26
フィクションの中のことなので、あまりとやかく言うことでも無いかなと思うのですが、もしこの番組をご覧になった方で、緩和ケアに関わる/関わろうとしている患者さん、ご家族がいらっしゃったら、と思うので。
「実際の緩和ケアの現場は、ドラマの内容とは全く異なります」
とお伝えしておきます。 twitter.com/inorinokartent…
27
だから、僕は若い患者さんほどよく観察しないとダメだと思っている。ちょっとした肌色の変化、会話の違和感、部屋に漂う匂いまで。「元気そうだからまだ大丈夫」っていう油断で、これまで何度ご家族を落胆させたか。最近は逆に、早いうちから厳しい話をし過ぎかもしれないけど。
28
終末期の患者さんを診るときに、若くて体力がある方の場合「スイッチが切れたように」急速な悪化から死に至るパターンはよくある。死の直前まで食事を食べ、自力で歩いていた、なんてことも珍しくない。
29
心理的な問題って昔から「気のせい」とか「心が弱い」とかって軽く見られてきて、ようやく最近は「病」として認識されるようにはなってはきた。
でも、まだまだそれが「死に至ることもある病」で、素人がそれを加速させることもあるって認識が一般に乏しいんじゃないかな。
30
僕ら研究者がまず肝に銘じるべきは「研究に参加してくださった被験者への感謝」である。
というか、これが無いなら研究なんてすべきではない。
被験者はデータを提供してくれるだけの対象ではない。
被験者への説明書、同意書、その管理がどうなっていたのか。
31
癌がある程度進行しても、予備能力が高いから表面上はカバーできるのだろう。その分、どこか臨界点を超えたときに急に変化したように見えるのだ。
ただそれは、医者でもびっくりするのだから、本人・家族はもっとびっくりする。
32
各メディアが「両論併記」のつもりなのか何なのかわかりませんが、反ワクチンの記事・報道を一斉に始めています。
HPVワクチンの件でいまだに多大な被害を出し続けている現状を反省もせず、です。
さすがに怒りを覚えます。
どうか、ワクチン接種希望される方は、その旨を宣言していってください。
33
医師が仕事をする喜びのうち、「先生のおかげで良くなりました」という個別の感謝とか、金銭とかよりも、「社会が平穏に流れていくこと」が一番の喜び、と感じる医師は僕だけではないと思う。
日夜、お金にも業績にもならないSNSでの発信に努める医師がこんなに大勢いるのも、そういった面がある。
34
それをそもそもの研究目的でもなかった「口内ウイルスを減らせばソーシャルディスタンスも減らせるかも」などと公衆で発言してしまうのは、科学者として適切な態度ではない。
もしこの公表資料・会見の通りの見解が論文として提出されたら、僕なら査読で落とす。
35
ちなみに僕は医師だけど、心理教育は体系だって受けているわけではない。だから心にメスを入れる行為には恐怖があるし、「ここから先は専門家の領域」を探りながらやっている。自信がない行為については臨床心理士に確認するか任せる。
逆に言えば恐怖がない人はメス持っちゃいけないんじゃないかな。
36
同じような画像所見でも、病態によって進行度は全然異なる。
例えば肺に転移した癌があったとして。
それが
転移性肺腫瘍なら月単位で進む。
癌性リンパ管症なら週単位で進む。
PTTM(=肺腫瘍血栓性微小血管症)なら日単位で進むことも珍しくない。
37
自身の正しさを主張するために「医師免許を賭ける」などというのは、(もし本当に医師免許棄てる気ならですが)将来自らが診療できる患者の命を人質にするようなもので、感動的な話でもなんでもありません。
冷静に考えて、受診中の患者さんにとって迷惑でしかありません。
38
もう一度言うが、上記のような状況は10年前からずっと変わっておらず、この2~3年で急速に癌が進行しやすくなった、なんて事実は少なくとも僕の周囲には存在しない。
むしろ、進行が遅くなった方が多くなり外来診療は年々平和になっていると感じている。
39
僕が栃木のがんセンターにいたころも、他の病院から「共同研究しましょう」って上がってきた研究計画書の多くが「こんなに患者さんたちに負担かけて、結局何がわかるの?」って感じのクズのような研究ばかりだったけど、10年たった今もまだこんな研究が日本中で量産されているのかと考えると悲しい。
40
ついに川崎市からワクチン接種協力要請が来た!
オペレーションはこれからだけど、できる限り協力してたくさんの市民の皆さんにワクチンを届けるぞ!
41
また、この公開文書を読む限り、得られる効果は「唾液を誤嚥した場合の肺炎の悪化抑制」であるなら、その誤嚥リスクがある方が対象となる。その「予備的研究」と位置付けるなら悪くない。でも予備的研究では当然「肺炎の予防、重症化の予防につながるのではないか」なんてことは言えない。
42
言えるのはせいぜい「大規模調査に進む前に安全性が確認できた」「有効性を示す代替指標の確認ができた」程度だろう。あくまで「次の研究のための研究」くらいのレベルである。
43
あれっ…。この研究、endpointが「医療機関への搬送」って記載されている。
それなら、「唾液中のウイルスPCR」が研究結果として提示されているって何なんだろうか…?
途中でendpointを変更したの(というか倫理上そんなことできないんだけど)?
44
かなり言葉を押さえているが、「これまで我々が日本のためになんと確保してきた」という思いが伝わる。それを廃棄処分にするような事態になれば、9価ワクチンはおろか4価ワクチンですら手に入らなくなるかもしれない。
buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…
@nonbeepanda
45
こんな時だから、「あなたの好きな水曜どうでしょう」をシェアしませんか?
ハッシュタグ
#あなたの好きな水曜どうでしょう
をつけて投稿して下さい。全て集計します。
たくさん投稿あったらnote記事化、プレゼント企画も。
おうちで笑おう。
よろしくお願いします!
46
新型コロナウイルスワクチンのアナフィラキシーについての報道が散見されますが、母数と一緒に伝えているのが少ないのはなぜ?
昨日までの時点で約15万回接種し、アナフィラキシーは25件。その確率、0.016%。そして全例が回復・軽快しています。 twitter.com/kantei_vaccine…
47
転移性肺腫瘍とPTTMを見間違うことは少ないと思うけど、癌性リンパ管症とは見間違うかもしれない。
経験が少なく、この病態が頭に入っていなければ
「予想以上に急速に進行してしまった、おかしい!」
と考える医師がいても不思議ではない。
僕でも、年に2~3例診ればよいレベルだから。
48
PTTMは特殊な病態ではあるけど、約3%で生じるとされているからそれほどまれということもない。抗がん剤治療を除けば有効な治療にも乏しく、「診断されてから急速に悪化する」ことが多い。
j-onco-cardiology.or.jp/webmovie-conte…
49
最近、非標準治療を扱った個別の記事についてネガティブなコメントをすることは避けていたのですが、緩和ケア分野の後進として、「間違いは、間違い」と指摘する必要があると感じ、ツリー形式でコメントを述べます。
最初に申し上げますが、本ツリーは概ね記事(の一部)に対する批判となります。 twitter.com/dailyshincho/s…
50
主治医の責任は「警備員に連絡をとる」「医療安全部門に報告をする」などであって、暴言・暴力に立ち向かうことじゃない。だってそれは医業ではない、つまり僕らは暴力に対応するプロじゃない。
逆に言えば、医者も対応する気にならないでほしい。その行きつく先が「それくらい気にするな」だから。