伊藤亜紗(@gubibibi)さんの人気ツイート(新しい順)

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むちゃくちゃおもろい‼︎奈良時代に8個あった母音が5個に減った理由は、律令国家の整備で情報総量が増え、一つ一つの単語が長くなり、発音が甘くなったからである、と。語が長ければ厳密に発音しなくてもゲシュタルト的に分かってもらえるもんね。ちなみに名古屋方言はいまでも8母音だそうです。
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新刊『感性でよむ西洋美術』(NHK出版)が出版されます。「2時間で読める教養の入り口」をうたったシリーズなので、内容はごくオーソドックスな西洋美術ですが、「身の回りにあるルネサンスっぽいものとバロックっぽいものをさがそう」などちょっと変わったワークも収録されてます。
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読み始めた『サイボーグになる』が泣きそうなほど素晴らしい。科学と法学という福祉以外の学問的背景をもつ聡明な若き当事者2人による対話。リアリスティックでファンタスティックでイノベイティブ。 iwanami.co.jp/smp/book/b6151…
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どこの研究室でも同じだと思うけど、論文提出や発表の時期がちかづくと、指導教員はよく学生の夢に出る。伊藤研では見たら報告してもらうようにしてるけど、いつも面白い。(最近はラッパ吹いてたらしい😗)研究室の民話として、それらの夢を採集したい。研究室夢日記ノートつくろうかな。。
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Institut Français企画で農業高校出身の哲学者エマヌエーレ・コッチャとお話させてもらえることに。彼の植物の哲学は大気の哲学でもあり、天気と体の関係を考えるうえでも参考になる。「浸透」の存在論。「メタモルフォーゼの哲学」の邦訳も出るそう。西山雄二さんと、11/26。 institutfrancais.jp/tokyo/agenda/n…
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〈である〉と〈です・ます〉の違いが、客観性や丁寧さではなく、二人称=読者の設定の仕方にあるというのは、〈です・ます〉ユーザーとしてよく分かるなあ…「〈である原理〉は二人称のあなたを取り除く働きをし、逆に〈です・ます原理〉はあなたを前提とする。」(平尾昌宏『日本語からの哲学』)
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来週20日(水)22:30NHK Eテレのヤバい番組、「魔改造の夜 技術者養成学校」に講師として出演します。予告編によれば「無理難題の狂気の授業」笑。我ながら自分の高笑いが怖いです🥶肝試しのつもりでぜひ。 nhk.jp/p/ts/6LQ2ZM4Z3…
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いつか書かねばと思っていた「技術と身体」についての本にようやく着手。かつて技術は「職人のコツ」みたいに体にはりついていた。それが啓蒙主義によって言語化され、やがて数値化マニュアル化されて誰でも再現可能なものになっていく。これは民主化だが、個別の身体からの解離でもある。数字と感性。
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今日のインタビューも超絶面白かった。吃音の方なのだけど、目が見えない人と話しているとどもらないことに気づき、テレビの解説放送のお仕事をされている。話し相手の視線から話題を先読みする癖がついていたので、視線なしに話せる相手や暗闇だと自由に言葉が出てくる、と。
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『きみの体は何者か』(筑摩書房)見本が届きました。中学生に向けた体とアイデンティティの本。内容はどもる体をベースにしていますが、須山奈津希さんのイラストが弾けてます。吃音は絵になる…
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中島岳志さんといっしょに、マイケル・サンデルさんと能力主義や利他をめぐって対話をしました。サンデルさんは意外なほど浸透する方で、何度も「Ri-ta」と口にしながらその場で思いついたことを言葉にしてくださるライブ感のある方でした。このあと20:00から公開です。 youtube.com/watch?v=GmLJtx…
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ばけもさんへのインタビューを公開しました。ばけもさんにとって着ぐるみは自身の「擬獣化」なのだそう。呼吸や視覚が制限される一方で、「キツネ耳で聞いている感じがする」など、身体感覚の拡張が起こると言います。未知なるケモナーの身体論にぞくぞくしっぱなしでした。 asaito.com/research/2021/…
