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「風林火山」
・風:行動する時は、風のように素早く動く
・林:静止する時は、林のように静まりかえる
・火:攻撃する時は、火のように全力で襲いかかる
・山:防御する時は、山のようにうろたえない
・陰:隠蔽する時は、黒雲のように跡をくらます
・雷:出現する時は、雷霆のように襲撃する
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常に逃げない兵士が偉いわけではなく、よき兵士とは、逃げてはならない時に逃げず、逃げるべき時に逃げる兵士のことをいいます。何でもかんでも逃げる兵士は”臆病”ですが、どんな時も逃げない兵士は”蛮勇”といって、早死にするのみです。
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話し合いさえしていれば戦争は回避できると思いがちですが、現実は逆の場合が多く、相手を脅す行為をすれば、相手に戦う気を減少させ、逆に相手を思いやる行為をすれば、相手に舐められて結果的に戦争を近づける場合が多々あります。
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現代の戦争は昔の戦争と異なり、外交も金融も経済や貿易、あるいはネット、マスコミ工作、世論誘導も含めて、すべて戦争の一環とみなされています。経済封鎖で相手国を破産させたり、宣伝工作活動で相手の政権を倒せれば、わざわざ軍事力を使ってドンパチするより、はるかに安上がりだからです。
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戦争というのは人間が行いますので「あいつ最近調子乗ってて、俺らをなめてっから潰すぞ!」といった具合に、戦う理由においては、国の考えもそこらのヤンキー達も、基本的には大して違いがありません。
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孫子では、勝利をおさめるための条件が以下の5つあるとしています。
・戦うタイミングをこころえている事
・兵力の効率的な配備をする事
・政府と人民が共通の理念を持っている事
・準備を整え、相手の準備不足をつく事
・将軍が有能で、君主が口出ししない事
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敵対する相手に一気に攻めるぞと見せかけ、経済制裁や威嚇、示威行動でじわじわとプレッシャーを与え続けると、相手の勢力に「仲直りした方がいいんじゃないか?」という和平派が出現、そして主戦派と和平派で、激しい内部争いを始めます。
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ほとんどの内乱は経済問題に起因します。これがなぜ起きるかというと、全員の生活水準を上げるのは難しいですが、特定勢力だけなら難しくはないので、トップは地位の保全のために自分を支持する特定勢力のみを厚遇し、その結果格差が拡がり、下層の不満が溜まり、争いとなる例が非常に多くなります。
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戦上手の人は目立たない勝ち方をします。なぜなら、勝って当然の状況で始めて戦うからです。
戦いが上手な者はまず勝てる条件を作り出してから戦い、失敗する者はまず最初に戦いをしかけて、戦いの最中に勝てる条件を考えます。
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戦いでは、最初に防御から始まって最後は攻撃で終わるのが良しとされ、これが逆だと敗北しやすいと言われます。つまり最初威勢よく攻撃したのに補給が切れてとどめをさせなかったり、思わぬ反撃にあって恐怖から消極的になるのが、一番ダメなパターンとなります。
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戦いの本質はサバイバルとなります。相手を倒す事は二の次であり、勝てぬ相手には無理に挑まず、持久戦、ゲリラ戦によって消耗させ、自分は生き残る事を第一に考えるほうが得策となります。怒りにまかせて攻撃したり、功を焦ったりするより、まず生存につながる行動が大事です。
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かつて日本軍と国民党が戦い、結果的に中国共産党が漁夫の利を得、天安門事件の後天皇陛下が訪中した結果、国際社会の中国の信頼が回復しました。現在の中国も頼みの綱は日本を利用する事ですので、これからますます親中の人々が活発になっていくかもしれません。
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戦いにおける強者に共通する事があります。それは「粘り強い」という事です。強者は負ける時でも、敗北するまでの時間をなるべく稼ぎ、簡単にやられるような行動をとりません。ぎりぎりまで生き残る努力をすることが重要であり、勝機が少ないのに簡単に突っ込むのは、相手を助けている事に他なりません
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人は弱いほうが強いほうを打ち負かす物語が好きです。従って世に残る戦いの記録は、少数の兵で大軍と戦ったという例が功績として残りやすく、大軍で圧勝した事例はみんな興味を示さないので、「小でも大を倒せる」と思った人が、時々無謀な戦いを挑んでしまいます。
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君主に近い者が裏切る原因は二つあります。
1.迫害された仕返しのため
2.恩賞を与えられすぎたため
2は意外かもしれませんが、人はあまりに多くの富や名誉を与えられると、感謝よりももっと欲する念の方が強くなり、最後には君主の権力自体を欲して、裏切りを起こす可能性が高くなります。
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古来より、暗殺や裏切りを実行した者は、ほとんどが悲惨な末路をたどっています。暗殺者を始末すれば、陰謀が露見する事も無く、報酬も支払わずに済み、裏切って逆にこちらに敵対してくる危険も無くなるので、一石三鳥だからです。
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どの世界もアマチュアよりプロの方が強いですが、プロにも「新しいものを認めず、旧来の戦いかたにこだわる」という欠点があります。プロとは言ってみれば、古い戦法を極めた者であり、新しいものを積極的に取り入れた時に、素人でも付け入るスキが生まれます。
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無能な働き者は最悪だと言われますが、無能というのはどういう事かというと、それは虚栄心です。仕事というのは現実の事なので、事実に基づいて行動すべきですが、自分を良く見せたい願望があると、事実が見えなくなるか、あるいは都合の悪い事実をわざと見ないようにします。虚栄心は組織を滅ぼします
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ドコモ口座の事件やセブンペイの不祥事を見るにつれ、かつてソ連軍のジューコフ元帥が評した
「日本軍は、現場の兵士は優秀だが、トップの将校は愚かだ」
という評価を思い出します。
トップエリートが愚かなのは、日本の組織に古くからある根本問題といえます。
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かつて清国のとある高官は、イギリス人たちの前でスピーチをする際、本当は英語ペラペラなのに、わざと片言の英語で話していました。理由を聞かれると彼は「外人の自分が流暢なイギリス英語を使うと、生意気だと思われ目をつけられる」と答えました。わざと愚者を装う事を兵法「仮痴不癲」と言います。
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欧米では交渉力、説得力が無いと社会で生きていけず、その技巧が発達していますが、日本は格式と主従関係が厳しく、全て上意下達の一方通行で済ませています。相手が上位にいると物怖じして何も主張できないのは、日本人の弱点であり、交渉も戦いの一種なので、これを磨く事は重要であるといえます。
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人は例えウソでも派手な内容なら信じやすく、反対に本当の事だとしても、それが地味な内容なら信じようとしません。従って相手にウソを流したい時は、なるべく派手な内容に脚色するのが有効となります。