三点リーダーの件、「下読みが勝手にやってる」という言い方がすげー引っかかるんですが……その下読みさんは私みたいな「業界に関わってるプロ」だったりする上に、「あなたの作品を最初に見る読者」なんですよね。 正直、読者に向かって「自分の作品のアラには目をつぶれ」って、どうなの?
あと、これは事実なんで書いておきますけど……マジで、新人賞に送られてくる小説の8割は、冒頭から「どう読んでも面白くないし、日本語も一部おかしい」作品です。 書き手はまさかその中に自分の書いた話が含まれてるとは思ってないでしょうが……そんなことはないんですよ。
んで、専門学校では何教えるかって……当然、「その8割に入らない作品にする」ですよ。 そこにテクニックとして「三点リーダーの使い方」なども含まれます。 基本的には「読んでもらえる文章に仕上げる」というだけですけどね。 だからそんな表面的な話では終わらないんですよ、三点リーダー問題。
ちょっといま、私が下読みしたときのコメント内容を振り返ってるんですが……うん、やっぱり文章そのものに問題がある作品、めちゃくちゃ多いですね……。 8割を一次落ちさせてしまうわけです。 ちゃんと「デキのよいものがたくさんあればそれは全部通過させてくれていいです」とは言われてましたが。
インボイスの恐ろしいところは、いまは10%だけど、消費税が上がればそれだけ負担が増える、ということ。 ねえ、最初に3%だったとき、誰が5%→8%→10%になると思った? そしてその30年間で経済がガタガタになると予測できた? 若い世代に言うが、昔は消費税なんてなかったし、缶ジュースは百円でした。
本当におそろしいのは、今回のAV新法……結局は「表現の自由」を奪う形になっていて、同じようなプロセスで漫画、アニメ、ゲーム、小説――といった世界も侵食可能ということ。 ある日突然規制が入り、作り手側が対応におわれ、創作活動に手が回らなくなることはある。 いままさにそれを見てるわけで。 twitter.com/usaminoriya/st…
なるほど、若い世代は「他人の悪口を言ったり、攻撃的になってる相手を信用しない」――というのが、選挙の投票結果にも繋がってるわけですね。 確かに、いい年してよくわからないイチャモンつけてる大人を見ると、尊敬できないのはわかる。 若い子たち、ちゃんと見てるなあ。
大事なことなんで改めて言いますし、後で専門学校の学生向けにも通知出しておくつもりですが……小説家になりたかったら本は読んでください。 だいたい「プロになるには1000冊は最低読んでないと無理」というのがあり……ひびきもデビュー前に確認して、ちゃんと1000冊超えてたのでほっとしたことが。
詳細についてご報告。 7/20の13:02~突然、ツイッターが凍結されました。 理由は「バナーの絵がバイオレンスである」とのこと。 二次イラストであり、かつ私の本の表紙なのでその説明と、「テロを支持するものではありません」との意見を送ったものの……7/22の今に至るまで回答はありませんでした。
ちなみに時代劇の長屋でよく見かける「井戸」……実はこれ、井戸ではなくて「水道」だったそうで。 江戸の地下水は塩分が入ってるので、川の水をこうやって分配するシステムができあがってたそうです。 ……とかいうの、大人でも知ってる人は多くないと思う。 なので「今時の子供は」は禁句ですよ!
