伊藤亜紗(@gubibibi)さんの人気ツイート(古い順)

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昨日の授業で生死について議論する時間があったのだけど、女の子の中に「産める能力を授かってしまったことへのとまどい」のある学生がそれなりいて驚く。産みたくないけど、産まないと「せっかくの能力を反故にするやましさを感じる」だったり「毎月の生理に耐えてきた自分が虚しくなる」だったり。
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『どもる体』完成しました😘🎉蛍光ピンクが眩しい!同じケアをひらくシリーズの國分さんの本のとは対極的なポップでサイケな本になりました。しゃべるという最も日常的かつ最も繊細でプライベートな体のうごめきを愛おしがるための本です。
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か、かわいい😍14刷になった『目の見えない人は世界をどう見ているのか』、絵本化を記念してヨシタケシンスケさん仕様で新装登場です!もはや新書じゃないねこれ。
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MITの授業のポスター
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詳しく知ると、ヘレン・ケラーは急に出てきたわけではないということが分かる。そのまえにローラ・ブリッジマンという視覚、聴覚、味覚、嗅覚の4つを失った少女が触覚だけで言葉を学ぶことに成功したという前例があり、それがサリバンのヒントになり(彼女も元生徒)、それがヘレンにつながった。
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数値化への執着がもたらす弊害について、ミュラーの『測りすぎ』(みすず書房)を手掛かりに考察しています。個人的にもこれは非常に重要な問題。ぜひお読みください。→評価、業績、達成度…数字の「測りすぎ」こそが、現代の失敗の原因だ @gendai_biz gendai.ismedia.jp/articles/-/659… #現代ビジネス
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MITの人文系研究がいいなと思うのは教養なんて意識はゼロで理工系の研究とがっつり組んでるところ。つまりフィジカルな世界とコンセプチュアルな世界をちゃんと往復してるってことだ。生命とは何かとか、そういうレベルで考えてる。ときには一緒に海洋調査の船に乗っちゃう。news.mit.edu/2018/stefan-he…
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ベネチアビエンナーレ、今年の金獅子賞はリトアニア館。人工砂浜に寝そべった海水浴客によるオペラ。パフォーマンスは土曜日だけで3時間待ちだった…
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『記憶する体』(春秋社)完成しました🎉😍実物見るとカバー絵の細密度が六次元くらいあって目がくらくらする🌀この本の最大のテーマは「中途障害」。中途障害というと、変化に対応する脳や体の可塑性ばかり語られるけど、実際に当事者の話を聞くとそんなに単純じゃない。
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ゼミの選抜課題で「自己紹介しなさい。ただし本当のことを書いてはいけません。」というのを出したら、なんかすごい力作ばかりでてきた。
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身体論で一番重要なのは「体調論」ではないかと思いつつずっと書けずにいたけど、これも信頼の問題なのかもしれない。羽生善治さん曰く「体調のバロメータは未知なものを選択できるかどうか」。樋口直美さん「自分を頼るのはきっぱり止めることで安心と余裕を得る」(『誤作動する脳』)。
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昨日のトークの質疑でスクロールの害悪について触れたけど、あれは実は前から思っていたことで。人は複数の時間を生きているということ、ひとつの話題には多様なアスペクトがあるということが、タイムラインという仮想時間によって消されてしまう。例えばこんなサイトはどう? act.mit.edu/cavs
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📺来週25日(土)午後10:00より、EテレのSWITCHという番組に出演します‼️ 落語家の柳家喬太郎師匠と。完全初対面でカメラが回るまで目すら合わせるなと言われましたが、意外な接点から話が膨らんで奇跡のような出会いになりました。ディレクターに笑顔がやばいと言われた(笑) nhk.jp/p/ts/LX2PXXL3K…
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リモートになってからみんな「身体性」って言葉を連発する。でも身体=善じゃない。現にオンラインで楽になってる人もいっぱいいる。もちろんリアルのよさはあるけれど、私たちが身体性っていう言葉に託しがちなものをちゃんと分析し、その要素を別の形で実現する方法を探るほうが大事じゃないのかな。
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はあ〜6年かかったマイケル・フリード『没入と演劇性』の翻訳が7月末にようやく水声社から出ます。6年前って言ったらまだ「目の見えない人は」も出てなくて、東工大に着任してすぐのペーペーだった頃。並走してくれた林道郎さん、中野勉さん、井戸亮さんには感謝しかないです🙇‍♀️
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マイケル・フリード『没入と演劇性』、ようやく入稿した。。完全に学生マインドで取り組んだプロジェクトで、監訳ではなく自分で訳文を作っています。丁寧にコメントをしてくれた林道郎さん、中野勉さんには頭が上がりません。表紙はシャルダン。フリードの読みがもつ迫力の感染力に浸ってください〜!
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今日はこれから授業でジョン・ケージの話をするのだけど、zoomで130人ミュート解除して4分33秒、って成立するんだろうか。。しないよな。。ケージはリモート授業最大の難関かもしれない。。。
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📺😆8/1 22:00-NHK BS1「コロナ新時代への提言2」に出演します。福岡伸一さん、藤原辰史さんと。な、なんと、宮崎駿さん全面協力のもと、コロナを語る上ではずせないナウシカ を大フィーチャー。ナレーションはアニメ版ナウシカ役の島本須美さん。漫画版の台詞も読んでくださるそうです😭😭
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ハイレッド・センターやダダなど日常や公の価値をゆさぶる作品に対して、「これ以上不安にしないでほしい」という学生の反応が年々増えている。アートは問い、デザインは答えってずっと言われてきたけど、すでに十分複雑で不安定な世界においては、ただ問うだけのアートはもはや求められていない。
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学生の反応を見るかぎり、問いかけることを否定している(保守化している)わけではなくて、それが安心(議論の場が用意されていること)や提案(デザイン的な側面を含むこと)とセットになっていてほしいということのように思います。
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校正中…『手の倫理』講談社メチエから10月に刊行予定です✍️他人の体にさわる/ふれるときの、その接触面で生じている人間関係について論じています。触覚の面白さは物理的だからこそ暴力にも親密さにもなるところ。信頼の倫理と不道徳な逸脱を同時に分析する作業が書いていてとても楽しかったです😙
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10/9発売予定の『手の倫理』、カバーはこんな感じ😍😍「物にさわる」でも「自分の体にさわる」でもなく、「人の体にさわる/ふれる」触覚論を書きたいと思って書いた本です。と同時に「まなざし」モデルじゃない、「接触」モデルの倫理」があるのでは、という提案でもあります。
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😍😍ついに「見えないスポーツ図鑑」が晶文社より書籍化されます‼️前代未聞の「研究ドキュメンタリー」スタイルで、読み物としてもとても楽しい内容に仕上がっています。この本を読むと、選手の視点で、競技を観戦できるようになるはず。日本を代表する各競技のエキスパートにご協力いただいています〜
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【㊗️ご報告】おかげさまで、このたび第42回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)をいただくことになりました‼️といっても私の研究は当事者の方の語りなくしては成立しなかったもので、すべてが実質的には共著です。関わってくださったみなさんと祝いたいと思います。乾杯〜🍻 suntory.co.jp/news/article/1…
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オンライン授業だと感想も例年とちがって楽しい。「録画5回見ました」から「授業の雰囲気が夜の散歩にぴったり」まで。大学の学びが生活の波の中に溶け込んでいることは間違い無く、でもこれって「考える」という行為にとってはとても喜ばしいことなのではないかと思う。