他の患者の訴えがまともに取り合われていないのを見たとき、私は何があっても押し黙ることにした。私の当初の目的、すなわち「合う薬を見つけて早い回復につなげる」(隔週通院よりは入院したほうが医師が私の症状を観察した上で処方をどんどん試していけたはずだから)を叶えるためだけに。5/7
なるほど確かに、中には認知症を併発している患者や、幻聴や幻覚の症状がある患者も一緒に入院しているし、これまではっきり見えていなかった症状が入院によって明らかに見えてくることもあるから、言葉を正面から受け取るのはよくないかもしれない。だがそれはあくまで管理側の見方だ。3/7
患者として扱われる側は傾聴されないことにとても消耗する。患者である前に、他の人間と同じように感情と尊厳をもったひとりの人間なのであり、権利を奪われれば回復を求めるものなのだ。だがもはや問題を訴えるほうが症状の悪を疑われるのではと不安になり、押し黙るかますます怒りを募らせる。4/7
正当な怒りや訴えが理不尽にもヒステリーのせいにされてしまうことは、男性よりも女性のほうがはるかに多く経験しているだろう。正しく傾聴されないことがどれほど理不尽かを表現するために、私が20代前半にうつ病で自ら願い出て一ヶ月間だけ精神病院に入院したときの経験をここに書いておく。1/7
患者たちは共用の冷蔵庫の中に私費で買ったデザートなどを保存しているうちになぜか紛失するのだが、それを看護師に訴えても基本的に対処されなかった。どうやら、そこでは事実に関する叙述が証言として機能せず、まず症状の一種ではないかと疑われていたようだった。2/7
そもそも産休・育休は、もはや規定の時間にわたって有賃労働を続けていることができないほど、相当の力を妊娠出産や育児という無賃労働に注がなければいけなくなったから取るものなのであって、企業にとっては休みかもしれないが、当人にとっては休みではない。
何度も書くけれど、なんで産休中・育休中のリスキリング支援にげんなりしているかというと、一言でいえばそれは福祉ではなくてネオリベだからだよ。「休み」の間に努力してから職場復帰する人は支援してやろうってのは、本人にではなく企業に、そして強者男性ばかりが占める資本家に都合がいいだけ。
どうでもいいことだけど、あるメディアが某国際政治学者の写真の使い方を露骨に切り替えていて、華美に加工を施したタレント風写真から見栄えのよくない容疑者風写真へシフトしているので、広告的な意味での取り扱いまたは位置づけを変えたことがわかる。
カルトから彼女を守るにはどうすればいいのか? 私たちは彼女を孤立させてはならない。彼女に手を差し伸べなければならない。彼女を孤立から必死ですくいだそうと奮闘する人びとの手を、カルトに邪魔させてはならない。
カルトにとっては共産党員も邪魔に違いない。DVから逃げて貧困に陥ったシングルマザーに議員が同行して生活保護につなぐなど、さまざまなサポートを行ってきたのだから。
そんなカルトにとって、フェミニストは邪魔に違いない。産後極めて過酷な状況に陥った母親に「『母は強し』だろ、強くなれ」などという人たちがいる一方で、その「母性」概念を「神話」として扱い、それがいかに抑圧的・搾取的に機能してきたかを説くのだから。
カルトは彼女に近づき、彼女を助けてくれなかった他の誰でもなく自分たちこそ力になると信じ込ませ、あるときこう語りかける。欲しいものを手に入れられないのは、あなたのものではなく神のものだから。欲を捨て去ることこそが幸福への道。我々ならあなたの財産を布教を通じた人助けのために使えると。
「破壊的カルト集団」と呼ばれる類のものは、このような存在をいつも探している。こうしたカルトが「破壊的」といわれるのは、テロを起こすからではなく、対象の社会的関係と生活を徹底的に破壊し、自分ら以外には何者にも頼れないようにするからだ。カルトにとって、孤立無援の母親は全く都合がいい。
彼女がうまくやれないのは母性がなんたらと言われるとか、母は強しとかいう格言を引いて強くなれと言われたりとか、ちょっと想像力を働かせればどれほど追い込まれるかわかるだろう。
彼女がパートナーをはじめとする周囲の人びとから十分なサポートを得られなければ、彼女はどうなるか? パートナーが仕事に忙殺されていて彼女を助ける余裕がまったくないとか、パートナーがそもそもいない(または山上徹也さんの父親のように彼の妹の産前に自死した)とか、
眼前のあまりにもか弱い命のすべてが自分の手にかかっているが、その自分は万全ではまったくない。横抱きにして授乳している間に意識を失うと寝返りでのしかかって圧死または窒息死させるのではないか、という恐怖もある。
その新生児は健康とは限らない。私の子のようにたびたび原因不明の血便が出てそのたびに腸重積なのではと震えたりすることもある。母親もみな母乳が十分に出るとは限らない。知人のように全く出ないケースもある。
乳児が粉ミルクを飲んでくれるなら夫をはじめとする他の人も授乳サポートに入れるが、本人の嗜好・特性や何らかのアレルギーなどが原因で母乳しか受け付けない場合は、もはや母親がひとりで対応するしかなくなることもある。新生児の授乳はニ、三時間おきだ。意識は常に朦朧とする。
妊娠出産後に極めて不安定な状態に陥った女性に対するサポートまたは社会的包摂が不足している。 産後、車にはねられたのと同様と形容されることもあるほど体はガタガタになり、ホルモンバランスが劇的に変化し、脱毛、肌荒れ、虫歯、内臓や骨の移動による体中の痛み、産後うつのリスクに見舞われる
私の同級生や交友関係の中にいる宗教2世たちの大部分に不思議なほど共通している点として、まず母親が入信しているという事実がある。入信先はエホバの証人、幸福の科学、実践倫理宏正会、創価学会、旧統一教会などさまざまだが、入信時期はおよそ出産後。これは日本社会の大きな問題を示唆している
このツイートで旧統一教会の組織的関与の可能性を暗示したとき、交流のある文学関係者には意外と伝わっていなかったんだけど(笑)、反colaboのアカウントから引用リツイートで「○○通報案件」と一言だけコメントされたので、ああやっぱりなとは思っていた。 みんな! これは本当に深刻だよ twitter.com/shoheiharaguch…
ダウト。 colabo叩きには、政治的な無色を装っているくせにフェミニズムと共産主義を結びつける傾向がやたらと強いので、2000年代のバックラッシュと同様に旧統一教会が関与しているなと睨んでいたけれど、まさか旧統一教会の機関紙がここまで露骨なツイートをするとは思っていなかったよ。 twitter.com/thesekainippo/…
女性憎悪に反対するなら、ぜひ力になりましょうよ。 寄付はこちらから。 colabo-official.net/support/
colaboさんに少額ですが個人的に寄付しました。 反colabo運動には7000万円が寄付されたそうです。どうして、家出少女を買春者や性的に搾取する業者から守るcolaboさんの活動にではなく、その活動を誹謗中傷するほうに多額の寄付が集まるのでしょうか? この国の女性憎悪は深刻な病です。変えよう。
観客の3割が女性であるから「女性には"危険な男"に心を掻き乱され、惹かれる本能がある」って、んなわきゃねえだろ。観客の7割は男性なんだけど、なんで「男性には”危険な男”に惹かれる本能がある」って言わないの? 不合理だから? なんで不合理な主張を女性についてはしていいと思ってるの? twitter.com/karasawananbok…