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朝日新聞の川上氏も指摘していたが、どうも「首謀者」のアバウドが唐突に出てきてすぐに射殺されたのが腑に落ちない。殺さずに取り調べるべき。これでは事件の真相が見えない。ケネディー暗殺直後の「犯人」とされたオズワルドのようだ。事件後オランドはすぐに空爆を強化した。軍産複合体はぼろ儲け
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1963年のケネディー暗殺は、今では「犯人はオズワルドではない」ことはわかっている。「誰がやったのか」は不明。当時、ケネディーはベトナム戦争を終わらせようとしていた。暗殺のため副大統領のジョンソンが大統領に。ジョンソンはベトナム戦争を拡大した。ベトナムでは10年以上戦争が続いた
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ベトナム戦争の拡大は、トンキン湾事件であった。しかし今ではトンキン湾事件は、米軍のやらせだったことが判明している。湾岸戦争直前の「少女ナイラの証言」はウソだった。油まみれの水鳥の写真もウソ。イラク戦争でのブッシュ発言「イラクは大量破壊兵器を持っている」もウソ。戦争はウソで始まる
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「恐怖につけ込んだ軍事拡張」は、いつの時代でも起こりうる。日本では「北朝鮮が攻めてくるぞ」が典型か?そうなればメディアは落ち着かず、恐怖を煽る。ロシア旅客機、ベイルート、パリ、そしてアフリカのマリと連続してテロが発生。「ISを空爆するからこうなった」のだ。落ち着いた報道を望む
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イラク取材で見えてきたもの。その1。やはり石油。キルクーク周辺の重要な石油施設は、ほぼ全てクルドの手中に。表向きはクルド自治政府が運営しているが、裏では欧米ロシアの石油資本。この構図は2003年のイラク戦争から変わらない。フセイン打倒でこうなるのは必然。
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イラク取材で見えてきたもの、その2。なぜモスルが陥落しないのか?クルドから見れば、モスルはアラブ地域。ISから奪還しても、そこはイラク中央政府の支配になる。シンジャルはクルドなので、ペシュメルガは「シンジャルだけ」陥落させた。ではなぜイラク政府はモスルを奪わないか?
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その2続き。イラク中央政府はシーア派主体なので、スンニ派主体のモスルを攻撃してきた。表向きはそんなモスルを安定させる気はない。しかし裏では…。「欧米の意向」があると感じる。モスルを陥落させれば「本当にISが弱ってしまう」→すると空爆の口実がなくなってしまう→テロとの戦いができない
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その3。空爆すれば街が破壊される、当然「復興費」が世界中から集まる。その金で欧米のゼネコンが街を作り変える。石油、武器、ゼネコンなどの背後には金融資本がいる。スクラップアンドビルドの典型が戦争。
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少し教養のあるイラク人は、こう言う。「アメリカが本気になれば24時間でISは壊滅できる。やらないのはISをダシにして戦争したいからだ」と。結果、アレッポやラッカ、モスル、ファルージャなどの一般市民は塗炭の苦しみに喘いでいる。私たちはIS問題の本質を見抜かねばならない
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ISの原理主義が問題とすれば、一番の「イスラム原理主義者」はサウド王家である。彼らはISに金をつぎ込んできた。しかしサウド王家は非難されない。なぜか?世界中の武器をサウド家が買ってくれるからだ。武器輸出世界一は米国、サウジは常に世界有数の武器輸入国。湾岸王国も犯罪的なのだ。
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日本でもニュースになっていると思うが、トルコがロシアの戦闘機を撃墜した。ロシアがIS
だけでなく自由シリア軍支配地域も空爆していることに、トルコが業を煮やしてやってしまったのだろう。トルコは「緊急NATO会議」を要求している。ロシアは「トルコ領内に侵入していない」と言うのだが…
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シリア内戦を国際社会が放置してきた、そのツケが今、回ってきている。ロシアとトルコは敵対関係にあるし、双方が戦うと一大事。今までは自由シリア軍、アサド軍とISという、いわば「子どもの戦争」が、「本当の世界大戦」になってしまう。エルドガンとプーチンは落ち着いて相手の言い分を聞くべき
