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大体術後でも補助循環装置とかその手のものに繋がれている子なんて、ちょっとの事でスグ方々から出血して要輸血状態になるし、病棟に移って来ても「ごめん、血液検査しすぎて貧血にしてもうた」そんな理由で輸血する羽目になるし、あの赤色のパウチを何度見た事やら、ありがとうございます、ホント。
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「いい人だと思ってたのに!」
「助けてー!ここで飼ってください!」
「カイガー!」
砂抜きしたアサリを煮立った鍋に投げ入れるその時に絶対息子娘①娘②が3人して謎のアテレコをしてくるのでとても作りにくいし火の近くに来ないで欲しいしお前達もボンゴレにしてやろうか。
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子供を産んでから10年超、それがほぼ全部軒並みそこそこやりにくい手のかかるタイプの子ばかりで、やりたい事も行きたい場所も「来世の楽しみに取っておく」というのを口癖に全部に蓋をしていたら最近天啓のように
「来世、虫やったらどうすんねん」
という言葉が脳内に降ってきた。
せやな。
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世の中には自分が理解できない事を理由の検証なしに指さして嗤う事に躊躇のない人がいて。それは紐に繋がれて歩いているように見える医療用酸素必携の娘②が遭遇する事で、この誇り高い娘②が成人なら先方は両頬殴打では済まないだろうと、最近は私が「医療用酸素です可笑しくありません」と言う。
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心疾患児の娘②の入園に際し、緊急対応指示書を書いてくれた主治医は娘②の幼稚園の卒園生で、その主治医の担任だったのはずっと入園について対応をしてくださっている先生で、かつての教え子が医師になり今この新入園児の命を守っている事実を喜び、そうやって人は繋がり世界は巡って今月末初登園決定
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スポ少の活動で、雨上がりのぬかるみだらけのグラウンドを走り回ってきた息子が帰宅してその扉を開けた時の第一声が
「どうも、パーントゥーです...」
パーントゥーは沖縄は宮古島、泥を纏った神様が島民に泥を塗り付けて厄払いをする奇祭。
とりあえず、一旦ドアを閉めた。
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夕方、一瞬スーパー行くだけなのに
「ママァァァー!イッチョイクー!」
「娘②は行けへんねんて!危ないから!」
「ねぇねと折り紙しよ!」
「ホラにぃにがおんぶしたる!」
「ママ!いいから行け!」
皇国の興廃この一戦にあり各員一層奮励努力せよ位家族中で大騒ぎしないといけないの超大変。
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長期入院を余儀なくされた子ども達は、致し方ないことですが外の世界を知らないで育ちます。春の風のぬるさも、夏の灼ける日ざしも、秋の金木犀のかおりも、冬のかさかさした空気も全部知らず、あるのは白い病棟の天井ばかり、そこに訊ねて来てくれる金色たち。
それは病気の子どものお友達。 twitter.com/sokidsJP/statu…
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新学期が本格的に開始し、今のところ恐怖「学校から息子くんやらかしました」入電が無いので安心していますが音楽の時間、合唱『翼をください』にひたすら
「レッドブル!」
の合いの手を入れていると本人が得々と報告しに来たので今週中に1回は来ると思います、電話。
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『毎日はいつも誰かの誕生日』
であることを知りそれがあまりにも素敵なことやと毎日
「今日は誰の誕生日?」
と聞いてくる4歳に、トレンドでKing Gnuの常田大希さんが今日お誕生日と知ったので「この人のお誕生日」と画像を見せたらなぜだか常田さんのお誕生日ケーキを買うことになったのですが。
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夫が息子に教える為に二次関数の問題を解いていて突然
「うわ!めっちゃ久しぶり!動いてんなあ相変わらず」
かつての親友にミナミの繁華街の人混みで偶然巡り合ったみたいに喜んでいてなんでどうしてそんなアイツが好きなの私は15歳の時あんなにアイツが大嫌いだったのに。
動く点P。
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3歳と近所を散歩中
『舗装用敷石の黒だけ踏んで歩く』
