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【難聴】
適切なタイミングでの医療介入が遅れると取り戻すのが難しくなる疾患をピックアップするが乳幼児健診の大事な役割ですが、その代表として『難聴』があります。
気にしていないとなかなか気付けない難聴について、そのリスクや自宅でできるチェックポイントなどを紹介します。
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【弱視】
人間の視力というのは、出生後まもなくは0.01くらいですが、1歳で0.2、2歳で0.5、4歳で1.0と急速に発達します。眼の構造自体は最初から完成されていますが、網膜から入った視覚情報が脳(視中枢)を刺激して視機能は発達します。
子どもの弱視を早期に発見する意義がここにあります。
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【溺れた‼】
世界の子どもの外傷死の死因1位「交通事故(22%)」に次いで「溺水(17%)」は2位です。これは日本でも同様です。
さらに日本はお風呂文化ということもあって屋内での溺水もめちゃくちゃ多い。
小さい子どもを持つ家庭において溺水は絶対に防ぎたい事故なのです🦏💦
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「子どもに何かあったら気づくやろ普通」と思っている人へ‼
まず絶対に知っておいて欲しいのが
【 子 ど も は 静 か に 溺 れ る 】
ということです‼‼‼
(図は佐久医師会 教えて!ドクター@oshietedoctor
より)
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【異物誤飲】
子どもの事故で非常に多い異物誤飲。命に関わることもあるので絶対に防ぎたいものですが、単に親に「気を付けて」「目を離さないように」と言うだけでは何も変わりませんので、事故の起こるメカニズムや予防策、そして事故が起きてしまったときの対処法についてそれぞれ解説します。
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まず絶対に知っておいて欲しいのが、生後半年より少し前くらいから子どもは何でも口に入れたがるようになります。これは離乳食開始のタイミングとも被るのですが、何でも口に入れて味や感触を確かめたくなるという避けて通れない発達過程です。なので「うちの子は賢いから大丈夫」は通用しません。
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また、奥歯の生えそろっていない幼児では丸くてつるっとした食べ物をうまく噛み砕くことができないため、豆類や団子のようなものを丸呑みしてしまい窒息などの事故につながります。
これらのことから異物誤飲は家庭内で起こる子どもの事故で最も多いのです🦏💦
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のどや気管に異物が詰まったものを取りだすのに背部叩打法(1歳以下)やハイムリッヒ法(1歳以上)がありますが、実際のところなかなか難しく、訓練されていないと成功率はとても低いです。
つまり『予防が命‼』
こどもの救急(ONLINE QQ)より
kodomo-qq.jp/jiko/index.php…
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☑ピーナッツなどの豆類は4歳を超えてから
☑食べ物を放り投げて口でキャッチするなどの食べ方をしない
☑揺れる乗り物の中で豆類を与えない
☑食べながら走り回ったりふざけない
☑ミニトマトやブドウ、ミートボールなどは1/4にカットしてから与える
☑食べている人を驚かせたり笑わせたりしない
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関西住みのフォロワーのみんな‼️
今日みたいな梅雨の晴れ間は熱中症で運ばれてくる数が爆増するんだ‼️
気温と湿度がエグいから‼️
久しぶりの外出で子どもはテンション上がって体調不良に気付きにくいから‼️
ベビーカーは地面から近いので大人より熱気に晒されるから‼️
マジで気をつけてな‼️‼️🦏💦 twitter.com/awaguni_deko8/…
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全国的にはどうか分かりませんが、うちの病院では今め〜〜ちゃ乳幼児のRSウイルスの重症例が続いてます💦RSはもはや冬の感染症ではなくなってますね。
コロナで一時なりを潜めていた他の感染症(ヒトメタやパラインフルエンザなど)も出てきてますので、手洗いやうがいなど感染症対策をお願いします🙇♂️ twitter.com/awaguni_deko8/…
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【アニサキス症】
以前にアニサキスアレルギーに関して解説したことがありましたが、アニサキス症そのものについてはまだでしたので解説します。
日本では海産物を生食する文化があるので、それに由来する感染症や食中毒の報告は毎年多くありますが、なかでもこのアニサキス症は最も多いひとつ。
