英国民投票。離脱派の予想以上の勢いにBBCでは、英国がロンドンとロンドン以外とに分断されているという分析が出ています。エリート層への抵抗が、離脱票につながっているという見方です。米大統領選のトランプ、サンダース現象と同様の動き。なぜか日本にはそういう動きがあまりないように思います
G7首脳宣言、日本政府の翻訳にもすりかえがあります。英文はGlobal growth remains moderateが景気認識主文で、最後に「一方で弱い成長のリスクが残っている」との付け加えがあります。翻訳は「世界的な成長は、低成長のリスクが残る中、」とあり、順番がおかしいです
安倍首相。危機に陥ることを回避するため、G7首脳宣言で、すべての政策対応を行うことで合意した、という趣旨の発言をしました。宣言はreiterateという表現で、これは「繰り返し言うが、」という意味です。いつも通りの文句を繰り返しただけの宣言で、大きなリスク、とは全く異なります。
続き2)G7首脳が反対し、宣言にも盛り込めなかった内容を安倍首相が勝手に解釈して自国の政局に使うことは、議長国として恥ずべきことだと思います。FT、ロイターなどは首相が奇異な経済認識を示している理由について、消費増税延期を正当化するため、と報じています。世界は既に見透かしています
続き1)G7やG8、G20声明を10年以上取材してきましたが、今回のG7声明は、成長が弱まったときに使う普通のバージョンで、「大きなリスク」という趣旨ではありません。FTなどによると、安倍首相の景気認識に、キャメロン英首相と、メルケル独首相は明確に反対したそうです(続
安倍首相「世界経済が大きなリスクに直面しているという認識を世界のリーダーと共有した」と会見で言っていますが、G7首脳はそんな認識は共有していません。英文のG7首脳宣言は「世界経済の成長は緩やかで、潜在成長力を下回っている。一方、弱い成長が続くリスクがある」と言っているだけです(続
オバマ大統領の平和記念公園でのスピーチ、非常に力がこもった演説だったと思います。we listen to silent cry 私たちは沈黙の嘆きを聞いている。事前に言われていた短い所感ではなく、力が入ったスピーチで、歴史に残る演説だと思います。オバマ氏の厳粛な表情も印象的でした
伊勢志摩サミットで、国際メディアセンターに来ています。メディアセンターでは、ライブの中継映像が流れています。いま、オバマ大統領が乗る、エアフォースワンが中部国際空港に到着しました
オバマ大統領の会見。CNN記者のこんな質問が印象的でした。「多くの米国人はこういらだっている。『米国は世界最高の軍隊を持っていて、ISへの対処では他国の支持も得られるのに、なぜあのろくでなしどもを排除しないのだ』と」。パリ同時テロを契機に米世論が変わりつつあるように思います。
パリのテロ。米欧メディアはISの関与を疑い、米国などで同様の事件が起きる可能性を論じています。安保法で米国側に立って集団的自衛権を行使する準備を整えたということは、日本や日本人もリスクにさらされることを意味すると思います。なのに朝のテレビでいつも通りの料理やバラエティー。残念です
パリのテロ。CNNは、犠牲者が少なくとも149人と報じ始めています。津田さんがご指摘のように911以来のテロ事件が進行中なのに、日本のテレビは定時ニュース以外はほとんど報じておらず、他の主要国メディアとの間で大きな落差を感じます twitter.com/tsuda/status/6…
安倍首相のヤジを聞き、妻が「また女性にヤジ。女性蔑視だ」と怒っていました。たしかにヤジを浴びたのは蓮舫氏と辻元氏でいずれも女性。ツイッターでもそうした指摘が数多く出ています。「女性が輝く社会」をうたいながら、なぜ自身は活躍する女性を野次るのか。首相は説明すべきだと思います
テレビ中継を見る限り、本当に強行採決でした。憲法違反だと多くの専門家が指摘する法案が強行採決で可決されることに異常な感じを受けます。戦後の安保政策を大転換する極めて重要な法案を「国民の理解が進んでいる状況ではない(首相の発言)」段階で可決してしまうのはあまりにおかしいと思います
10日に発表されるノーベル平和賞。オスロの予想サイトの受賞候補トップに「日本国憲法9条をもつ日本国民」があげられました。昨日まではトップの位置はローマ法王でしたが、それが「日本国民」に差し替えられました。あくまで予想の話ではありますが prio.org/About/PeacePri…
スコットランドの住民投票。独立の否決が固まりました。全32地区のうち、いま発表された30番目の地区 Fife の結果で、反対派の得票が187万票になりました。多数派を占めるのに必要とされていた182万票を超えたため、独立が否決されました。
池上さんのコラムの掲載を見合わせていたことは、朝日新聞として間違った判断だったと思います。今日、社内で多くの議論があり、私を含め大勢の記者たちが「即日掲載すべきだ」と意見しました。そうした議論を踏まえ、掲載が決まりました。読者のみなさんや池上さんに本当に申し訳なく思います
日本のヘイトスピーチの状況は、海外と比べてもかなりひどいと思います。もっともな指摘だと感じます。委員たちは日本のヘイトスピーチのビデオを視聴したそうです。  ヘイトスピーチ「禁止法が必要」 国連委、日本に勧告案 - 朝日新聞デジタル t.asahi.com/flz6
ロンドン特派員だった5年前、英国人の同僚に「BBCが日本について決まって報道する3テーマ、分かります?」と聞かれました。 答えを聞くと「日本人の男は変態・変人、ロボット、そして捕鯨です」。BBCを見るとその通りでショックでした。都議会問題は海外のそうした見方を助長しそうで残念です