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息子の名言(迷言)集その2
初めてのおんぶするなりクリスマス「背中で抱っこして」と言われて
「鳴かぬなら鳴かんでええわホトトギス」平成の世を生きる息子は
昆虫記 子は読み終えてこの人は少し悲しい人かと問えり
前を向けと言われる息子 「今オレが見ているほうが前」とつぶやく
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息子の小さい頃の名言(迷言?)を集めてみた
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
集中は疲れるけれど夢中なら疲れぬと言い遊びつづける
「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて
「コロコロをめくって感じる風が好き」電子書籍の説明の後
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九月ですね。夏の名残りを感じつつ☺️
百枚の手紙を君に書きたくて書けずに終わりかけている夏
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
地ビールの泡(バブル)やさしき秋の夜ひゃくねんたったらだあれもいない
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息子とカードゲームで真剣勝負!これ、めっちゃ楽しいです。写真は本日の自信作☺️ #ゴーシチ
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海を感じる短歌を、いくつか☺️
沖に出て小さきカヌーとなりながら手を振るものを若者と呼ぶ
潮風に君のにおいがふいに舞う
抱き寄せられて貝殻になる
今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海
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ちぐはぐな
パッチワークを見るように
五輪のニュース、
コロナのニュース
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運動会中止となりし子どもらが見たかったのは僕らのリレー
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なんだかんだ言って、野菜が好きです☺️ #サラダ記念日
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7月ですね。初夏の短歌を、いくつか☺️
自転車のカゴからわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ
ひとことで私を夏に変えるひと白のブラウスほめられている
トーストの焼きあがりよく我が部屋の空気ようよう夏になりゆく
さみどりの葉をはがしゆくはつなつのキャベツのしんのしんまでひとり
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五輪のために感染対策をするのではなく、感染対策のために五輪をどうするのか、だよね。
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ウイルスが
忖度するはずないやんか
五輪は特別、五輪は例外
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たとえば「安心安全貯金」というのがあったとして、私たちがリモートや時短や我慢でコツコツ貯めてきたものを、開会式でパーっと使われるような感じ?
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「おれいじょう」と入れたら「お礼状」より先に「俺以上」が出てきた。iPhone、意外と自意識が高い。
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国民の皆さまの一人としては、五輪があってもなくても、安心安全に暮らしたい。たとえば五輪がなかったら、政府はこんなにワクチン接種に本気を出してくれただろうか…って思いたくはない。
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六月ですね。季節の花の短歌を、いくつか☺️
しばらくは白くなりたき心あり
ユリの考えごとにつきあう
思いきり愛されたくて駆けてゆく
六月、サンダル、あじさいの花
その青い花の名長し水無月にあなたがくれた花と覚える
この恋は今どのあたりすずらんは
下から咲いて下から枯れる
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たまたま見かけたドクターヘリ。祈るような気持ちで見送った。
命というはかなきものを乗せながら爆音でゆくドクターヘリは
#イマソラ
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子どもの頃、怪奇月食だと思っていた…よね?
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同じドラマを何度も見るというのは、子どもの頃の絵本に似ている。ストーリーは知っているけど、登場人物に会いたい。その世界で、あの人やこの人が変わらずいてくれることを味わって、帰ってくる。すると現実の世界も少し輝いて見える。瞳が潤っているから。
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息子からは何もないので、自分が母を思う日とします。 #母の日
東京へ発つ朝母は老けて見ゆこれから会わぬ年月のぶん
二階から見る母の傘ぽっと赤 いわさきちひろの絵になっている
母と娘のあやとり続くを見ておりぬ「川」から「川」へめぐるやさしさ
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ずいぶん前、五月の四国を旅した。その旅は、短歌の中に今も。
四万十(しまんと)に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら
泡だちのよいシャンプーのような波 五月の足摺岬を洗う
四枚の絵葉書を書くその中に君への一枚隠しておりぬ
四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください
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「夏目三久さん結婚したんだ!」と思わず声を上げると「ボカロも結婚するんだ!」と息子が声を上げた。たぶんそれは、初音ミク…