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【電話診療】
「コロナ怖いので今月の受診はキャンセルします」
こういう患者さんが今日も多かったです。
あまり知られていないっぽいので紹介しますと、定期的な内服が必要な慢性疾患の患者さんで状態が安定していれば、電話対応が診察の代わりとなり、あとはいつもの処方をすることができます。
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処方箋を調剤薬局にFAX⇒患者さんは病院に足を運ぶことなく薬が受け取れます。
これは新型コロナ流行を反映した一時的な措置ですが(なので今後いつまで、どこまで適応されるか未定)、必要なお薬を内服回数を減らしたりなどで「不適切な節約」はしないで下さい。
是非ともかかりつけ医にご相談を‼🦏
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【補足情報】
他の方たちに教えていただきました。どこの医療施設、薬局でも一律の対応ではないようです。疾患ごと、医療施設ごとに条件が違うのでこれは仕方ないですね💦
ですが、電車に乗ったり、狭い待合室で待たされたりといった感染リスクが抑えられますので、ぜひ一度かかりつけ医にご相談を~🦏
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「家族にコロナの可能性があり現在PCR検査中。それまで私も自宅待機になったので病院には行けない」と今日当直予定の先生から連絡があり、急遽私が代わりに入ることになりました。
一見変わらないですが、実は見えないところで普通の診療体制が少しずつ保てなくなってきてます💦
みんな、家にいよう🦏
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【肺炎の兆し①】
このご時勢、「数日前から熱があって咳もしてて…」というお子さんを自宅でみなければならない親御さんの心配は相当なものだと思います。
ただの風邪から気管支炎や肺炎へと病状が悪化してきたサイン、我々医療者が「精密検査しよう」と思うポイントを紹介。
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【肺炎の兆し②】
その前に一般的な「風邪」に対するホームケアは↓
twitter.com/awaguni_deko8/…
ここから悪化してきたサインとして注意したいのが
・呼吸の姿勢
・努力呼吸
・呼吸数
・顔色
・睡眠障害
などです。
個別に解説します。
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【肺炎の兆し③】
・苦しそうな呼吸の姿勢
Sniffing position:鼻を突きだして匂いを嗅ぐときのような体勢
Tripod position:前かがみになって腕で身体を支えるような体勢
これらはいずれも気道を広く保ち、呼吸補助筋を使った呼吸の姿勢です。これを見ると僕らの背筋はピンッとなります🦏💦
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【肺炎の兆し④】
・努力呼吸
尾翼呼吸:赤ちゃんが鼻の穴を広げながら息を吸いこむ
陥没呼吸:息を吸い込むときに鎖骨や肋骨、みぞおちの辺りがべこべこ陥没する
シーソー呼吸:吸気時に胸が凹み腹が出る、呼気時にはこれが逆になる
首振り呼吸:息を吸う時に首を伸展、吐く時に屈曲する
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【肺炎の兆し⑤】
・呼吸数
細かい数字は覚えなくても良いですが、普段と比べて早い呼吸は要注意です。
『呼吸が早い』
1分間に新生児60回、乳児50回、未就学児40回、学童20回以上
発熱でも呼吸は早くなるのでそれだけで判断するのは難しいですが、個人的には一番大事なサインだと思ってます。
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【肺炎の兆し⑥】
他にも色々とポイントはありますが、ひとまずこの辺で。
熱が高い=重症=肺炎ではなく、やはり肺炎や気管支炎の兆候は「呼吸」です。悪化のサインを見逃さないようにして、適切なタイミングで病院を受診するようにしてくださいね🦏
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【正確な病歴聴取を】
「コロナのPCRやって欲しいから嘘をつく」「SpO2を低めに表示させるために爪にワセリンやマニキュアを塗る」など、とんでもないモノを目にしてしまいました🦏💦
はっきりと申し上げます。
そういった行為は患者、医療者ともに百害あって一利なしです。双方が不幸になります。
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【自宅で食中毒①】
昨日の『自宅で気を付ける子どもの事故』に関連して、今日は『自宅で気を付ける食中毒』の解説をします。
だんだん暖かくなってきて食べ物が傷みやすい気候になってきました。基本的に火の通っていない生食が怖いですが、そうではないものもあるので注意が必要です。
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チビッ子をかかえてGW自粛がんばってる親たちへ……このGW中は暑いです……今こそかき氷機…かき氷機の出番です……氷をかいたら好きなシロップ、炭酸ジュース、練乳などをかけて、ラムネやジャムなどでトッピングもし放題……何なら氷をかくこと自体が楽しいです…かき氷機を出すのです……