に挑戦している小学生の男の子を見た3歳が、それを真似して黒い敷石を踏んで歩こうとして転び、娘に気づいたその子が
「大丈夫?下、海やからな!」
気を付けてと言ってくれた。知ってる、おばちゃんも昔おんなじ事やったことあるよ。
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一応休校期間が「GW明け迄」になっているマイ地域、それで出された課題はそろそろ終わっているのかね小学生チームよと思ったら案の定息子が大ッッ嫌いな作文に相当な適当をかましていて
「題:六年生で頑張りたいこと」
「本文:生き残る」
わかるけど書き直して。
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娘にとっては手術室も幼稚園も
「ママがいない」
という点では全部同じ事らしく、登園を渋るようになった。泣きながら登園の自転車に乗る。でも今日は道中カブに2人乗りした男の子達が「大丈夫やでー」「泣くなー」と言って追い抜いて行って少し笑ってくれた。
ありがとう、2人乗りすんなよ。
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今日久しぶりに小児外来で会った主治医(その②)が、4歳の日焼けした手を足を顔を見て
「うわ、日焼けしてんなぁー」
と言ってマスクの下が丸わかりに笑顔だった。去年の春一時は死を覚悟した程の容態だった子が「せんせい!」と笑いながらみずいろのワンピースで廊下を駆けてきたもので。
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お薬をもらいに薬局に行ったらば年中さんくらいの、春みたいにからしい男の子が問診票を覗き込んで「これはなんてかいてあるん?」と聞いてはお母さんがそれを読み上げて
「お酒は毎日飲みますかって」
「飲みません!ヤクルトを飲みます!」
などいうのでそれは大変健康に良いことですね。
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4630万円のあの事件、起きた事すべては肯定できないけれど、あれが親や祖父母世代の収入を追い越すことができないままにホムセンでペットボトルを並べ日々の糧を得る若者のお金と世間への復讐なのやとして、これを映画化するなら私の中で主演は成田凌さん、監督は大森立嗣氏です、ご清聴ありがとう。
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心疾患児・娘②の主治医チームがオール小児循環器医、今この状況にあって最前線の精鋭部隊の一角を担うドクター達故に毎日ベランダから病院の方向を見ては娘②と
「先生たち大丈夫かなー」
「ダイジョブ、ナー?」
そう言っていたら今日はとうとう娘②が病院の方向に柏手を打ち始めましたよ先生。
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リアルタイム中学生の息子は、例えば下校時に、上級生を追い越しても怒鳴られないし、先輩に敬語なんか使わないし
「部活では皆、毎日楽しく野球やってる」
らしい。上下関係が馬鹿みたいに厳しかった平成初頭の中学生の私と全然違う、良い事だなあと思う。でも息子、アンタら野球部ちゃうやろ。
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娘②をデイサービスに連れて行ったら3歳位の女の子がアンタそれ何という風情で娘②の酸素ボンベとそこに繋いだ顔のカニュラを眺め娘②はその子の喉の気管カニューレをあんたこそそれ何と小首をかしげ見合った後2人手を繋ぎ
(まあいいわ遊びましょ)
(そうね)
2人で遊び始めて端的に言って可愛い。
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服用している薬の関係で、怪我と内出血はご法度の3歳に買うつもりはなかったのに、室内遊が限界で購入したトランポリン。本人は大喜びで飛び跳ねてお約束的にトランポリン外に飛び出し、丁度その真下に転がっていた兄に無事着地、腹で15㎏を受け止めた息子の最期の言葉が
「俺の屍を越えて行け」
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発達障害の息子と心疾患の娘②の状態が悪く娘①は放置どうしようも無く思い詰めていた時期に児相に
「私自身を通告します。助けて下さい」
と電話した事がありでも結局何も起こらずその時その状況を笑いに書き換えてツイートし続ける事だけが自分を支えていたので「書く」事には恩があるんです私は。
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息子の時
「夫を産んでしまった...」
娘①の時
「また夫を産んでしまった...」
娘②の時
「病気でもよく生きて生まれて来たね...オイまた夫の顔面の子か!」
3人兄妹全員私が己の腹で育てて産んでいるのに何がどうして何なのか誰も私に似ていない。
#出産直後の感想教えて