1851
外は雨が降りしきる中、室内で身体を重ねる恋人達が艶めかしいです。湿気が流れ込んでくるから、触れた肌が普段よりも柔らかく思えて熱が回って。うるさい雨音のせいで相手の声がかき消されることに最初は苛立ちを覚えたのに、「イケナイことしてるみたいだ」とひとたび思えば後戻り出来なくなれば良い
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身長差が少ない恋人達に、夢を見てしまいます。相手を「もっと背高かったからもっと素敵だったのにね」なんてからかうけれど、気にされて「低く生まれてごめんね」と嫌味を言われたら「あ、拗ねたの?」と顔を見つめて頰にキスして。「身長差ないから、キス簡単にできるの最高」と笑ってなだめたら良い
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相手の服を羽織ってみれば抱きしめられたかのようなぬくもりを感じて、相手のコップに口をつければイケナイ気分で胸がざわめいて、相手の眼鏡をかけてみれば同じ世界が見えている錯覚で全てが目新しく楽しい。相手が愛しいあまり、相手の持ち物まで特別に思えてしまうロマンチストはいじらしいですよね
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人は、下の名前で呼ばれると幸福を感じるホルモンが分泌されるそうですね。初対面なのに下の名前で気軽に呼んできた相手を、図々しいと思うのに一瞬心臓が跳ねてしまって。「ただ名前で呼ばれただけなのに」と自分に言い聞かせれば反対に、それだけのこととは思えなくなって、意識してしまったなら良い
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「ずっと一緒にいて」とはどうしても素直に口にできない人が、いじらしいですね。未来の保証なんてどこにもないことは分かっているから、言葉で誓われる意味がないと知っていて、それでも少し「ずっと一緒だよ」と言われたいとは思っていて。明日の話をされるだけで、嬉しいなと感じてしまったなら良い
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「耳を触る」は、簡単にできることなのに色気を含んでいるから素敵です。相手が構ってくれないから不満が湧いて、つい耳に手を伸ばして、輪郭をなぞって柔らかい耳たぶを引っ張って弄んで。無視ができなくなった相手に「なに?」と睨まれたら、「耳を触ってただけだけど?」とふざけてしまったなら良い
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言葉も態度も素っ気なくて、周りから「とっつきにくい」と思われている人が、相手を不器用に甘やかす姿がいじらしいですね。体調が悪いのに隠そうとする身体を、無理やりベッドに引き摺り込んで、「隠すな」と溜息を吐きながら頭を撫でて。それ以上にどんな甘い言葉を口にすべきか悩んでいたならば良い
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「仕方ないこと」と理解はしているのにどうしても、過去にまで嫉妬の炎を燃え上がらせてしまう人がいじらしい。たわいない会話の端々から、相手の過去の恋愛を見てしまって、見てしまったら止まれなくなって。「何でこの人の全ての初めてが自分じゃないんだろう」と、終わりのない悩みを抱えれば良い
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フリルワンピを着れば「痛々しい」と言う。花柄ワンピを着れば「没個性」と言う。ボーダーワンピを着れば「モテない」と言う。ロックTを着れば「クソサブカル」、ヒョウ柄を着れば「ヤンキー」、チェックシャツを着れば「オタク」と言う。嫌がらせでしょうか?いいえ、「親切で言ってるんだよ」な社会
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10月1日はネクタイの日。2人きりの部屋で相手にネクタイを贈って「いまつけてよ」と悪戯っぽく笑って。相手がネクタイを結べば、ぐいと引っ張ってソファに押し倒して上に乗っかって。驚く顔に「プレゼントのネクタイにどんな意味が込められてるか知ってる?…あなたに首ったけ」と囁き落とせば耽美
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自信に満ち溢れた言動で相手を支配する人も良いですけれど、自信の無さを露呈させた言動で相手を支配する人も良いですよね。「俺から離れるな」という命令より、「どうか僕から逃げないで」という懇願の方が強い拘束力を持つ関係性は、倒錯していて魅力的。弱さで相手を屈服させて欲しいです
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ずっと子供だと思っていた相手がとっくに大人になっていたことを、告白されて初めて気付いてしまう人が、愛おしいです。「好きなんです」と告げてきた相手が、もう見上げなければならないほど背が高くきっと本気を出しても勝てないほど力強くなっていることをボンヤリと理解して。初めて意識したら良い
