きわめて有効のワクチンの開発もあり出口も見え始めました。 地下鉄サリン事件で多くの方々が協力して可能な限り被害を抑えたのと同様、 コロナ禍も力を合わせれば乗り越えられるはずです。 頑張りましょう!
何度も言いますけど、ワクチンの効果が現われはじめるのは、初回の接種から約2週間後です。 十分な効果が出るのは、2回目の接種から約1週間後です。 また100%発症を防げるわけではなく、約95%発症を減らし、重症化も極めてしにくくなります。 a.msn.com/01/ja-jp/BB1eN…
陰謀論に加担するのは出版社としては危険ですよ。 FDAは正式に『現状ではイベルメクチンをcovid19の予防・治療に使うべきではない』と声明を出していますし ここで挙げられている米国の医療団体は『ビタミンCが新型コロナに有効』等、根拠のない主張をしている団体です。 news.yahoo.co.jp/articles/60bae…
世界最速でワクチン接種が進んでいるイスラエルですが、 経済再開を進めているにもかかわらず凄まじい勢いで新規感染者が減少してきています❗ このままなら、1、2ヶ月以内の正常化も見えてきます。 ちなみにイスラエルで主に流行しているのは最近、国内でも増え始めている英国変異ウイルスです。
国会議員ともあろうものが自ら事実を調べようともせず、 週刊誌の情報を鵜呑みにし、 パンデミック終息に尽力している海外のメガファーマを『鬼畜の所業』などと口汚く罵るのですか? メルクは商売敵であるファイザーのワクチン生産に協力し、それは間接的に日本のワクチン確保の助けになるんですよ。 twitter.com/kharaguchi/sta…
『事実としたら』って、それくらい調べてから発信してよ。 腐っても国会議員でしょうが。 代議士が裏もとらずに、脊髄反射で海外の大企業の名誉を毀損していいとでも思っているの? twitter.com/kharaguchi/sta…
医療関係者が必死にワクチン等の情報提供をしているのを見て 『無償であんな面倒なことするわけない、製薬会社と癒着している』 と言う人がいますが、我々はやります。 公衆衛生を守ることは医療従事者の使命です。 百年に一度の公衆衛生の危機に際し、医療従事者は損得勘定を越えて活動しています。
いや、エピネフリンとアドレナリンはまったく同じ物質なんだけど…… エピネフリンは米国の呼び方で、アドレナリンが英国の呼び方っていうだけで…… twitter.com/kokorozashite/…
さて、今年度もあと1週間程になったので、今シーズンの感染症さんたちのスコアを見ていこうかと思います。 インフルエンザ:死亡 手足口病:死亡 ヘルパンギーナ:死亡 RSウイルス:瀕死 という結果になりました。 マスクや手洗いなどの感染予防を徹底すると、ここまで感染症って減るんですね。
この1年のデータで、新型コロナ感染のリスクを上げる行為は 『同居家族以外とのマスクなしで会話』 と、分かっています。 逆に言えば、それさえしなければ散歩しながらの花見や、マスクしての買い物などはそれほどリスクは高くありません。 それを頭の隅に入れて行動して頂ければと思います。
恐ろしい話なんですが、4月以降、全国の病院の新型コロナに対する診療機能が著しく低下する可能性があります。 『今年度までは頑張る!』と決めて新型コロナの治療に当たっていた医療従事者が燃え尽き、3月末で退職するケースが少なからず生じているからです。 どうぞ、感染予防を徹底して下さい。
少なくとも、実際に新型コロナ感染症の治療に当たっている医療従事者で、 『コロナはただの風邪』 なんて言っている人は一人も見たことありません。 みんな、 『あれはヤバい』 『マジで怖い』 『本当に厄介』 と口をそろえています。 現場を見ていない人の楽観論を信じるのは危険だと思います。
『医者のくせに新型コロナなんか怖いのかよ』とご意見を頂くことありますが、違うんです。 医者だからこそ怖いんです。 医学知識があり、色々な感染症を診察してきた経験があるからこそ、 新型コロナの性質を知れば知るほど、どれほど厄介か理解して暗澹たる気持ちになるんです。
マスコミの方は『両論併記が重要』とお考えのようですが、それは政治など絶対的な答えはない分野の話で、 ワクチンの有効性など、データではっきりと答えの出る科学の分野には当てはまらないと思います。 宇宙から見た地球の写真を載せるとき、わざわざ地球平面論者の話で両論併記しないでしょ?
そういえば、今日が今年度最後の外来なんですが、この一年、毎年数十人~数百人は診ていた 『インフルエンザ』 『手足口病』 『ヘルパンギーナ』 をとうとう1人も診ることなく終わりました。 ある意味、マスクと手洗いの重要性を壮大な社会実験で証明できた1年でしたね。
『感染対策をした飲み会』 とかいう不穏なワードを最近耳にするんですが、 それって、 『とんかつ大食いダイエット』 くらい矛盾した言葉ですからね。 新型コロナ感染の最大のリスクは、やはり飲み会です。 どうか、花見の宴会、歓送迎会は今年は可能な限りお控えくださるようお願いいたします。
前にも書きましたが、3月末で新型コロナ診療に燃え尽きて退職する医療従事者がかなり出ます。 そもそも医師は極めて病院間の異動が多い職種なので、4月は病院のシステムになれず、診療のキャパが低下する傾向にあります。 皆様、何卒花見などでの宴会は避け、感染を防いでご自身を守ってください。
この一年、最も医療現場の人間の逆鱗に触れ、 ワクチンは無効どころか危険とデマをばらまき続けて、公衆衛生を危機に晒し続けている自称医療ジャーナリストを持ち上げる時点で、 新型コロナの医療政策について一切口を出して頂きたくない。 あの人物のデマでどれだけの人が苦しみ、命を落としたと? twitter.com/kharaguchi/sta…
重火器が手に入らない日本では、大量殺人が起きても犠牲者十数人で犯人はすぐ逮捕されて死刑を宣告されるのに、 自称医療ジャーナリストや癌放置論者のように、公共の電波や出版物で医療デマを大拡散すれば、 間接的に数百~数千人以上の命を奪えるうえ、罪に問われることもなく金儲けができる矛盾……
イスラエルですが、どんどん規制緩和し経済再開を進めているにもかかわらず、 この1ヶ月で1日での新規感染者数が1/10程度まで減少してきています❗ 毎週ごとに感染者が半減する勢いです。 まもなくイスラエルは経済活動を完全に正常化させり予定です。 ワクチンの効果が凄すぎる❗