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4歳朝から発熱、活気食欲まあまあ、体温38.5℃、バイタル安定、日曜に熱発で救急外来に行くと過酷な発熱外来に回されて大変エライ目に会うので1日待とうとハーゲンダッツなど食べさせていると、上2人が
「死ぬ時は一緒やぞ」
ニセの桃園の誓いと共にスプーン持ってやって来る
アカンよ、解散して。
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4歳の風邪症状は本日一応シロとなったものの、主治医としては
「今の状態がピークアウトするまでは娘ちゃんみたいな心疾患児はなあ…」
で自主休園決定。苦渋の決断ではあるけれど、もしものことがあったら母は4歳の生存のために尽力してくれている全医療者の前で腹を切らねばならんのよ。
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4歳、人間位の大きさの生き物は実は言葉を話すと思っているフシがあって散歩中に一緒に信号待ちをしたゴマおはぎ色の秋田犬に
「なんさい?」
「むすめちゃんは4さい」
こそこそと話しかけて犬さんは「えっ?ぼくしゃべれません」の表情でやや困惑し飼い主のオトウサンは密やかに微笑んでおられた
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子どもの粉ミルクを調乳している時によく起きた
「アレ...今何杯目やった?」
という短期的な記憶喪失は育児中の疲労によるものだと思っていたのに生活に乳児の気配のなくなった今も朝コーヒーを淹れていて
「アレ...今豆何杯入れた?」
という事が頻回に起きるのはもしかして。
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ここ最近ちょっと多忙だった中1が
「俺は今日、ご飯とトイレ以外でベッドがら降りへん」
そう言い放って本当に食事とトイレ意外はずっと2段ベッドの上に転がってゲームをして漫画を読んで本当に降りてこないのが本当に中学生人類という感じ。自堕落だし、無為だし、羨ましい。
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今日、大学病院での採血の時4歳が
「ひとりでだいじょうぶ」
と私の手をさっと放し、迎えに来た看護師の手を握って処置室へ行き、私は逃げないと決めたひとの背中はかくも強いものかと思ったのでした。
去年の術後「この子はとても強い子ですよ」と仰った、娘は本当に強い子に育っています。
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もしかして今4歳の娘が小児病棟で手術の順番を待っていた時期に臨床教授に引率されて来ていた医学生さん、人見知り真っ盛りの娘が白い集団を見て泣いたのを
「オイ、オマエのせいやぞ」
と教授の背後で小突きあっていた彼等はこの2月国家試験ですか、あの後娘に本気で謝ってくれた彼等、頑張って!
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携帯に市内警察署からお知らせのくる設定にしているのですけれど、さっき中学校付近に不審者が出たと通知が来て「にぃにの学校の近くに変な人が出てんて」と休園中退屈を極める4歳に言ったら
「ヨーシ!たおしにいこう!」
って箒を逆手に持って構えてるんですけど、いいから大人しくしてて、な?
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生協、先週発注したものが今週届くので、それは先週の自分の心象風景そのものというか『もう1月は自主休園で4歳を守るしかない』と決めた先週の注文分で冷凍庫が閉まらないほど冷凍食品が大量に来てしまったし、チョコレートは大袋入り、あとなんでだかでっかいバナナが2房来た。
落ち着いて、自分。
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幼稚園再開の見通しが立たないままに普段なら台所で立ったまま何かを口に放り込んでいるだけの昼食は今日も4歳と学級閉鎖中の10歳と3人一緒。昨日の晩のお菜に卵焼きを足しただけのお弁当を
「いっしょにたべるとたのしいね!」
と言ってはしゃぐ4歳が今、私と10歳の世界を救っていると思う。
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10歳、昔から大層おとなしくて人見知りで、そんな子を色々くどい兄と妹に挟んで苦労させて申し訳ないのうと思っていたのに今日一緒にお昼を食べながら実は
クラスで3番目の早食い
ご飯は2回お代わりしてる
デザートジャンケンは絶対参加
なんやでと教えてくれてとても頼もしい娘に育ってた。
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世間があまりにもやばいので、やばいねえ、ほんまにやばいよなと12歳と言い合っていたのだけど、今、君にとって最近の一番やばいニュースは、妹2人が絶賛休校休園中のコロナのアレやろうけど2番目は何よと聞いたら
「うまい棒値上げ、10円から12円に」
12歳、そのままのびやかに育て。
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散歩から帰宅して「ネムイ」と言い出した4歳の腋下に体温計を突っ込んだらハイ発熱37.7℃。
本人は寝てしまったし、とりあえず一晩様子見だろうけど主治医のクリニックは今発熱した患児で飽和していて「今来んほうがええ」らしいし動揺して北菓楼の開拓おかきをほぼ一袋食べてしまったんだこの俺は。
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昨日発熱の4歳、平熱ではあるものの活気なくお腹も壊してずっとソファで寝たまま。
なのにお昼は絶対食べるらしく介助付きの側臥位で上手にうどんを食す。それで思いついてつい
「寝ながらうどんを食べた人は生きていけるわ」
などと言ってみたけど「はぁ?」という顔。
はやくよくなれ。
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先週4歳は体調不良で10歳は学級閉鎖。状況が悪いですねと訪問看護とリハをお休みしたら、4歳はずっと看護師さんとOT・PTさんを玄関で待っていまして。先日訪問医療を巡っては戦慄するような事件があって、現場の方は暗澹としたお気持ちでしょうが、利用者は待っていますので、待っていますから。
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今日北京オリンピックの開会式だねと言う話から
「俺ら、平昌の時は大変やった...」
「大変だったねえ、私が年長の時」
あれから4年。という兄姉の話題に入れなくて『仲間はずれにされた!』と怒るアナタこそが当時NICUにいたのであって、肺炎で危なかった妹の無事を2人はずっと祈っていたのです。
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近所のパン屋に今日は焼きたてのぶどうパンがあって皆それに並んでいたのだけど、私の前で順番を待っていたスーツ姿のお兄さんのスマホが鳴って
「ハイ、もう向かってます今駅です」
そう言っていた割に会計後店の外で焼きたてを嬉しそうな顔で齧っていた。
なんか、そんな感じでいいのかもね。
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この数年、私の周囲では脆くて小さな命が静かに消えてしまうことがあまりにも多くて、しかし当たり前だけれど健康な大人の命だって有限なのであって、才能ある、言葉と共に生きている人もそれに殉じるようにしていつか彼岸に渡るのだと、そのことにとても驚いています。
でもね、54歳は早いですよ。
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周囲の大人と兄姉に何をしても「すごい」「えらい」と褒められすぎな程褒められて育っている4歳は鋼の自己肯定感と共に
「誰かをえらいこと褒める」
能力を桁はずれに持っていて、私なんかはリモコンの電池を入れ替えただけで全力スタンディングオベーションで褒められて日々を暮らしています。
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