続 twitter.com/awaguni_deko8/…
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【食べ物を肌に塗っちゃダメな理由(経皮感作のはなし)】
食べ物を肌に塗ることで食物アレルギーを発症してしまうことがあります。最も有名な事例が「茶のしずく石鹸」でしょう。
これは2011年ごろに当石鹸で洗顔を行っていた人が次々に重篤な小麦アレルギーを発症した、というものでした。
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本石鹸に添加されていた小麦の加工物「加水分解コムギ」というタンパク質にアレルギー反応を起こし、結果今まで普通に食べることができていた人たちが小麦食品までも、ある日突然摂取すると重篤なアレルギー症状を起こすようになってしまったのです🍞🍜🍔🍝🍩👦💦
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似たような話で、魚屋で働いている方は水仕事で手がよく荒れます。その手で魚を日常的に扱うことで大人になってから魚アレルギーを発症する方が多いのです。
他には医療者がゴム製の手袋でラテックスアレルギーを、女性が口紅のコチニールという色素から赤色の食べ物のアレルギーなども有名です。
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この肌に触れたものから食物アレルギーを発症してしまう現象を「経皮感作」と言います。
人間の体には「異物を排除しようとする働き」と「異物を受け入れようとする働き」の両方が働いています。
このとき、原則として消化管から取り込まれた食べ物は受け入れるほうへ働いています。逆に、
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肌、特に炎症のある部分から侵入してきた異物に対しては排除しようとするほうへ人間の免疫系は働きます。
これらの現象を、前者を【経口免疫寛容】後者を【経皮感作】と呼びます。
少し昔前に「子どものアレルギーが心配な人は離乳食を始める前にその食べ物を口の周りや膝の裏などに塗ってみて」と
続
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呼びかけるようなツイートが話題になりました。これは医療者ではない一般の方のツイートで「食アレが心配な方はぜひ試してみて!繰り返しこれを行ってるとだんだんそれを食べて大丈夫かどうかがわかるようになるから。赤くなった食べ物は3歳くらいまで食べちゃダメ」という内容で、もちろんこれは
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先ほどの「経口免疫寛容」と「経皮感作」の考えからすれば明確に「良くない方法」であると言えます。当時、私も含めた多くの医療者が訂正ツイートをしましたが、賛同コメントが殺到してたので、その方たちがその後どうなったのか心配です🦏💦
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また、最近よく言われる
☑食物アレルギーは症状が出ない範囲で少量ずつ摂取し続けることで、食べても大丈夫な量が増えたり症状が出ることを押さえることができる
☑幼少期からのスキンケアで肌の良い状態をキープし続けることで食物アレルギーを発症する確率が下がる
も同じ理由なんですね。
続
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というわけで【食べ物を肌に塗ることが良くない】の理由でした。
よくわからない化学薬品よりも天然の食べ物(野菜とかハチミツとか)のほうがいかにも「体に良さそう✨」と思っちゃいますよね。めっちゃ気持ちわかります💦ですが、イメージではなく正しい知識で判断し行動することが大事ですよー🦏
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宣伝したくないし、かと言って炎上させたいわけでもないので引用はしませんが、某育児アカウント『母乳が出るのに母乳で育てないのは虐待と言っていい』はまっっったく無視して良いです‼️
🔥🦏🔥
母乳も人工乳も、親、児、育児環境などで変わってきますし、どちらも👶にとって大事な栄養です‼️🍼✨
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予想以上に反響が大きくリプや引用リツイに個別に対応できず申し訳ない🦏💦
多かった質問の回答や情報の補足をしますね。
ちなみに食物アレルギーに関して信頼できる他の先生たち↓
ほむほむ先生 @ped_allergy
こどアレ先生 @kodoare
やさひふ先生 @S96405539
(っ'-')╮ =͟͟͞͞【責任】ブォン
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えっと、まず多かった質問「子どもが小麦粘土で遊ぶのは大丈夫か❓」ですが、ポイントは
☑肌の状態が良好かどうか
☑それに触れる時間と頻度
です。
どういうことかもう少し詳しく解説すると、
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