ちなみになんでウィルが弓についてぜんぜん明るくないかというと、「まともな矢を作って運用する」ってけっこう手間かかるんですね、『社会』の裏打ちがいります。「最悪、モヒカンが横行する無法地帯でも生存可能にしよう」と考えたブラッドは投石紐を仕込みました。 nico.ms/mg659793
小説において、「文章が綺麗だね」「文章力あるね」を言われなくなるのは基本的に良いことなのだという話をふと思い出す。(※褒めるとこ探してまず「文章がちゃんと読める」点が目につくのは、他の美点をかき消すくらいのガチの美文の書き手以外は「配慮」を頂いているということ)
耐えろ……言っちゃいけない……あの言葉を……! twitter.com/wni_jp/status/…
(※なお、パリピ孔明も別に無から出現したわけではなく、「歴史上の人物+現代文化」という無数の作品が下地として位置づけられるでしょう。そこから伸びた新しい枝であるという点が大事。人類文化の黎明期ならいざしらず、現代において完全な無から新しい木は生えない)
「これこれ。安心のいつもの味」というのは本当に大きい需要(毎日、無国籍の凝った創作料理たべたい人は多くない)ですが、新規性のある体験への需要もまた消えない。どちらも良いものですね。
『パリピ孔明』の前に「パリピ+孔明の組み合わせを読みたい需要」はこの世に存在しなかったでしょうし、存在しないから分析しても何も出なかった筈、でも出した結果はご覧の通り……みたいなつぶやきを以前どこかで読んで、「オリジナリティとは何か」という説明にすごく便利だなと思った記憶。
※この辺の話です。四年前の記事でコレで、そこからトップ棋士としてさらに四年。先生の年間勝率が5割を切ったの、昨年の2021年が初です。 okoucho.hatenablog.com/entry/2018/05/…
あ、正確に言うと「理論上もうどうやっても」はちょっと盛ってて、たしか100歳くらいまで生きて現役やりつつ、「負け星をきわめて効率的に稼ぎつつ引退回避する」プレイをしたら生涯勝率5割は達成可能だそうです。理論上は。……いやあ話を盛りすぎましたね!!!
羽生先生、通算の勝ちが1500で負けが650くらいだから、理論上もうどうやっても生涯勝率5割を切らない(将棋のプロの規定で負けが込むと強制引退なので、勝率5割になるくらい負ける前に絶対に引退か寿命がくる)という計算を見て、あまりの化け物っぷりに変な笑いが出た記憶。 www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
株式会社明治さんの貸し切り公演でしたので、カールおじさん(宝塚仕様)がいました。
しかし……『ゼロの使い魔』『屍者の帝国』とか、遺作を引き継いで完成された作品は前例がないことはありませんが……ベルセルクほどの大部長編漫画の完結を目指すのはほぼ前人未踏の領域では。
サロメ嬢、語彙の豊富さが好きですね。「すっとこどっこい」とか「二十余年」とか、話し言葉でそう使わない語がポンポン口から出てくるの感心します。あれは文章をそれなりに読み、文語に親しんだ方の語彙かなと。
これは割と大真面目に、私は『無職転生』はじめ、なろう作品ちゃんと読んで楽しんだ上で「なろうで書くならなろう系書こう」と思ってパラディン書いたら「非なろう系!」って評されたので、こう、作風の分析としてこの点には関心持ち続けてます。
人間スケールで言えば、「このハチたちは絶滅の危機に瀕しているが、あなた一人の命と引き換えにそれを回避できるとしたら?」って問いに、「むしろ滅ぼす側だが」がザラブで、「それは損益が釣り合わない」がメフィラスで、「……差し出す。ハチの全てに期待しているから」がウルトラマン。
ウルトラマンだけが、なんかこう、「ハチが好きで好きでしかたない。ずっとハチに対する疑問が尽きない。わからないことだらけだけど、ハチに人生捧げてる昆虫学者」みたいなムーブで、本当に「好意」の濃度が一人だけ違う…
ゾーフィーはあれ「裏山に蜂の巣できてたけど、確認したらスズメバチじゃん。焼いて駆除しよ」(ハチを殺すのを楽しんでいるわけでも草木を焼き払いたいわけでもないが、必要だと判断したらやる)くらいのもんですよねあれ。あれも分かりやすい。
対してウルトラマンは「ハチのこの行動、わからん」「ハチになってみたし、ハチと同じ行動してみたけど、わからん…」までやったうえで、同族に「そんなにハチが好きになったのか」と指摘される始末なので、本当にこれはなんというか、凄まじい。マジで「好き」になってる行動。
人類が彼らにとってハチくらいの存在だとしたら、メフィラスは「なるほど社会性を持っている」「このハチミツは美味しいし、針や毒は使えそうだ」「養蜂事業で儲けられますね」くらいの感覚でいて、まあ悪質は悪質なんだけど、実際に技術的に隔絶した外星人がいたらこんなもんだろうという。
シン・ウルトラマンの話そろそろしていいと思うんで喋るんですが、メフィラスは役者さんの怪演もあっていいキャラでしたねえ。たぶんあいつは、人間が子供を庇う行動みても、「なるほど社会性を持つ生き物ですから、群れの存続のために利他的な衝動があるのは合理的ですね」くらいなもんでしょう。
実際ほんとうに盗用剽窃だったとしても、それは権利者が訴え、法が裁くことであって、群衆が囲んで棒で叩く権利はない。法治国家に生きてる文明人ならそう考えるべきなんですが、人間ときどき心が野生に戻っちゃう。本能ですねえ。
人の作品に盗用や剽窃の疑いを持っても本当に慎重に振る舞いましょう。賢明なフォロワーの皆さんはご存知だと思いますが、ある特定の人物の信頼を毀損するというのはかなり重い行為でして、いらん訴訟リスクを抱えることになります。
「善いことをしようというのは観念の話じゃない」「悪いことをすれば後悔する、罰や復讐を恐れる、習慣になればどんどん過激化して自分の意思でも制御不能になって、最悪それで破滅する。だから善いことをしよう、心穏やかに楽に過ごせるから」と言ったお釈迦さんは流石だなと思う昨今。
友人にいま「多数のネームドを扱う技術」を教わっています。「そもそも多数を扱うのは目的ではなく、多数が出るシーンを描くための手段である。キャラ立てとかはそこでやろうとせず、当該シーンにいたるまでに済ませておく」
友人を褒めてたら、友人が「あれは誰でもできる」「誤魔化してるんだ」と、キャラクターのグループ化やシーン切り替えのテクニックについて教えてくれたんですが、うん分かってるんだ……使う技術は分かってるんだけど真似ができないんだ、ボブの絵画教室なんだ……!
皆すごいんだよなあ。ある友人は小説で、20人近くのネームドキャラが共闘する戦場を描けるんですよ。……これがどんだけヤバいかは小説書く人じゃないと意味不明かもですが、並の筆力だと誰が誰だか分からなくなるし、状況ごちゃついて面白いつまらない以前に意味不明になるんですよね。