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全然誰でもよくなってない >警視庁によりますと、調べに対して容疑を認め、「幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった。誰でもよかった」などと供述しているということです。
www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
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刃物を振り回した人に「かわいそうですね、話を聞いてあげましょう」とかいうの、気持ち良さそうですけど、あんまりやってると「刃物を振り回したら話を聞いてもらえる」という前例が出来てしまいそうで嫌ですね
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「気持ち良さそうですけど」というのに悪意を込めてます
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僕はこういう場面で「彼らの話を聞いてあげるべきだ」みたいに言ってる人の何割かは、自分自身の感情を理解しろというのを周りくどく言ってるだけだと思ってます
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人間の命の大切さを伝えるのに他人の視点を介する(親がいるとか友達がいるとか…)説得は、自分は誰にも大切に思われてないという人にとってますます自分の命が希薄に感じさせるものになるので、普通に「人の命はその人から奪えない価値だ」というふうに人権意識を普及してほしい気がしますね
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昔のメディアでやっていた犯罪者の「共感できなさ」を強調して「自分たちとは違う種の人間だ」と思わせる手法(たとえば犯人の自宅に大量のオタクビデオが…)が批判されてできなくなっているためか、今度は「こんなに共感できる犯人」という反対の表現が目立ってるように思えますね。
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弱者切り捨て系の言説を支持してる人は、それに実益があると思ってそうしてるので、人道に反するとかの側面を強調してもあんまり意味がなく(どころか、人が損すると自分が得するとさえ思ってるはず)、単に実益がないという方向で説得するしかない気がする
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「一般的には世の中ではよくないとされている思考を、自分の実利のために感情を無にして(あるいは感情に流されずに)取り入れてる自分かっこいい」みたいなのもありますよね。
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「こんなことを言うなんてひどい」と言われると「ひどいと言われるような思考を普通にしてる俺って異端?」みたいにますます気持ちよくなってしまう人の存在、よき人々には想像できないのかもしれない
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たとえば「男が悪い」と「女が悪い」、あるいは「老人が悪い」と「若者が悪い」だけでも全人口がカバーできるように、「差別(偏見)はよくない」というのは、必ずしもマイノリティを守るだけの概念でなはくて、「最上階級が器用に全体に抑圧をかける良い手段になってるから」という側面もあると思う。
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恋愛や、ましてや結婚・共同生活などという至難の業を、自分の心の世話をできない人がこなすことなんて不可能に近いと思うんだけど、それに反比例して「自分の心を世話してもらうこと」自体を暗に目的化したうえで恋愛や結婚を渇望しているように見える人が多い。
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「自分が不幸なのは恋愛対象が存在しないからだ」というような、存在すらしない対象に自分の不機嫌の尻拭いをさせているような人が、実際に恋愛をして(もろもろの不満を相手のせいにしてモラハラとかせずに)長期的な円満な関係を築いて幸福になるなんていうことがあり得るんだろうか、と思う。
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昔、なにか記事を書いたときに「こういう"面白い"書き方をする人には気をつけなければいけない」と言われたことがあるんだけど(皮肉だろうけど)、あれは的を射てると思う。実際、ものごとを"面白く"描写する人は細部をすっ飛ばしたり捻じ曲げて強引に結論に持っていく技術を持ってることが多い。
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反対につまらない人が正確だというのではなく、「面白いな」と思ったり「そうだそうだ」と快哉を叫びたくなるような瞬間に逆に「この人には気をつけたほうがいい」と考えるようなブレーカーがあった方がいい、という感じ。つまらない人は少なくとも、そのつまらなさで人を欺くということはしない。
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もしかすると、飛躍を含まない、偏見や、過度の一般化や断定を一切含まない文章は概して「つまらない」という言い方もできるかもしれない。何かに詳しい人はものごとのある側面を論うときに別の可能性も残して書く場合が多いけど、そういうのって「エンターテイメント」としてはテンポが悪いから。
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いわゆる陰謀論とかって、見たことある人は分かると思うんですけど圧倒的に「面白い」ですよね。あらゆるものやことがたったひとつの相関図の中で説明できる。これは現実には真似できないですよ。現実には意味のないこと、無関係な二つのもの、何も示唆しない出来事が多すぎる。
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もちろん「現実に即した、正確な文章はつまらない」という一般的事実を言ってるのではなく、単純化とか省略を含むものは概して含まないものより「面白いと感じるようになっている」だけで、主観の問題なので「飛躍を含まない、執拗なまでに精確な描写」のほうが面白いと感じる人もいるはず。
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こういう、意図していない読み方をされないために注釈を付加するのもつまらない。
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「今の自分が言っていることを40,50,60歳になった自分がそのまま言ってもキツくないか」という確認を30代のうちに始めておかないと、ゆでガエル式にある日気付いたらもう手遅れになってると思う…
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いや、そこそこ年行ってる人の軽口で「ああ、この人が20や30だった時にはこれが成立してたんだろうな」と感じることは少なからずあるではないですか。しかも、若い時に魅力があって周りにチヤホヤされてたような人ほどこういう落差が出やすいというのは恐ろしいですね。
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これは来てる服とか趣味とかそういうことではなくて、「若さゆえに一般的な良識(人を悪く言ってはいけない、とか当然のこと)を身に着けていなくても許されていたものがある日なぜか許されなくなり、手遅れになってからはじめからダメだったということに気付かされる」みたいな話です
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これは愛の恐ろしさですよね、愛されているがゆえに「あの人にはこういうダメなところがあるけど…」と補正をかけて許してもらえたものが、そのまま仇になってシンプルに「あいつはダメだ」となるタイミングが突然やって来るなんて、誰も教えてくれないじゃないですか
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こう、問題行為の多い人というのはけっこう「自分はかわいい/愛されている」みたいな意識があって、確かにその補正で見るとかわいらしいとかお茶目なとかいう表現ができるんだけど、補正を外すと単純にモラハラや恫喝になってることがあるんですよね。この認識の違いは誰にでも起こりうるので怖い。
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いわゆる老害叩きで叩かれる老害なる人ってほとんど「老いている」のではなく「精神的には幼いまま老化だけを経験している」人ばかりだと思うので、自分の皮膚がつやつやなのを良いことに老害叩きをしている若いだけの人もまっすぐそこに向かってると思う。
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人権意識を欠いた人の人権意識を欠いた行い自体を問題にするより、その人の文体や表面的な気持ち悪さを面白がって、「俺がこうなったら射殺してくれ」みたいにひたすら印象のレイヤーで消費している人たちを見ると、面白くないことは面白がらないほうがいいな、と思う