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【アーカイブ公開】3/13-14に開催された利他学会議の動画を6ヶ月の期間限定で公開します🙌3つの分科会+エクスカーション+全体会というハードな合宿でしたが、最初から最後まで和気藹々と楽しい打ち合わせ=チューニングの時間でした。具体的なアイディアも満載です。ぜひ youtube.com/watch?v=5wsHZk…
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『「利他」とは何か』(集英社新書)の見本が届きました!月2回以上の研究会で議論を重ねてきた、センターの1年間の共同研究の成果です。一人一章ずつ書いていますが、お互いの脳がかなり溶け合っていて、一般的な論集とはだいぶ違います。利他学会議のお土産(?)にぜひ〜 amazon.co.jp/dp/4087211584/…
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ある製薬会社の方が、感染症は自分(健康体)と他者(ウイルス)の線引きが明確だから、感染症についてばかり研究しているとコントロール至上主義的な社風になりやすい、でも精神疾患など自分と他者の線引きが不明瞭な病を相手にしていると、答のない問いのなかで悩める社風になっていく、と。なるほど
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オンライン授業だと感想も例年とちがって楽しい。「録画5回見ました」から「授業の雰囲気が夜の散歩にぴったり」まで。大学の学びが生活の波の中に溶け込んでいることは間違い無く、でもこれって「考える」という行為にとってはとても喜ばしいことなのではないかと思う。
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【㊗️ご報告】おかげさまで、このたび第42回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)をいただくことになりました‼️といっても私の研究は当事者の方の語りなくしては成立しなかったもので、すべてが実質的には共著です。関わってくださったみなさんと祝いたいと思います。乾杯〜🍻 suntory.co.jp/news/article/1…
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😍😍ついに「見えないスポーツ図鑑」が晶文社より書籍化されます‼️前代未聞の「研究ドキュメンタリー」スタイルで、読み物としてもとても楽しい内容に仕上がっています。この本を読むと、選手の視点で、競技を観戦できるようになるはず。日本を代表する各競技のエキスパートにご協力いただいています〜
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10/9発売予定の『手の倫理』、カバーはこんな感じ😍😍「物にさわる」でも「自分の体にさわる」でもなく、「人の体にさわる/ふれる」触覚論を書きたいと思って書いた本です。と同時に「まなざし」モデルじゃない、「接触」モデルの倫理」があるのでは、という提案でもあります。
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校正中…『手の倫理』講談社メチエから10月に刊行予定です✍️他人の体にさわる/ふれるときの、その接触面で生じている人間関係について論じています。触覚の面白さは物理的だからこそ暴力にも親密さにもなるところ。信頼の倫理と不道徳な逸脱を同時に分析する作業が書いていてとても楽しかったです😙
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学生の反応を見るかぎり、問いかけることを否定している(保守化している)わけではなくて、それが安心(議論の場が用意されていること)や提案(デザイン的な側面を含むこと)とセットになっていてほしいということのように思います。
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ハイレッド・センターやダダなど日常や公の価値をゆさぶる作品に対して、「これ以上不安にしないでほしい」という学生の反応が年々増えている。アートは問い、デザインは答えってずっと言われてきたけど、すでに十分複雑で不安定な世界においては、ただ問うだけのアートはもはや求められていない。
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📺😆8/1 22:00-NHK BS1「コロナ新時代への提言2」に出演します。福岡伸一さん、藤原辰史さんと。な、なんと、宮崎駿さん全面協力のもと、コロナを語る上ではずせないナウシカ を大フィーチャー。ナレーションはアニメ版ナウシカ役の島本須美さん。漫画版の台詞も読んでくださるそうです😭😭
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今日はこれから授業でジョン・ケージの話をするのだけど、zoomで130人ミュート解除して4分33秒、って成立するんだろうか。。しないよな。。ケージはリモート授業最大の難関かもしれない。。。
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マイケル・フリード『没入と演劇性』、ようやく入稿した。。完全に学生マインドで取り組んだプロジェクトで、監訳ではなく自分で訳文を作っています。丁寧にコメントをしてくれた林道郎さん、中野勉さんには頭が上がりません。表紙はシャルダン。フリードの読みがもつ迫力の感染力に浸ってください〜!