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お酒を飲んだ相手を介抱する一瞬には、大人っぽい甘さが詰まっていますね。くったりと力の抜けた身体を抱き込んで、色づいた肌や焦点のとけた瞳から目をそらして。「明日になっても怒らないでくださいね」と声にしてから柔らかい口内に指を差し入れて「全部出してください」と優しく導いてあげたら良い
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「いい子だね」と相手を褒める姿は甘美です。相手が言うことを聞いた時に、名前を呼んで柔らかな声で口にして差し出された頭を撫でて。「これからもちゃんといい子でいるんだよ」と重ねて。従順な「はい」のお返事に、もう相手は自分の褒め言葉なしでは生きていけないことを実感して微笑んだなら良い
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涙を見せないようにしている人が、相手に甘やかされて涙を零してしまう瞬間が、美しいですね。辛いことがあっても反射的に耐えてしまっていたら、相手に気付かれて、「我慢する必要なんてないよ」と声をかけられて。頬を撫でる指先の優しさにうながされて、抑え込んでいた激情を見せつけてしまえば良い
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不摂生な人の面倒を世話焼きな人がなにかと面倒を見る姿には愛を感じますね。寝ていなかったらベッドに引きずり込んで瞼に手を置いて、食べていなかったら料理を作って口元まで運んであげて。「なんでそこまでしてくれるの」と泣きそうな声を「やりたいからやってるんだよ」と優しい声で抑え込めば良い
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肌を重ねた後も、相手から離れられない人が可愛らしいです。熱は少しずつ冷めていくのに冷めていくこと自体が寂しくて、汗ばむ胸に顔を寄せて小さく「行かないで」と弱音を吐いて。「行かないよ」と頭を撫でられてもまだ安心できなくて、このままずっと一緒にいられたらいいのにと願ってしまったら良い
1868
愛してると伝え続けるヤンデレも好きですが、愛してるなんて口の端にも上らせないくせに重苦しい愛を抱いていて、片思いの相手に近づく人間にちょっかい出しては揉め事を起こし、相手に「本当に人を好きになったことないんだね」と言われて苦笑してるヤンデレも好きなので、積極的に推していきたいです
1869
好きだからこそ「優しくされたくない」片思いの形は寂しくて良いですね。相手への想いを断ち切りたいからいっそ冷たくしてほしいのに、今日も相手は優しいからどうしようもなく胸をかき乱されて「優しくしないでよ。君なんかさっさと嫌いになりたいのに…」と、ひっそり呟いては苦しくなったら素敵です
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相手のことを深く愛しすぎるあまりに、自分ばかり好きでいるような気持ちになってしまう人がいじらしいです。両想いであることは分かっているし、不安に思うようなことなんてないのに、自分に比べてそっけない恋人を見ていると「こっちばかり好きなんだ」と感じてしまって、片想いの気分になったら良い
1871
当初は9の冷たさに1の甘さを見せるツンデレだった人が、次第に相手に絆されて、8の冷たさに2の甘さ7の冷たさに3の甘さと、デレの比重が大きくなっていく様子が好きです。自分では変わらず厳しいつもりでいるのに、周囲の人間には変化を気が付かれていて、すっかり丸くなったと思われていて欲しい
1872
告白を断った時に、「ごめん」と言い訳をくどくどしようとする相手を見てかすかに笑って「悪いと思ってるならキスして」と言ったら良いです。固まる相手を見て、その唇に指を当てて「ほら、そんな顔するぐらいなら謝らないでください。振るなら未練が残らないようにして」と小さな声で吐き出してほしい
1873
「きて」の一言で相手をこちらへ呼ぶのが美しいですね。切羽詰まった声で相手を呼んで、近寄られたら抱きしめるなり深々と息を吸い込んで香りすらも自分のものにしようとして。「君を抱きしめてると辛いこと全部忘れていける気がする」と溢して、「全部忘れさせてあげるよ」の声に胸が詰まったら良い
1874
誰もが可愛いとは言わない人を、可愛い扱いしてしまう姿に夢を見てしまいます。「どこが可愛いの」と周りに呆れられると、「どこもかしこも可愛いけどな」と平然と返して、そのくせに具体的な例は挙げなくて。「あの人の可愛いところには、誰も気付かなくていいんだから」と、内心で思っていたなら良い
1875
酔った瞬間にこそ、隠していた本音が溢れてしまう人がいじらしいです。普段は表情も取り繕って直接的な言葉も言わず、自分から翻弄しようと策略を立てていたのに、アルコールを口にした瞬間に理性が崩れて。「どうして好きって言ってくれないの」と甘い声を出して、自分の恋心を曝け出してしまえば良い