西洋魔術博物館(@MuseeMagica)さんの人気ツイート(新しい順)

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暦。3月25日は受胎告知日。ということで再掲。 twitter.com/MuseeMagica/st…
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帽子に関する伝承 ・イースター前に新しい帽子を買うとラッキー ・帽子をかぶったまま屋内に入る男は不運に見舞われる ・ベッドの上に帽子を置くとアンラッキー ・眠っている犬の頭の下に帽子をそっと置く。その帽子をかぶって寝ると犬が見ていた夢がわかる。  最後のは往々にして滂沱の涙。
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雑。どうでもいい話題なんですが、ポターの『ピーター・ラビット』は文章と絵の版権が別個だったみたいで、アメリカでは文章だけ購入して挿絵は別の画家を登用した例が散見されるのであります。図はエルソン読本にあったピーター・ラビット。おかあさん、スタイルいいです。
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雑。「眠りの谷の妖精たちはすべてが眠い、姿も眠い、やる気なし」とヴァンス・チェニーの詩にあるわけです。輪郭もぼんやり、色彩もぼんやり、動きもにぶい。たまに小川のそばで眠い歌を歌うのが仕事といえるかどうか。夢をみるのもめんどくさい、と夢のなかでも眠いのであります。共感者多し。
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続きが気になる方はこちらから archive.org/details/elsone… 絵を見るだけでもほっこりできますです。
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雑。冬の朝、行くあてのない子猫にウサギさんが尋ねるのです。 「これからどうしたい?」 「クリスマスプレゼントになりたいの」 「よくわからない。くま先生に聞いてみよう」  1925年版エルソン読本収録の「クリスマスプレゼントになりたかったこねこ」という物語です。刺さる人には刺さりそうな。
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ウサギ。ウサギ神はいないかと捜索してみて、浮上したのがアメリカ原住民神話に登場する「マナボーゾ」 Manabozho 。どちらかというとトリックスターの感があり、ときに巨大白ウサギの姿をとるような。洪水神話では動物たちのリーダーとして活躍。ご覧のようにバッファローよりでかいお姿が素敵です。
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雑。ヴィクトリア朝の料理本の「ノウサギ料理」のレシピが「1.ノウサギをつかまえる」から始まっていて、ハードルが高いと当時から評判だったそうです。なお3月はノウサギが狂騒する時期とされていて、mad as a march hare なのであります。
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雑。忘れな草指輪。大切な約束や用事が生じたら装着し、要件が終了するまで外さない指輪。忘却防止のデバイスであります。フォン・シュミットの短編(1840頃)で紹介されていました。青い花弁部をサファイア、中央にイエローダイヤという豪華な仕様もあれば七宝製もある模様。
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花。ペリウィンクルは春先の魔力の強い花として有名で、別名を「妖術師のスミレ」 sorcerer's violet。土地によっては花輪にして魔除けや魔封じに使われたりします。絵はいつものネリー・ベンソン。
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雑。教会が認定する「聖女」sainte とは別に、突然予言や治癒を開始して尊崇を集める聖女は holy maid と称するのであります。ジャンヌ・ダルクは長らく後者の扱いでしたが1920年に列聖されて前者に昇格。英国では「ケントの聖女」Holy Maid of Kent エリザベス・バートンが有名。
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雑。四葉のクローバーは見つけたら大切な人にあげるのが作法なんだとか。そういう人がいないなら、そのときまで押し花にしてとっておくべし、と。愛があるから、なんだそうです。 c"love"r という例の文字遊びであります。絵は神出鬼没のクローバーの妖精、M・T・ロス作。
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パンジーの花占い。花弁にある筋の数で占うのです。 4本 願いがかなう 5本 恐怖と希望 6本 驚き 7本 恒久 8本 変心 9本以上 変化と富裕 写真の例でいうと、中央から伸びている比較的長めの黒い部分を数えます。9本くらいでしょうか。人から贈られた花でひそかに行うのがよしとされています。