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【本気で事故をなくしたい①】
今朝、幼い子の命が亡くなるとても悲しいニュースがありましたね。こういう事故で「親は何をしてたんだ!」「ありえない!」と当事者を責めても問題解決には結び付きません。本気で事故を無くしたいなら、あくまで冷静に、科学的に、変えていけるポイントを探ります。
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実際にあった症例です。
生後1週間の赤ちゃん。母親が「泣き方がいつもと違う」と夜に来院(←ファインプレイその①)。
⇒対応した医師が採血、腹部エコー、血液培養を提出(←ファインプレイその②)。
⇒採血結果が問題なく、赤ちゃんもそのうち寝てしまったため、いったん帰宅。すると……
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翌朝、病棟担当の私に細菌検査室から「血液培養陽性」の連絡。すぐに母親に電話し入院。ちなみに赤ちゃんはずっと熱なし。
⇒昨晩から12時間後の2回目の採血では炎症反応激増‼
髄液検査もろもろ行い、抗生剤治療開始。
⇒赤ちゃん元気。
結論:親の「何かおかしい」という感覚は大事‼
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このことを親や研修医の先生たちは本当にずっと覚えておいて欲しいです。
ちなみに、もしこのとき当直していたのが私でも同じようにできていたか、正直自信はありません🦏💦それくらい本当にファインプレイでした。
そして、最初に赤ちゃんを病院に連れてきてくれたお母さんも本当に良かった‼👶✨
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【親と子のステージ①】
ベビーフードとかスーパーのお総菜を「手抜き」だと思っている人がいるのに本当に驚く。全然手抜きじゃないからね、マジで‼
あと「お母さん、疲れてない❓もっとベビーフードとか利用して楽しても良いのよ~」系のアドバイスも呪いだと思う。利用してもしんどいんだが❓
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高校生の意見をしっかり受け止めつつも、優しく丁寧に大人(企業)として意見を述べる。お手本のような回答。
もともとブルボンのお菓子好きだけど、これはファンにならざるを得ない🦏✨
今日の帰りにアルフォート買うわ🍫🍪🍬
j-cast.com/2020/07/313912…
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はいどーも、医療芸人でーす‼️(手を叩きながら舞台中央のマイクへ)
えーコロナ対策にイソジンうがいが話題ですが、
✅イソジンは粘膜障害のリスクも
✅甲状腺疾患の方はさらに注意
✅1番効果が高いのは「水道水」
だけでも覚えて帰って下さいね。
どーもありがとうございました🦏(一礼して退場) twitter.com/awaguni_deko8/…
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イソジン液は
①一定の濃度で塗ってから
②乾燥する時に
殺菌作用を最大限発揮する薬なので、薄めた液を口に含んでうがいしても思ったより効果ないんですよ、と説明すると大体の方が納得してくれます🦏
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もし仮に、コロナのワクチンが完成してそれが凄く効果が高くて感染率や重症化率が明らかに減り、また元の生活を取り戻すことができたら「ワクチン凄いな」「ありがたいな」と多くの人が実感すると思います。
小児科医にとって2007年のHibワクチンと2009年に肺炎球菌ワクチンがまさにそれ。
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そういう意味で私はコロナのワクチン開発にすごく期待してます。
コロナ患者が激減して、将来「このワクチンって必要❓これで死ぬ人なんか今ほとんどいないじゃんw」って人が現れたとき、「馬鹿やろう‼️ワクチンの無かったあの時代は本当に大変だったんだぞ‼️」と言える日を心待ちにしてる🦏
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【熱中症ゼロへ】
netsuzero.jp
日本気象協会推進のこのサイト。熱中症について知りたかった情報がほぼすべて載っていると言っても過言ではないです‼
熱中症の症状・予防・熱中症になった際の対処…etc
コロナも怖いですけど熱中症はもっと怖いですよ‼(死ぬまでのスピードが違う)☀🦏💦
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台風の時に「台風です」というTVの現場リポートはいらない
猛暑で「暑いです」という現場リポートもいらない
人が亡くなったときに遺族の方に「悲しいですか?」という現場リポートもいらない
「今日の感染者◯人です」「えーっ⁉」というリアクションだけの現場リポートもいらない
と思う🦏