ああ……英国貴族のことを調べてると、確かに「貴族はメイドに手を着けることもあったけど、できた子供は『母親の身分』に縛られる(父親が貴族であっても、メイドの子は労働者階級になる)ので、親子ともども追放されるのが常。ロマンスはなく、貴族の遊びだった」が出てくるので……うん……。
つまり貴族からするとただの遊びなんだけど、メイドのような使用人は外界から隔離(屋敷から基本、出られない)されているので、情報がなく。 「自分だけは違う」「旦那様or坊ちゃんに本当に愛されてる」と思いながら過ごした、らしい。 娯楽として、貴族とメイドが結ばれる大衆小説が売れたとか。
つまり、かつての英国では「貴族に見初められての成り上がり(玉の輿)」は存在せず――貴族は貴族どうしで結婚してたわけですね。 そもそも英国は「女余り」だったそうで、だから使用人の大半はメイドさんだったんですよ……。 そしてメイドが結婚すると仕事やめるので、結婚させなかったらしい;
現代日本の我々の感覚からすると「女王陛下のために」とか、ただのファッション的な受け止め方がありますが……英国貴族はおそらくガチですわ。マジで「陛下のために死ねる」「光栄」とか思ってる。 それは自分の中に流れる血が、本当に「特別なもの」だと思っているからですね。
ちなみに貴族は手袋をよくしてるイメージありますが、あれは「私は手が汚れる仕事をしません。だからこんな白い手袋を装着できます」アピールだったそうで……いかに「自分は働かない」「働かずに食べていける財産を持つ」「汚れたら使用人にやらせます」というのがステータスなんですわ……特権階級!
紳士がなぜステッキを持つのか。 別に、足が悪いわけじゃないです。 あれは「ほら、自分の手はステッキを持ってるので、それ以外のものを持つことはできません~」アピールだったそうで……ファッションですね!! 貴族はずっと「どうやって他の貴族より裕福か」を見せることばかりやってたみたい。
しかし貴族の娘も大変で……メイドなんかはライバルにならないんですが、財産は男が継ぐので、女には基本回ってこないんですよ。 なので「いかに良家に嫁ぐか」がすべてであり、そのためにはまず、王室での挨拶を済ませて「社交界デビュー」しなきゃいけない。 その社交界で、いい男をゲットですわ。
こういう状況で、下働きしている「若くて見た目が美しいだけの女性」が貴族の長男と結ばれるかというと……まず、無理だったと思う。 他国の音楽家やダンサーとかで、愛人となって潜り込んでくる女性は、そこそこいたはずですが。 シンデレラストーリーはフィクションですわ!!(夢も希望もない
ところで学生にも「売れない作家の指導で喜んでどうするの? どうせたいしたこと教えてないでしょw」→実際に指導を受け、自信をボキボキにされる→理屈が通った指摘ばかりなので、反論できない→自分がバカにしてたプロとの差を痛感させられる→講義に出てこなくなる……のパターンはあるようです。
ふむ……ライトノベルがここ10年くらいで質が変わった、話。 質というか――私の体感だと、「一緒に作品を作ろうとする編集者が消えた」印象があります。 「こういうのどうですか?」「いや、もっと」 そんな打ち合わせをよくやってたんですが、今は「webから拾い上げる」スタイルになったんですよね。
つまりは、かつては編集者にもかなりのスキルが問われてたんですが、それが「webでの人気(ポイント)を見る」ことで、そのあたりの感覚を鍛えなくてもよくなったというか……。 「作品をもっと面白くしたい、よくしたい」という気持ちのぶつかりが大事、だと思うんですが、なくなっちゃいましたね。
@game_sennin これ、「新海誠みたいに誰でも思いつくことをやろうとしても、企画が通らない」という経験がだいたいあって、その恨み節だと思うんですよ(苦笑 逆に言えば「企画を通して完成させて結果を出した」新海誠おそるべし、なんですけども。
このラノのランキング効果――実はラノベはいつしか「発売3日で続刊or打ち切りが決まる」という業界になってしまったので、「中身を読んでもらった人が評価する頃には、すでに結果は決定済み」なんですわ……。 というか、なろう作品が強いのは「webですでに評価されてるのが書籍化される」からですね。
オタクを狙うオフパコって「壺を買わされるかも?」とだいたい警戒されるので……本当にオタク男子を落としたいのなら「ガンプラ買ったんだけど一人じゃ組めなくて」とか誘うといいっすよ! 男「へえ、何買ったの?」 女「ええと、RX-78の」 男(初代かな) 女「GP03Dっての」 男「……D!?」 女「D」
「知識が無いからこそ個性が生まれる」 ……これ、「努力したくない人がすがりたくなる言葉」なだけでは……? ときどきしれっと天才が、何の苦労もなく個性を発揮するときはあるけど、だいたい下地としてちゃんと「大量のインプット」があったりするもんですよ。