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スミレに関する伝承 ・春先、一番咲きのスミレの頭をなでるとラッキー ・家に持ち込むのは基本的にアンラッキー ・お墓のそばのスミレはお祈りしているので摘んでいけない ・スミレ色の瞳の美女はいつまでたっても美女 最後のは妖魔系の特徴のようです。絵はいつものネリー・ベンソン。
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カササギに関する伝承 ・一羽は不吉、二羽は喜び、三羽は結婚、四羽は誕生 ・カササギがとまる屋根の家は頑丈 ・左側に出現するカササギには挨拶しないと不幸が訪れる ・カササギ柄のドレスは喧嘩上等の表明 なんであれ白黒はっきりさせる、ということでしょうか。図は仮装舞踏会のカササギドレス。
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雑。1909年に刊行されたラッカム挿画版グリム童話集から「七羽の大鴉」。どうみても杯の7であります。ライダー版タロットの刊行年にこの絵が登場するのはもちろん偶然なのですが、なんらかの意味を見出すのもこちらの自由といえましょう。
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雑。教会付属の大版聖書は豪華な装丁のものもあり、盗難の対象であります。「聖書盗み」は大罪とされ、普通の刑事罰とはほかに神罰も規定されていて、調べていて面白いです。いわく盗人の手が腐っておちるとか、盗みだすとだんだん重量が増して潰されるとか(子泣きじじいですか)。
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雑。亡霊の類が恋人を冥界に連れて行こうとするお話。たいてい達成条件が設定されていて、よくあるのが冥界の門まで「40マイルを2時間で」走破するというもの。馬を飛ばしてギリギリの線で、もちろん邪魔が入ります。亡者の恋路など許してなるものか。最後は恋人に引導を渡されて、めでたしめでたし。
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雑。子供向け『スペンサーの妖精女王物語』から森を駆けるフロリメルの図。妖精界随一の美女はその美貌ゆえにさまざまなトラブルに巻き込まれますが、一番ややこしいのは偽物の出現。「雪と水銀と蜜蝋」を素材とした魔術的自動人形は本物と対峙するまで見分けがつかないのでありますーー
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蝶に関する伝承 ・蝶が肩先にとまると恋人ができる ・頭にとまると幸せになれる ・蝶が室内に入ってくると、同じ色のドレスの婦人が到来する ・白い蝶が前を横切って飛んでいくとラッキー ・春先、最初に見た蝶が白かったら年内に結婚式がある 最後のは、自分が挙式するとは言ってないのであります。
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ミツバチは近しい人間の冠婚葬祭情報に敏感なんだそうです。出席欠席は別にして、ミツバチには結婚式の招待状は出すべきとのこと。身内に不幸があったときは巣箱に喪章をつけるとか、いろいろと興味深い伝承が多い領域であります。
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春。金星のインフルエンスが大気を通過するとハニーとなって花にたまるという魔術的宇宙観。それを収集するミツバチは同時に世界の情報も得ているとされています。ミツバチに会ったら自分のニュースを伝えるのが礼儀とのこと。写真はローズマリーの花にとまる通信員。庭先にて撮影。
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ちいさなちいさな男の子 かわいいかわいい女の子 とってもいけない男の子 ほんとにほんとにいけない子 とってもよろしい女の子 ほんとにほんとによろしい子 まいにちふたりで遊んでいると そのうちよい子になりました ほんとによい子になりました    -- ジョセフ・C・シンドラー
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雑。英国古謡「デモンラヴァー」。夫も子供も捨てて昔の男と逃げる女。しかし男は実は悪魔だったというよくあるパターンですが、興味深いのは船に乗って沿岸から3リーグ離れると悪魔が正体を現すという描写。地霊の保護範囲というか霊的領海という発想があるようです。
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雑。靴屋さんと妖精の話にある「衣服をあげると出ていく」というモチーフの応用を発見。英国のヒルトンホールの家付き精霊がいたずらばかりするので、小さな緑のマントとフードを台所に置いてお引き取り願う話がありました。(ここの霊はコールドラッドと呼ばれていて、地縛霊説もあります)。