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ロシアとトルコの直接対決だけは避けなければならない。これはほんまにシャレにならない。アサド軍と自由シリア軍の内戦ももちろんシャレにならないが、規模も次元も意味も違う。セルビアの青年がオーストリア皇太子を射殺したという「小さな事件」で第1次世界大戦が勃発。その教訓を忘れてはならない
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根本的な原因、それは仏軍の容赦ない空爆だ。シリア、イラクへ米とともに7〜8千回。IS兵士だけではなく、一般市民をも殺戮しているからテロが発生した、ことを指摘しない。IS兵士となって実戦を経験してから、仏に帰国した若者は、その空爆で殺される「同じアラブ人」を見ている。
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実際に犯人は「オランドが空爆するからだ」と叫んでいたという。この事実をCNNは伝えないで、「仏の社会構造」のせいにしている。「オランドこそテロリストだ!」という仏市民が、パリでデモをすることを願う。いやパリだけではなく、米英独日その他世界の都市で「空爆やめろ」という声が必要。
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ロシアがトルコの人道支援物資を乗せたトラックを空爆して、7名が死亡した。この人道支援団体はIHHという、この地域で最大のNGO。今年3月、IHHの活動を取材した。食料や衣服を届け、シリア国内避難民の命を守っていた。そんな人道支援のトラックを爆破したのがプーチンだ。
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アメリカもアフガニスタンの国境なき医師団が運営する病院を空爆した。司令官は「人的ミス」と「釈明」している。空爆すればするほど、このような悲劇が続く。今回のロシアによるIHHへの空爆は「誤爆」ではなく、狙ったものだろう。これでシリアはますます泥沼に。
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今年3月IHHのシリア人医師マフムードと出会った。彼の壮絶な体験を紹介する。 ホムスではアサド軍の空爆が続いていた。その日も患者が運ばれてきた。若い女性は、テーブルの上で息絶えた。「ダメだったか」。次の患者の手当をしようと思ったその時、彼は目を見張った。
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死亡した女性の腹部が動いている! 緊急手術に入った。腹部を切開して9か月の赤ちゃんを取り出した! 女の子だった。その子は今、2歳。40歳代に突入したマフムード、シリア内戦までは紅顔の美青年だった。彼は今、白髪頭の中年親父になった。体力的にも精神的にも限界の日々を送ってきた。
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「俺は欧米の外科医にも負けないよ。この数年、誰よりも手術をしてきたからね」そんな医師マフムードが働いていたのがIHHだ。ロシア機はそのIHHを空爆した。マフムードたちの安全を祈るとともに、こんな野蛮な空爆に負けず、今後も継続することを願う。
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トオルちゃんが無理やり雇った大阪市の特別秘書、奥下氏に支払った給与を返還せよという裁判を始めて2年ほどになるが、いよいよ証人尋問になった。12月9日水)午後1時半~4時半まで大阪地裁10階1007号法廷。1時半~2時半までは大阪市秘書課の職員、奥下氏は午後2時半~ 傍聴に行こう!
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奥下特別秘書について、おさらいしておく。彼は橋下徹講演会会長である奥下素子氏のご子息。徹ちゃんのパー券など大量購入した一族の息子さんだ。徹ちゃんの選挙、住民投票の際には、「休職」して選挙活動。復職して秘書、を繰り返す。その度に退職金。課長待遇なので報酬もでかいよ。
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奥下特別秘書はツイッターをしていて、徹ちゃんが鹿児島遊説に行った時、「鹿児島なう。誰か黒豚の美味しい店教えて」などとつぶやく。大阪市の税金で雇われた秘書が、なんで「日本維新の会」の選挙活動? ということで訴訟に踏み切ったのだ。大阪市は彼の出勤簿もタイムカードもない、とのこと。
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奥下特別秘書は、トオルちゃんが吹田市にある国際児童文学館を廃館にする時、職員の勤務態度を「調査」するため、ビデオで隠し撮りした人物でもある。職員にもプライバシーがあるし、ビデオで隠し撮りって、犯罪と違うの?
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ちなみに大阪市以外の政令指定都市で特別秘書はいない。だって元々市職員の秘書がいるから、他市では必要がないのだろう。特別秘書の就任人事は、議会を通さねばならないはず。なんで議会が了解したのだろうか?