51
幼い頃からカトリックの聖職者に囲まれて育ってきたが、いまのBTSを見ていると聖職者以上に正しい存在であることを周囲から求められているように見えて、そんな重荷を彼らに背負わせてよいのかと思うことがある。彼らのデビュー前の映像(BTS LOG)を見ていると特にそういう気持ちが募る。
52
ある哲学者が「十代は人生で一番感性の豊かな時期、その先の人生は十代の頃興味を持ったことを繰り返しているだけ」と書いてるけど個人的実感としては賛同できなくて、感性も興味も深まってるのは現在の私では?と思う。大人は現在の自分を卑下して十代を称揚しがちだが子供に絶望を見せないでほしい。
53
SUGAが「楽しい夜を」という言葉を「楽な夜を」という言葉にわざわざ言い換えた話。「明るい」こと「楽しくする」ことが別にいいとは限らないと多くの大人たちが知るようになって、いまの子どもたちは少しは楽になったかな。少なくとも私自身はちょっと楽になった。
54
子供は大人以上に保守的で自分の周りの世界、環境を変えたいとか全く思ってない、むしろ変わらないでほしいと思ってるという話をすると驚かれるけど、子供の食べ物の好き嫌いを参照するだけでもわかる話だと思う。世界を変えたいというのは基本的には大人の発想。
55
授業を行ったのは一般の公立校ではなく、難関校の6年生。大人の意図に適応することに長けている子が多いと感じた。実験的で目新しい授業に積極的な学校だが、子どもたちがそこで身につけているのは、自由闊達さとは無縁な、より高度な規範性だと感じた。
56
だから、こういう場に唯一必要なのは、醜態をさらす大人だろう。社会適応的にふるまう大人のチェックが入る場所での子供の議論なんて、規範性を植え付けることでしかない。
57
小学校で哲学の授業をした際に痛感したのは、小学生に下手に議論をさせたところで、手持ちの少ない洋服でいかにオシャレするかを競うようなものにしかならないということ。行きつく先はいかにも社会適応的で常識的な議論だ。こういう議論の練習をしたところで早期の「つまらない大人化」を進めるだけだ
59
アトピー性皮膚炎の子どもたちの多くは、手の消毒も困難です。消毒ができないたびに申し訳なさそうな顔をする子どもたちには大人がちゃんと全然OK気にしないでサインを送ってあげないと。
60
何事も義務化しないというのは個人の尊厳の基礎であるはずなのに、緊急事態の名の下に義務化が正当化され、それに多くの人が同調してたなびくのはとても危ういことだと感じます。
61
アトピー性皮膚炎の子どもがマスクを外したらマスクの中が真っ赤だったので、マスクもうしないでいいよと言ったら安心したようににこっとした。一律にマスク着用を義務化するのをやめてください。
62
初めての授業。プリントを1枚忘れただけで教室の隅で怯えるように座っている女の子がいた。彼女はきっとそれくらいできつく叱られることを繰り返してきたので、いま目の前が真っ暗だ。休憩時間に、誰だって忘れ物くらいするから堂々としていていいと伝えただけで彼女は涙をこぼしながらお辞儀をした。