感染症学会、化学療法学会理事長の名前で厚労大臣に出された「提言」。いくらなんでもひどすぎるので、絶望しています。一般の方や医師会くらいが言うならともかく、専門家集団とみなされる学会がこれでは救いようがありません。 kansensho.or.jp/uploads/files/…
「病気の速やかな改善に至ることは、日本の新型インフルエンザの死亡率が世界で最も少なかったことの一つの要因と考えられます」。これは当時の会議でも申しましたが根拠不十分です。確かに米国とかでは死亡は多かったですが「自宅で安静」を基本とした欧州各国も日本と死亡者は大差ありませんでした。
まず「新しい抗ウイルス薬の臨床試験において、抗ウイルス効果は主要評価項目の一つです」とありますが、間違いです。抗ウイルス薬が目指すのは「患者の治癒」です。ウイルスを「殺す」のは手段であり、目的ではありません。これはEBMの基本のきの字であり、プロがいろはを知らないのは、言語道断です
日本ではすでに特例承認されている2種類の経口薬が使用可能となっていますが、重症化リスクを有しない患者に対する臨床試験は行われていない(中略) 国産抗ウイルス薬は、重症化リスクのない軽症者における臨床試験において呼吸器症状の改善が ここが最大の問題です。
リスクない軽症者に対する堅牢なエビデンスはありません。また、自然治癒する可能性の高い「リスクのない軽症患者」を治癒するプライオリティは低いです。エビデンスレベルで言えば現在承認されているラゲブリオ、パキロビッドのほうがエビデンスレベルは高いです。
この文章を起草したのが日本の製薬メーカーなのか、医学者なのか、その両方なのか分かりませんが、あきらかに「下心」のある、学術界が出すにはあまりに非科学的な悪文です。読むのは大臣であり、医学、感染症学の素人であることを考えると、非常に悪質です。かつて日本の感染症系学会は製薬メーカーの
太鼓持ちのような「よいしょ」をたくさんしていて、僕ら真面目な専門家を鼻白ませていました。最近はそういうエゲツないことをする人は減りましたが、理事長名でこれをやるかな。また往時の黒歴史に逆戻りか、と暗澹たる思いになりました。
昔と違い、今は優秀な若手感染症医がたくさんいるから、こんな不真面目な文章の誤謬はすぐに看破されます。もちろん、「立場」を慮って忖度する人もいるとは思いますが、学会内にだって、ちゃんとした人もいるはずだ、と期待したいですね。黙殺しちゃだめですよ。
あと、揚げ足とってくる人が出てくることを想定して先回りしておくと、「主要評価項目」とか、ウイルス量とかで、理論武装っぽい、その実「言葉遊び」をしていることは承知しています。しかし、これも一種のご飯論法なのでやはり「誤謬」というべきなのです。
シオノギもドルテグラビルという大成功事例を持っているのだから、堅牢なエビデンスを出すのが最適解だと知っていたはずだ。こんな小狡いことをしても企業価値が下がるだけなのに、一部の幹部が暴走してしまったのか。昭和の時代ならともかくSNSの時代にこんなことやってもすぐバレて拡散されるだけ
塩野義の新型コロナ飲み薬「承認すべきだった」と2学会提言、しかし提言者は治験関係者 | 2022/9/3 - MEDIAN TALKS nordot.app/93859604861871…
学会に阿って皆沈黙するかと思いきや杞憂でしたね。時代は変わる。僕が帰国したときは日本には感染症のプロは本当に少なくて、学会や官僚に文句を言っても「そんな事言うのは岩田先生だけですよ」と鼻で嗤われることばかりでした。地道に若手の育成をしていたので学会や役所が危ういことをやっても
日本の組織は概ね「上に文句を言われたくない」部下と、「下に文句を言わせない上司」の共犯関係から相互堕落が起きていて、トップがあきらかに間違ってても歯止めがかからない。歯止めをかけようとする奇特な部下は排除される。今起きているあれやこれやは全部根っこにこの問題を抱えているように思う
「これは理屈じゃねえんだよ」日本の意思決定のある意味典型。 岸田首相「国葬をやるなんて、誰が言いだしたんだ」と嘆く! 国民の批判から逃げた“証拠文書”を入手(SmartFLASH) news.yahoo.co.jp/articles/47b9e…
忽那先生情報によると、4回目打つとオミクロン対応は打てないんだ。このあとBA4BA5出てくるので作戦たてるの難し。 オミクロン株対応ワクチン これまでに分かっていることと、まだ分かっていないこと Q&A(忽那賢志) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/byline/kutsuna…
ほんま。 「自分の学歴や、それによって得られた地位を自分の努力で勝ち取ったと思う人は、様々な理由で低学歴になった人に対して努力しなかった本人が悪いと自己責任論を振りかざしやすい。」 東大調査報告書で考える「成功者による差別」の芽 #東洋経済オンライン toyokeizai.net/articles/-/616…
アクリル板の多くは効果的ではなく外食でのテーブルでの効果は小さいでしょう。が、エビデンスの吟味で大事なのは「対象は誰か」です。短期間で繰り返す暴露、すなわちレジなどでは有効で、特に病人と遭遇しやすい薬局ではそうだとカナダのエビデンスまとめでも出ています。ncceh.ca/documents/evid…
ハンドドライヤーとかは別に復活してもコロナ的には問題ないんだけど、クレーム対応がめんどくさいので復活できない説に一票。コロナ対策より人間対策のほうが大変。
第7波は過去最大の死亡者を記録しましたが、ようやく下火になってきました。こうして振り返ってみると、インパクトが一番大きかったのは第3波だったのではないかと思います。それまではなんとなく「日本は大丈夫。感染は流行しない」という「安心感」があちこちにありました。
濃厚接触期間を国がいきなり短くしても、多くの病院は従来どおり。「みんな横並び」「おかみの言うことは絶対」という従来のエートスから、「国はそう言ってるけど、自分たちは自分たち」と理性的、あるいはプラグマティックに考えることがようやくでき始めている。いいことだ。
ちゃんとアンケートを取った実行委員会は偉いと思う。アンケートベースなので未回答だけでなく、感染に気づかなかった、検査偽陰性を考えると相当数が感染したと推定するのが妥当だろう。これを根拠に今後のイベントをどう考えるか、のベースになる。ちなみに「だからイベントやるな」といいたいわけで twitter.com/Sankei_news/st…
はなく、例えば来年度の阿波おどりを同じようにやるのかどうかの議論の土台になる。参加希望者にデータを開示して、参加するか否かのインフォームド・コンセントも得られる。データがなければ観念と観念が交錯するだけなので。
「事実に基づかない発言」はコロナ「有識者」から多々聞かれたが、不問にされてるよ。 ついに「出勤停止」処分の玉川徹氏、これまでは羽鳥さんが庇っていたのに(デイリー新潮) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/9e02a…
娘のバースデーケーキはミニオンのイラスト入りのやつ、って指定されてたのでケーキ屋さんに「ミニオンでお願いします」と言ったら「誰にしますか?」と聞かれて絶句。誰とかあるの?「一番いいやつで」って答えてしまった。